期間:
2024年11月2日(土) - 2025年3月16日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
一般 1,400円(1,100円)
大学生 1,000円(800円)
小中高生 500円(400円)
65歳以上の方 1,100円
※本展観覧券は同時開催中の「コレクション展」との共通です
※( )内はWEB販売料金と団体料金(20名以上)
※当日窓口販売は閉場の30分前まで
月曜日(ただし11月4日、2025年1月13日、2月24日は開場)、11月5日、12月29日~2025年1月1日、1月14日、2月25日
金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800
見知らぬ他者に、おそるおそるさしだす手。
いっしょに踊りませんか?
「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」展は金沢21世紀美術館の開館20周年記念として開催されます。当館の年間テーマである「新しいエコロジー」は社会や精神、情報を含む総合的なエコロジー理論であり、本展はこのテーマに基づきアーテイストの鋭敏な感性と観察のもとに制作された作品を展示します。さらに本展では、同じヴィジョンを共有する科学者や哲学者などの研究者とも協働し、専門的な調査結果や理論を視覚化、可感化 することで、感覚を通した学び(Sensory Learning)としてみなさまに伝えます。
アートは美と技によって見えないものを見えるようにする魔術です。一方で、デジタル化によってすべてが記号化された現代では、見えているものを見えにくくする魔術としても機能します。脱記号(脱言語)化された価値観の転換は、脱人間中心主義にもつながります。 動物や植物や身近に転がるあらゆるモノたちを含む複数のヒューマニテイの可能性を探る方 法はなんでしょうか?かつて私たちは言葉が生まれる以前、身体の動きや意味なき音声によって互いに分かり合い、相互扶助、共生をしていました。それは目を合わせ、手をあわせ、リズムを共有し、共振すること。それはつまり「踊る」ことでした。動植物も人間も隔てなく協働し交感する。またセンサーや先端の技術で調査したデータに感情や感性を吹き込む。あるいはデジタルと物質の間を行き来する転移の過程で語られる未知の物語。そして物質の魔術的な変容がみせる驚き。すべてのものが動き出し、つながり、変わりながら踊りはじめます。 ダンスのためにさしだす手は、世界規模の課題に対する一当事者としてのアクションの第一歩 です。そうして、共に踏むステップはコンビビアルな社会の創造、次の世紀に向かうリズムを奏でます。
辺境を含めたアフリカ、南アメリカ、アジア、欧米の 60 組 10 以上の国と地域の芸術家、クリエイターが集い、美術館空間の中でお互いにダンスを踊るように、生きることの美しさを感受するための知恵と生命を分かち合いましょう。禅を研究した鈴木大拙、また相互関係に重 きをおいた西田幾多郎を生んだこの金沢の地で、自然や見えない存在との交感を通して、みずからもエコロジーの一端にいることを確信してもらえたら。すべてのものを包摂するヴィジョンが共生のプラットフォームとなります。
はい、わたしでよろしければ。
展覧会キュレーター
長谷川祐子
エマヌエーレ・コッチャ
池田あゆみ
本橋仁
金沢21世紀美術館が本年度掲げるテーマである「新しいエコロジー(社会や精神的環境も含めた総合的な環境)」。このテーマに対応し国際シンポジウム「新しいエコロジーをめぐるディスカッション:ダンスを踊る、リズムを探して」を開催します。
日時:11月2日(土)13:30~17:00(開場13:00)
会場:金沢21世紀美術館 シアター21
定員:150名(先着順)
日英同時通訳付
NHKでは1985年に放送開始したラジオ「音の風景」の制作をはじめ、日本や世界各地でさまざまな「音」を録音・保存してきました。日々の暮らしの風景や祭りの活気、多様な生き物たちの息吹、絶えず変わりゆく大地の姿をとらえた音の記録は10万点を超えます。
NHK金沢放送局では、「すべてのものとダンスを踊って-共感のエコロジ-」展に連動し、石川県や北陸地方で収録した音源を含む“自然との共生”をテーマに選んだ100の音源を体感できるインスタレーションを展示します。
会期:2024年12月3日(火)~2025年3月16日(日)
※休場、公開時間等は、金沢21世紀美術館の開館予定に準じる
会場:金沢21世紀美術館 マイケル・リン作品前休憩コーナー
入場料:無料
主催:NHK金沢放送局 NHK金沢放送局 076-264-7001(平日:午前10時~午後6時)
協力:金沢21世紀美術館
「音の風景」番組ホームページ https://www.nhk.jp/p/oto/rs/5P6KW7QL6X/
イベント、展覧会、それにダンスまで!みなさんと同じく、エコロジー/共生/感性をテーマに掲げるイベントでつながり、地域のもつ可能性を考えませんか?
地球が抱える諸処の問題を、人間や動物にいたるすべての生き物とダンスするように乗り越えたいという思いから、金沢21世紀美術館では11月2日より「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」という展覧会を開催します。
この目的にあわせ11月から来年3月にかけて北陸三県で行われる展覧会やワークショップ、パフォーマンスなど様々なアートイベントとの連携を図りたいと考えています。それぞれの活動を繋げ、お互いに交流し、語り合うことで、地域全体でこの課題に向き合う機会にしたいと考えています。
ご参加いただける企画は「もっと踊ろう!共感のエコロジー」という連携プログラムとさせて頂き、それらと本展が一緒になって、双方に活動を発信することで、地域の潜在的な文化資源についてエコロジーの観点から再発見されること、またそうした知見が集まることを目指します。
詳細はこちら
マリア・フェルナンダ・カルドーゾ、道念邦子、オラファー・エリアソン、フォルマファンタズマ、
AKI INOMATA、エヴァ・ジョスパン、カプワニ・キワンガ、ステファノ・マンクーゾ、
オトボン・ンカンガ、PNAT、Rediscover project実行委員会、ティネ・ソールキア・レイングォー、アドリアン・ヴィシャル・ロハス、佐藤浩一+梅沢英樹、新城大地郎、床州生、ソーレン・ソールキア、YANTOR
[アマゾンなどの作家]
エファシオ・アルヴァレス、ヤイーラ・エウアナ、フロリベルタ・フェルミン、シェロアナウェ・ハキヒュイ、
クレメンテ・フリウス、ジャイダ・イズベル、エステバン・クラッセン、イバン・フニ・クイン、アセリーノ・フニ・クイン、バネ・フニ・クイン、ヤカッ・フニ・クイン、オズヴァルド・ピトエ、ジョゼッカ・ヤノマミなど
[北西海岸先住民の作家]
フプクアットチュ(ロン・ハミルトン)、リチャード・ハント、サイモン・ルーカス、ティム・ポール、
アート・トンプソン、ショーン・フーノック
[イヌイットの作家]
アニングネーク、ソロシルツ・アショーナ、アヴァーラキアック・アヴァラキアク、イクシラック、トマシー・イルフミア、カンゲルユアック、キーレーメウミー、コケーヤウト、ジョシー・ナッパツク、ジェシー・オーナルク、ジョシー・P・パピアルク、ピツィウラク、オショーチィアク・プッラット、パドロ・プッラット、ルーシー・ケンノアヨアク、イカユクタ・トゥンニッリー、ウクパティク
[東アフリカの作家]
Kalembo、ノエリ、ピーター
[プロジェクト]
アニマ・レイブ:存在の交差点で踊る
(総合地球環境学研究所、能作文徳、常山未央、保良雄、澤崎賢一、ガラージュ、藤枝守 他)
[ワークショップ]
マヤ・ミンダー
2014 年設立、フィレンツェを拠点として活動
PNAT(Project Nature)は自然環境と人工環境の間の相互交換を引き起こすことを目的とする、フィレンツェ大学に属するスピンオフ企業です。科学者であるステファノ・マンクーゾ教授が率いる国際植物神経生物学研究所(LINV)で実証された実験結果をデザイナーと植物科学者のシンクタンクであるPNATが実用化します。都市環境におけるライフスタイルを改善するために、空気清浄装置「ファブリカ デラリア」など植物研究に基づいた革新的なソリューションとコンセプトを開発しています。
本作《Talking God(神と話す)》は、金沢市内の神明宮に生きる樹齢約1000年の大ケヤキの生体信号を受信し、展示室内のモニターに映像で表現するインスタレーションです。ケヤキにつけたセンサーが植物の生体信号をリアルタイムにセンシングし、モニター上の神秘的な光の変化として表現します。植物は知性をもち、神経作用を行っているというマンクーゾ教授の研究成果を、テクノロジーを用いて、美的な植物との交感の体験にまで高めています。
1978年 カナダ・ハミルトン生まれ、パリ在住
キワンガはモントリオールにあるマギル大学で人類学と比較宗教学を、パリ国立美術学校で美術を学びました。独自の構成によって素材にまつわる歴史を別の視点から浮かびあがらせる作品は、既存の構造を異なる視点から見つめ、未来を異なる方法で切り開く道筋を見出すことを可能にしています。その作品は素材とその素材の社会的、歴史的な由来を脱植民地研究や 人類学的考証をへて構築されたものであり、彫刻、インスタレーション、写真、ビデオ、パ フォーマンスなど多岐にわたります。
本作《ヴンビ》(スワヒリ語で埃) は、彼女の祖先の出自であるタンザニアの森の茂みの前で、 乾季に風景を覆ってしまう赤い埃で汚れた葉っぱを、カプワニ自身が一枚一枚タオルを使って丁寧にふきとっている場面を撮った映像です。すぐに新しい埃で汚れてしまう葉っぱを拭き続 ける行為は無益で馬鹿げてみえるかもしれません。しかしながら映像のなかで少しずつ広がる 緑と赤の強いコントラストによって、アーテイストの小さなアクションが世界を変える希望のヴィジョンを感じさせます。
1944年 石川県生まれ、同地在住
道念邦子は華道家であり、古流の家元での稽古からはじまり、1970 年代より、華道界での活動から前衛の道へと独自の花仕事を展開してきました。彼女は、屋外を含めたさまざまな場所で、植物の生命力を「華道」というわずかな時間において顕現する形式で表現してきました。「植物を手で触れて特性を見つけて、どのようにするかをそこから考えます」と語る道念は、花を活ける、ゆえに我ありといった存在論を持っています。展示作品《孟宗竹 キューブ》 は、1988 年に尾山神社の階段で、サイトスペシフィックなインスタレーションとして発表した作品の再制作となります。背の高い竹を切り出し、根本から頂端までの太さを可視化するために、それらを高さにそって分断し、立方体としてまとめます。太い根本をまとめたキューブは大きく、頂端は細い竹を束ねるゆえに小さくなります。異なった大きさの複数個のキューブは、自然の形の秩序を近代彫刻の幾何学的フォルムに翻訳し、配置したものといえます。それは私たちに自然の美のシンプルさと論理を教えてくれるかのようです。
坂倉弘祐:1986 年 山口県生まれ
吉田賢介:1983 年 東京都生まれ
東京を拠点にファッションブランドとして 2008 年より 活動開始
YANTOR は、デザイナー/ディレクターの坂倉弘祐とパタンナー吉田賢介が 2008 年に立ち上げたファッションブランド。ファッションを場所、身体、衣服からなる状況的な存在として捉え、地域の風習や気候、文化との関係性を考察しています。特にインド・ヴァラナシ、チベット文化圏のラダック、ミャンマーなど、特定の地域の民族服と、その生地や糸など素材の生産技法に着目し、各地の生産者と協働しながら現代の服として体現するコレクションを発表しています。
「村の痕跡(village traces)」と題されたこのプロジェクトは、養蚕と手織り絹の生産を続けるコミュニティである、タイ東北部・南イサーンに位置するKim-Ma-Au-Suan Mon村との協働で生まれています。この村は、蚕の餌となる桑の葉の栽培を含めた養蚕、染色や織り、販売までの循環を村内で完結して行っています。本プロジェクトでは、この村で使われなくなったスカート状の民族衣装「パーシン」や破棄予定の古着や古布、未加工の絹糸を買い取り、それらを再構成・再解釈しながら新たな服を作成しました。 着用時の汚れや擦り傷、保管時の動物によるダメージ などの痕跡を、手縫いを用いながら美しく可視化して展示風景います。その服を村人が実際に着用し、それを撮影す るまでをプロジェクトとしており、村人が介在することによって村の文化価値の再発見の機会を提供しています。また、ファッション産業の商業主義への批評も込められています。
1975年 フランス・パリ生まれ、同地在住
ジョスパンは、パリ国立高等美術学校で古典絵画を学び、細部を観察し捉える目を養いまし た。2002 年以降に大きな厚紙や段ボールを使い始め、これを丹念に彫刻し、巨大な森を創造していくスタイルを確立します。これらの森は、自然との絆の強さの象徴であり、また、時につれ変化していく脆さをも表しています。もともと木材から作られたダンボールが木の代用品として用いられる、その奇妙さと本質的な関係を追求しています。森の中に建築や洞窟など他の自然を組み込んでいくその作品は、彫刻であると同時に建築的な複雑さと空間スケールを持っています。ダンボールだけでなくブロンズや銅線などの金属素材や、刺繍などの新しい技法も取り入れて、いずれの技法でも、緻密で幻想的な細部の連続は見るものを魅了する力をもっています。
本作品《パラティンの森》はダンボールを彫刻した、水平に展開する森で、森の間に入り込む ように洞窟が組み込まれており、もう一つ《コリントの森》は大きな岩のような形のなかに、 階段や門など建築的な要素と洞窟、森が一体となったハイブリッドな彫刻で、一つ一つの形 の襞から魔術的な物語が生まれるようにみえます。
1974年 ナイジェリア、カノ生まれ、アントワープ在住
ンカンガは、ナイジェリアのイレ・イフェにあるオバフェミ・アウォロウォ大学で学び、その後パリ国立高等美術学校で学んだのち、アムステルダムの DasArtsで舞台芸術の修士号を取 得しました。 大地と海の絡み合いを描いた出品作の4点の大規模なタペストリーは、地球の存続が水にかかっているというエコロジカルな視点のもとに大地と水のストーリーを伝えています。一番下の《見出された深淵(Unearthed – Abyss)》は海底を表しています。色鮮やかな魚や貝が、深い原始の海の鮮烈な熱帯の青の中でサンゴ礁に群がっています。その上に続く《見出された深夜(Unearthed – Midnight)》 は海中が《見出された薄明(Unearthed – Twilight)》は岸辺が描かれています。魚網や海辺のプラステイックなどタペストリーの美しさの中に人間と海の関係が織り込まれています。《見出された陽光(Unearthed – Sunlight)》では、焼け焦げたぼろぼろの木のてっぺんがローム質の土から突き出ています。自然の搾取の旅、荒廃への道を辿る一方でそれでもまだ生命の島々が存在し、希望の芽があることを示唆しています。 ンカンガは、オランダのティルブルクにあるテキスタイル博物館のテキスタイルラボと共同で、 リンダウのドルニエ社が製造した最新式の非常に複雑なレピア織機を使用して、これらのタペストリーを制作しました。荒涼とした風景の周辺に広がる生命に満ちた鮮やかな世界を表すにあたり、織物の糸の存在感と美しい色彩はとても効果的といえます。織物は絵画のように精密で、縦糸の色の筋の間には、水のなかを揺らめく球体、天体、詩的なメダイヨンなどが 現れ、海と人間の関係を一つの思索空間として表しています。
1967年 デンマーク、コペンハーゲン生まれ、ベルリン在住
水や光、霧などの非物質的素材を用いて自然と人間 の間を可視化してきたエリアソンは、長きにわたりエ コロジーとサスティナビリティに関心をもってきまし た。本作品《クリティカルゾーンの記憶(ドイツ - ポーランド - ロシア - 中国 - 日本 no.11,no.12) 》は2020 年に東京都現代美術館で開催された個展の準備過程 で制作された12点のうちの2点です。ドイツから日本への作品の輸送にあたり、CO2 への配慮から空輸 ではなく鉄道を使いました。このドローイングは、シベリア鉄道経由で他の作品が、日本に輸送される過程で、作品クレートの中、木とスチールの枠に取り付けられたドローイングマシン、すなわち列車の動きや揺れを記録する装置によって紙の上に描かれたものです。置かれた高さによって振動が異なるためランダムの細かい線描は実に多様です。作家が「地球との協働によって描かれたドローイング」と語るようにこれは大地の起伏をひろいつつ地球とともに描いた線ということができます。効率重視の資本主義に対する批評であると同時に、大地の起伏にゆっくりと触れていく人間の態度の大切さを示唆しています。
イタリア出身のアンドレア・トレマルキ(1983 年生まれ)とシモーネ・ファレジン(1980 年生まれ)によるデザインユニット。2009 年結成、ミラノを拠点として活動中。
2 人はオランダのデザインアカデミー・アイントホーフェンを2009 年に卒業後、アムステルダムを拠点にスタジオフォルマファンタズマとしての活動を開始。約10年の活動を経て、2022 年にミラノに拠点を移しました。ものにまつわる歴史や伝統と現地文化の関係をリサーチし、展示デザインやキュレーション、プロダクトやインテリアデザインなどユニークな創作活動を 展開しています。
10 代の頃からアートやデザインに興味があったシモーネ、工芸や歴史への関心が高かったアンドレアの2人は、アーティスティックで直感的なセンスとリサーチの蓄積、そして社会に向 き合う姿勢というバランスを備えています。彼らはクライアントやインスティテューションとの創造的な協働を通じて、物質的、技術的、社会的、および言語的な可能性をもつ革新的な媒介としてデザインを提案することを目的としています。本展のために選んだ3つの映像作品 はいずれもエコロジー、森にかかわるものとなっています。
新城大地郎:1992年 沖縄県宮古島生まれ、同地 在住
床州生:1966 年 北海道阿寒生まれ、同地在住
新城は、禅僧であり民俗学者でもある祖父を持ち、禅や仏教文化に親しみながら幼少期より書道を始めました。禅や沖縄の精神文化を背景に、形式にとらわれない、軽やかで、身体性、空間性を伴ったコンテンポラリーな表現を追求しています。
本作《アンフレームド・バショウ》は自宅近くに自生する大きなバショウの葉に墨をつけ、和紙に刷りとったものです。抽象表現主義的な自在な墨の仕事の手つきと、宮古島の旺盛な自然力をあわせてできたこ の作品は、力強さと生命力、そして自然に内包する洗練された形態を引き出しています。 北海道在住のアイヌの木彫り作家、床州生とのコラボレーションによる作品《声Utasa 2023》は北海道の輪踊りの祭り「ウタサ祭り」の会場のシンボルとしてつくられた対の作品です。一つは端材に床が川をイメージしたドローイングを彫り込み、刷り上げた作品、もう一点は同じ 版画の上に新城が泥藍で大胆なフォルムを描いたもので、エコー、声がテーマとなっています。
1965年 イタリア、カタンザーロ生まれ、フィレンツェ在住
マンクーゾはフィレンツェ大学の教授であり、植物神経生物学の専門家です。このモノタイプは、2019年から制作を始めたシリーズです。これは、レオナルド・ダ・ヴィンチの植物から直接形をとるモノタイプ を見て、植物の複雑な生を写しとる科学者の視点とその美しさに感銘を受けたことがきっかけとなっています。このプロセスの追求はすべてマンクーゾの独学によるもので、既製品の版画のプレス機を改造し、粘度の高いインクを混合、異なった種類の紙を用いてさまざまな試行錯誤を経ました。近隣の庭に自生している植物を朝に採取し、それが新鮮なうちに紙の上に配置してプレスします。植物固有の色とインクの色が混合することなどを計算にいれながら、さまざまな構図で紙上に配置し、重ね刷りも行います。モノタイプには彼が専門家の視点でとらえた植物のたたずまい、生のありようが組み合わせや構図に反映されています。構図は植物の生態を現象学的にとらえたものもあれば、美学的で抽象的なコンポジションによるものもあります。科学者的態度をもって世界をトレースする参与観察的な態度に、色彩や形に対する豊かな感性が加わってできた作品といえます。
1980年 アルゼンチン、ロサリオ生まれ、同地およびニューヨーク在住
ビシャル・ロハスは、協働作業により、大規模でサ イト・スペシフィックなインスタレーションを制作し ます。ある場所で制作した作品の部分をもとに、次の場所で別の作品に変容させていく方法は、ビシャ ル・ロハスの物質と時間、場所の関係についての考えを反映しています。彼は、彫刻、ドローイング、ビデオ、執筆を通して、人類の終わり、ポスト人新世について、過去、現在、未来を横断しながら探究します。《想像力の果て》は壮大な彫刻プロジェクトです。ビシャル・ロハスは数千年にわたるタイムスパンで、環境から社会現象までさまざまな状況をシミュレートするタイムエンジンというアプリを用いて時間旅行をするバーチャル彫刻を作りました。そして2021年これを現実の物質彫刻としてダウンロードすることを開始しました。ロサリオの巨大な仮設工房で手作業とマシンインテリジェンスが組み合わさった作業により金属、コンクリート、土、ガラス、樹脂、廃車になった自動車部品、リサイクルプラステイックなど産業廃棄物など、すべての物質が生き物のように絡み合って、有機体をつくりあげています。出品作は、4体つくられた中の最大の彫刻で、ビシャル・ロハスはこれに新たな細部を加えドラマティックにアップデートしました。《消失のシアター》は、15世紀イタリアの有名な画家、ピエロ・デ・ラ・フランチェスカの絵画「出産の聖母」をビシャル・ロハスとチームがスケールアップした複製画として描いたものです。イエスを孕ったマリアの静かで厳かな表情、腹部にそっと置かれた手に新しい生命が感じられます。フランチェスカの人物は東方的なアルカイックな表現を特徴としており、東方の文化が交流したこの時代、あらゆるものがまざりあい、胚胎されていく新しい生命への希望がこの絵から感じ取ることができます。元々オーストリアのクンストハウスブレゲンスの床に展示されたこの作品は、人々がそこを歩くことによって多くの傷がついています。 災害や困難にたえて生きる力を人々に届けたい、1月1日の能登半島地震で被災し、ガラスを撤去しむきだしの傷をみせている当館の天井に治癒と癒しを与える、ビシャル・ロハスの願いによりこの天井画は実現しました。
1983年 東京生まれ、同地在住
INOMATAは人間以外の生きものや自然との関わりから生まれるもの、あるいはその関係性を提示しています。ヤドカリや真珠貝、ミノムシなどそれぞれの生態を活かし、彼らとのコラボレーションによって作品を制作しています。本作「彫刻のつくりかた」は、INOMATA が5つの動物園に依頼し、ビーバーの飼育エリアに角材を設置し、ビーバーが齧った角材を集め、これを展示の形に展開したものです。ビーバーが齧った木のフォルムは美しく、ブランクーシや円空など人間のつくった彫刻のようにも見えたことから、作家は、作者性と芸術性について考えました。ビーバーは、樹木を食べ、樹木でダムや巣を作り、伸びた歯を削ります。樹木に残されたその痕跡は、あくまで「副産物」ですが、それは、木の節などの堅い部分を避けて齧った結果だとも考えられ、フォルムは、木とビーバーの関係から生み出されているともいえます。誰が行為の主体=〈作者〉なのか、この問いを視覚化するべく、INOMATAはビーバーに齧られた、もしくは齧り残された形を元に、彫刻家に依頼して人間大のスケール(現物の3倍)で模刻してもらいました。ビーバーがつくったものを人間が真似て作る。そこには新たな解釈が加わっていた。さらに、機械での自動切削(CNC)により複製を製作することで、さらに主体性をずらすことを試みました。展示ではオリジナルと模刻が鏡のように置かれ、木の中に巣食っていたカミキリムシの動きのホログラム映像が、台にあけられた穴から映像でみせられています。 光庭の向こう側にはビーバーの頭骨の3Dプリントと、CNC切削機のエンドミルとがその削る音とともに自然史博物館のように展示されています。
2024年立ち上げ、金沢を拠点とする
Rediscover projectは、奥山純一が主催するCACLを中心としてつくられたプロジェクトです。2024年能登半島地震により、被災した能登の九谷焼と輪島塗の工場や職人の仕事場などを救済するためのプロジェクトとして立ち上がりました。CACLは、震災以前から九谷焼の窯元が、輸送や保管中に破損した九谷焼の破片に気を止め、その可能性を模索していました。その中で起きた能登半島地震後に、二次避難をしてきた輪島塗の職人たちに、手を使い続ける仕事として、この割れた九谷焼に新たな価値を見出します。 本来は、それぞれの職域の違いから出会うことのない、九谷焼と輪島塗。その両者が震災以後に、出会うことで新たなオブジェクトとして蘇らせました。展示空間にならぶ多様な試みは、破壊が同時に創造の機会にもなり得ることを示しています。
1969年 デンマーク、スナボー生まれ、コペンハーゲン在住
ソールキアは、FAMU 写真映画科卒業後プラハのアカデミーで学びました。最初、有名アーティストのポートレイトなどを撮影していたソールキアは、「黒い太陽」プロジェクトをきっかけに故郷の南デンマークに戻り、ムクドリの渡りを6年間にわたって追いながら撮影することになります。その範囲はデンマーク、イギリス、アイルランドからワッデン海沿いのオランダまで、ヨーロッパ全域に及びました。鳥の群という現象に対する彼のアプローチは神話的かつ科学的な角度からなされています。ムクドリの大群が、他の追随を許さないコラボレーションを見せる、その統一された有機体としての動きやパフォーマンス能力にソールキアは深く関心をもっています。鳥たちが外部からの脅威に対して激しく対抗する、そのサバイバルの力から力強いビジュアル表現が生まれるとソールキアは語ります。空を背景に、書道の筆で書かれたような結露の形や黒い線、干渉波や数学的な抽象など、群の形は刻一刻と変わってきます。本展では映像《ハウトヴィール・ ウォーター》《ハウトヴィール・スカイ》と写真作品《黒い太陽》によって、鳥の大群によって描かれるダイナミックな抽象画、グラフィックな線が表現されています。
1963年 コロンビア、ボゴタ生まれ、シドニー在住
カルドーゾは、自然、アート、科学、テクノロジーを融合させ、型破りな素材を使い、畏敬の念を抱かせるようなインスタレーション、彫刻、パフォーマンス、ビデオに変貌させます。
カルドーゾはクモ学者、昆虫学者、顕微鏡医、マクロ撮影家の協力を得て、3年間にわたって8種のオーストラリアに生息するマラトゥス科のジャンピングス パイダーを撮影しました。本作《芸術の起源について I-II》はその中の2つの映像であり、雄と雌の2種をフィーチャーしています。マラトゥスはとても小さく、平均して4~ 6ミリメートルほどしかなく、米粒よりも小さいのです。I はマラトゥス・ボランス、II はマラ トゥス・スプレンデンスの雄と雌が出演しています。 この作品では、彼らの驚くべき求愛の儀式が紹介されています。オスは、彼女に「選ばれる」ために、視覚的なコミュニケーションや魅力、忍耐力を駆使して、努力しなければなりません。メスは選ぶ権利を行使し、オスに複雑な求愛の儀式で鮮やかな色と卓越したパフォーマンスを過剰に披露させるのです。このプロセスは「女性の側の識別力と嗜好」「性淘汰」として知られており、ダーウィンがクジャクの求愛行動で初めて観察しました。クジャクや人間と同様、マラトゥスも視覚に非常に敏感な動物で、自分の外見やそれが相手に与える影響を意識しています。彼らは身振りや形、色、模様を慎重に使います。彼らが互いに見つめ合い、触肢や第3脚を使って微細なジェスチャーをしているのが見えます。彼らは、地面を伝わる振動も感知します。この音、タッピング音は人間の耳には聞こえないため、作家は特別なレーザー振動計でこれを録音しました。サウンド・アーティストのアンドリュー・ベレッティが、その音を超リアルなものにし、振動するものを使って触覚的な次元を加えたのです。展示においては映像の前に楕円形の台が設置され観客はこの上に立って振動を感じることができるようになっています。
アマゾン地域に住む先住民の芸術家
アマゾン地域に住む先住民の生活と文化は、長い間、彼らを取り巻く複雑な生態系との共生関係から生まれてきました。アグロフォレストと呼ばれる農耕と森の相互扶助的な共生方法と、コミュニテイを一定のスケールに維持するために、人口を分散することは、いずれも森を養う知恵でした。しかし、16世紀初頭にポルトガルによる植民地支配がブラジルに到来すると、彼らの土地に対する組織的な排除、追放、搾取の歴史が始まり、それは現在も続いています。書き文字をもたない口承文化であった彼らの生活のなかに、元来絵画表現はありませんでした。宣教師がもたらした絵画表現をとおして、彼らは自らの文化の継承および文化的政治的ア イデンティティを主張し、かつ絵画を売ることで生活の糧とするようになりました。フェルトペンやボールペンを使って、紙に緻密なイメージを描いた作品は、森やまわりをとりまくものとの交換とつながりを表しています。これをつなぐシャーマンも重要な主題となっています。 彼らには「自然」という言葉がありません。すべてのものが「人間」でありそれぞれがパースペ クテイブをもっていると考えているのです。このマルチヒューマニテイの宇宙観が作品のポエ テイクスと純度の高い緊張感を保っているといえるでしょう。
1971年、ブラジル、ロライマ州カトリマニ県上部生まれ。 アマゾナス州テラ・インディヘナのワトリク(デミニ)在住。
2000 年代初頭から木彫りの動物を彫り、シャーマンや神話の場面を描き始めました。彼のドローイングは、幼い頃から聞かされてきた神話やシャーマンの詠唱に登場する存在や場所、 エピソードを丹念に想起させるものといえます。重要なシャーマンの息子ですが、彼自身はシャーマンではなく、古代のシャーマンの聖歌に語られる幻視に基づいて、人間や動物の姿 をしたシャピリのシャーマン補助霊を描くのが一般的です。彼の絵は、シャーマン以外の人々には通常見えない物語を描き、彼の民族の宇宙観を共有し広めることを目的としています。また、ヤノマミ・フツカラ協会から出版されたヤノマミの伝統に関する本の挿絵も描いています。
1979 年生まれ、2021年死去。
イズベルはアーティスト、キュレーター、アクティビストとして活動しました。異なる民族の土着アーティストたちによるアートシステムの確立に貢献し、自身が「Artivismアーティヴィズム」と呼ぶ活動を行ってきたイズベルは、芸術的創造と土着の権利および土地所有権の擁護を結びつけました。オブジェやパフォーマンス、絵画やドローイングなど、さまざまなメディアを用いて、伝統的な物語やマクシ族の宇宙論 に登場する多様な存在のヴィジョンを表現しました。 これらのイメージは、独自の宇宙を構成しており、多様な知識と理解の把握と対話から出発して、世界の再構成と癒しの可能性を示唆しています。
カナダ先住民の芸術
カナダ先住民のなかで北西海岸先住民はロッキー山脈を隔てた太平洋岸に、イヌイットは寒さの厳しい極北部にと、対照的な環境に住んでいますが、その芸術はいくつかの共通点があるといえます。 彼らは、20世紀の後半以降、彫刻をはじめとする技術と独自の世界観を基盤にして、芸術を発展させてきました。民族誌に記載される以前から、両者はともに自らが使う生活用具や儀礼具に動物の図像や独特な紋様を施す伝統がありました。神話や説話などの口承や各種の儀礼などによって人間と動物の関係を良好に保ち、祖先からの土地との結びつきや自然のなかで生きる知恵を伝えてきました。これらの芸術は先住民運動においても重要な役割を果たし、彼らの経済に寄与するとともに、民族的アイデンテイテイの象徴として機能しています。 多くは版画です。 イヌイット芸術では変身譚や神話、そして家族や親族のつながりなどのテーマが柔らかなポエティックな表現で表されています。オショーシアク、ブッラットの「人間のように振る舞うカリブー」は自分の中に精霊をもっていて自在に変身できるシャーマンがカリブーに変身した物語 を、ジェシー・オーナックの「眠るゲビオックを守る二羽の鳥」は神話上の生き物に遭遇し、守護霊に守られながらすすむ冒険譚をシンプルで図像的な形態と透明感のある色彩で表現しています。北西海岸先住民は迫力のある象徴的な表現、構成的でくっきりした輪郭線が特徴です。特に紋章などにつかわれるトーテム、ワタリガラス、ワシ、シャチ、オオカミなどは集団や個人のアイデンティティを示すものとしてさまざまなものに描かれました。ここでも変身は主なテーマで、 万物に霊魂があり、肉体が死んでも霊魂は再生すると信じる人々にとって、神話の世界はもう一つのパラレルワールドでした。
梅沢英樹:1986 年 群馬県生まれ
佐藤浩一:1990 年 東京都生まれ
《Echoes from Clouds》は、環境の中で知覚する感覚や、自然現象の複雑性への関心をもとにサウンドやオブジェ制作を行なう梅沢と、自然環境と産業・消費社会の関係についてリサーチやフィールドワークを行い、映像や音、香りなどを複合的に組み合わせた作品を制作する佐藤との協働により制作されました。本作は映像、音、香りで構成されたインスターレション作品で、水によってつながる「都市と自然の関係」を主軸としつつも、背後にある社会や自然環境に潜在する不安な要素を描きだします。場面は山から都市へ水の流れを追って展開しますが、途中、河川氾濫や海面上昇によって沈んだ埋没林や、繰り返し登場する霧が、 不確かさや不安を感じさせます。画面映像からずれていく梅沢のフィールドレコーデイングの音もしかりです。佐藤は資生堂と共同して「Mist from artificial lake(人工湖からの霧)」と名付けられた「消毒された冷たい水」をイメージした香料を開発しました。これは浄水場や人工湖など都市に来る途中で消毒され人工化していく都市の水をイメージしています。会場空間にただよう香りは、私たちにとっての「自然」の水とは何かを考えさせます。
[プロジェクト] アニマ・レイヴ 存在の交差点で踊る
無生物、植物、動物、そして人間それぞれ異なる存在は、その違いゆえに補い合い、ひとつの生命の網を編み上げています。日本の霊長類研究の先駆者である今西錦司(1902-1992) は、生命とは一つの存在から分化し、現れる構造の連なりであると語りました。私たちが直面する環境問題への深い理解もまた、人間と自然を対立させるのではなく、動植物、微生物、原子レベルの物質、そして長い時を刻む鉱物やサンゴなど、自然と人間の” あいだ” の移り行くすべての「アニマ」と、言葉を介さないコミュニケーション(応答・交換・生成)を通じて得られるものです。 金沢21世紀美術館と総合地球環境学研究所(地球研)が協働するこのプロジェクトでは、 アートを媒介とし、異なる存在との” あいだ” に出現する身体を通じた共感関係の構築を試みます。研究者たちもまた、アーティスト同様に鋭敏な感性を持ってフィールドに出向き、そこで得られる気づきや感動は、論文という形では伝えきれないものが少なくありません。このプロジェクトは、そうした研究者の探求の悦びと感動を、言葉を超えたアートとして表現し、共有することを目指します。地球環境を単なる知識として捉えるのではなく、そこに生きるすべ ての存在との繋がりを感じ、研究者・アーティスト・建築家・キュレーターがそれぞれの視点を交差させつつ創作の方法を探求してきました。地球研のいくつものプロジェクトから、土 /島と水/サンゴの三つのキーワードを取り上げて、多様なアニマとの共存を確認し合う作品とそこから生まれる対話を、期間中の変容するインプログレスな形で育てていきます。生命の持つ共鳴と狂騒に身を委ね、存在が交わる場所で、ともに踊りませんか?
総合地球環境学研究所
総合地球環境学研究所(地球研)は、2001年に京都府京都市に創設された国立の研究所です。地球環境問題を「人間 humanity」と「自然 nature」の関係はどうあるべきか、という広い意味での人間文化の問題として、文理融合の研究により根本からとらえ直そうとしていま す。研究者は研究室に留まらず、世界中のフィールドに出ていき、社会の人々と協力して課題をあぶり出し、新しい枠組みと解決方法を見出すために活動しています。 地球研では、国際公募により提案された研究を、3~5年間の研究プロジェクトとして実施するプロジェクト方式で推進しています。これまでに43の研究プロジェクトが研究を終了しており、現在9つの研究プロジェクトを進めています。
アニマ・レイヴ/クレジット
総合地球環境学研究所 | 山極壽一、阿部健一、吉川成美
有機物循環プロジェクト | 大山修一
Sustai-N-ableプロジェクト | 林健太郎
LINKAGEプロジェクト | 新城竜一、高橋そよ、久保慶明、安元純
SceNEプロジェクト | 渡邊剛、山崎敦子、重定菜子
参加アーティスト | 保良雄、澤崎賢一、ガラージュ、藤枝守
建築家 | 能作文徳、常山未央
キュレーター | 長谷川祐子、本橋仁
協力 | 総合地球環境学研究所(上廣環境日本学センター)三菱ケミカル株式会社
[ワークショップ]
マヤ・ミンダー
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
令和6年度 文化庁 我が国アートのグローバル展開推進事業、日本万国博覧会記念基金、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
※予定を含む
エルメスジャポン株式会社、株式会社メルコグループ、アルスコンサルタンツ株式会社、株式会社テクニカルアイ、株式会社 エイ・エム、ワイドクラフト株式会社、エステックホールディングス株式会社、株式会社Tocasi、株式会社LINNAS Design、OMO5金沢片町 by 星野リゾート、デロイトトーマツグループ、、株式会社太陽テント北陸、株式会社 中川ケミカル、Veuve Clicquot
総合地球環境学研究所 上廣環境日本学センター、国立民族学博物館、在日オーストラリア大使館、株式会社資生堂、三菱ケミカルグループ株式会社
駐日ブラジル大使館、在日イタリア大使館、趣都金澤、北國新聞社