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金沢21世紀美術館

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ご挨拶

真に開かれた美術館を目指して
 金沢21世紀美術館は、2004年の開館以来、実に多くの方々に親しまれてきました。全面ガラス張りで開放感に満ちあふれた建物の魅力もさることながら、現代美術の面白さや不可思議さを、館内外の多彩な作品によって紹介し、来場者を楽しませてきました。
 しかし、そんな金沢21世紀美術館でさえ、まだまだどこか偉そうに見えるかもしれません。『真に開かれた美術館』になるためには何が必要なのか、来場された皆さんとともに考え、新たな経験と発見の場所になるよう、今後とも努力していきたいと思っています。
 例えば、市民を主役にまちの広場をみんなでつくる「まるびいArt-Complex」や、誰にとっても来館しやすい美術館を実現する「みんなの美術館 みんなと美術館」などのプログラムを展開、友の会やボランティアの活動など、多様な来館者の期待に応える『まちの広場』、『真に開かれた美術館』を目指します。
 展覧会は、まず春から夏にかけて、東京オリンピック・パラリンピックに合わせ、文化としてのスポーツを批評的に捉える「de-sport : 芸術によるスポーツの解体と再構築」展を開催します。またほぼ同時期に、極めて繊細なインスタレーションで知られ、日中は自然光のみで鑑賞する異色の個展「内藤礼 うつしあう創造」を開催します。秋以降は、ベルギー出身の画家ミヒャエル・ボレマンスとオランダ出身の彫刻家マーク・マンダースの2人展「ミヒャエル・ボレマンス マーク・マンダース ダブル・サイレンス」を開催します。いずれも国際的に活躍する作家ですが、謎めいた物語を感じさせる人物像を描いた絵画と制作途上を思わせる彫刻とが応答し合う独自の展示空間が生み出されます。
 さらに子どもや家族が楽しめる舞台公演やワークショップなどを展開する「ようこそ!ベイビー&こどもシアター」やアーティストとともに地域の小学生が金沢の未来を描く「LOOKOUT/金沢未来展望」など、地域の人たちと時間芸術を介した交流の場を共有する多彩な事業も予定しています。
 ご来場をお待ちしております。

金沢21世紀美術館 館長 島敦彦