主催展覧会
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コレクション展1 それは知っている:形が精神になるとき
2023年4月8日(土) - 2023年11月5日(日)
形と精神の関係は、世界を認識し解釈する能力に関わる普遍的なテーマとして、古来より芸術作品を通して探求され続けています。精神や生命が生み出すエコロジー(生態学)とは何かを問い続けたグレゴリー・ベイトソンは、形と形の相互の関係やそれぞれのパターンをつなぐ大きなネットワークとしての「精神 Mind」がある、とも述べています。目に見える、見えないを問わず、自然、社会、言葉、夢といった様々な形のパターンは世界の至る所に生じています。私たちは日々、形同士の関係や類型からおのずと生じる、個人の心よりも大きなシステムとしての精神をどこかで感じています。こうしたパターンや構造は、地球や生態系の基礎となる関係やつながりが生み出す大きなネットワークの一部であり、私たちが世界を解釈し、相互作用する方法の背景となるものではないでしょうか。このような大きなテーマに挑むため、形やパターンがどのように私たちの知覚や世界の理解を形成するか、そして「精神」と呼べるようなものとどのように結びついているかを、美術の歴史もまた考え続けています。本展では、1960年代から最新の作品まで、絵画、立体、写真、映像、インスタレーションといった多様な当館コレクション作品と、本展に合わせて招へいしたアーティストの作品を組み合わせることで、様々な形同士の関係が知っている精神のプロセスをめぐる旅へと誘います。
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Alex Da Corte Fresh Hell アレックス・ダ・コルテ 新鮮な地獄
2023年4月29日(土) - 2023年9月18日(月)
現代は、あらゆる場所が視覚に訴える様々なイメージで埋め尽くされています。感情や時間や空間など、本来は見ることが出来ないものまで視覚化しようという中で、クリエイターや発明家は、妄想の世界に分け入っては、より深い物語を伝えるにはどのようにしたらよいか、人間の深層心理に働くイメージとは何かについて、絶えず思考しています。 アレックス・ダ・コルテは、自分にとってなじみ深いと感じるオブジェやアイコンと戯れながら、それらの本来の意味を解体/再構築する作品で知られる作家です。テレビ、映画、コミック、アニメーションなどを中心に大衆文化や消費文化、美術史、デザインなど、様々なソースからインスピレーションを得る点に特徴があり、映像、彫刻、絵画、インスタレーションなど多様なメディアを駆使しながら、アメリカ中産階級の視覚文化をサンプリングしています。どの手法においても鮮やかな色彩と形にこだわりが見られ、見慣れたモチーフも美術史に関する広範な知識と繊細で独特な感性によって、濃厚で優美なアッサンブラージュとなります。人々を誘引する魅力がある一方で、孤独や不安といった、言葉に出来ない人間の情感にも訴え、理性的に整理された領域でなく、奇妙な妄想の世界で人々を踊らせるような魅力をまといます。 アジアの美術館で初めてとなるアレックス・ダ・コルテによる本展覧会では、最近作を含めた全11点の映像インスタレーション作品などを紹介します。圧倒されるような大きな箱型のスクリーンに投影される、様々にサンプリングされたイメージは、実体も無く、コケティッシュでおかしいのですが、深く関わるほど心がかき乱されるような不思議な魅力があります。「新鮮な地獄」とは、視覚情報が押し寄せる中で、現代社会の消費文化を定義するようになった欲望と記憶と知覚の関係にも踏み込み、氾濫するイメージがもたらすものは何か、といった問いにも、私たちを向き合わせています。
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虚影蜃光 ー Shell of Phantom Light
2023年4月8日(土)〜9月18日(月・祝)
工藝美術家、池田晃将(1987-)は螺鈿技法を用いて、データや電気信号といった実体のないものや想像上の動物を描写する作品を発表しています。雨のように降り落ちる数字、角度によって動きを見せる電子回路のような模様。玉虫色の貝の光は、今日の人間の生活を根底から支えている、電流とデータを表しています。骨貝のような長い水管溝を持つバイ貝、5対の翅を持つトンボ。表面に施された螺鈿加飾が、偶像の崇高性を虚構の造形にもたらしました。池田の創造行為は、まるで蜃気楼を吐き出すかの如く、この世に存在しない風景を具現化する貝のあやかし「蜃」のようです。 本展は、池田が制作活動を始めて約10年間の作品を前後期に分けて全14点紹介します。生物、鉱物標本と玩具や書籍など、本人の所蔵品と作品が一堂に展示される会場に、池田による博物誌を目の当たりにすることで、その奇想天外な造形の系譜を直感的に体験していただきます。また、微小の器型で精妙な世界観を表現するために、池田は伝統的な漆技法を伝承しながら、素地の制作に切削機、螺鈿チップの切り出し作業にパルスレーザーなどの新技術を導入しました。作品制作中の各工程及び繊維業界との協働の成果である螺鈿帯の制作風景を映像にて紹介します。
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アペルト18 顧剣亨 陰/残像
2023年4月8日(土)〜9月18日(月・祝)
顧剣亨(こ・けんりょう)は「デジタルウィービング」という複数の写真をピクセルごとに編み込む独自の手法によって、まるで織物のような質感を持つ写真作品を生み出し、イメージの背後に潜在している文脈を表現します。本展では、中国・福建省の原始林などの世界各地の森を高解像度カメラで撮影した大型の新作シリーズを紹介します。その大きさゆえにイメージの全体を「平面」というフレームのなかに圧縮・縮小してしまうことなく、鑑賞者の目線の活発な動きを誘発し、森の陰影が持つ亡霊のようなざわめきや畏怖の感覚を呼び起こします。同時に、複数のイメージを手作業で縦・横 1列ずつのピクセルを反復して編み込んでいく特徴的な手法によって、作家の意図を超えた無意識的な揺らぎが生じ、地球が生み出した自然のスケールの時空間が複雑な形で閉じ込められます。顧の作品は、私たちが共通してもっている惑星的な記憶に刺激を与え、森の持つ多時間性・多言語性・多場所性を残像のように脳裏に刻むことによって、ますます加速する大量の視覚情報の中で麻痺している現代の鑑賞者の感性に変化をもたらすでしょう。
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一般主催展覧会
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一般主催展覧会
第79回現代美術展
2023年3月31日(金) - 2023年4月17日(月)
終戦からわずか2ヵ月後に第1回を開催し、戦後復興への大きな一歩となた現代美術展。以来、「美術王国石川」を象徴する公募展となり、今年も日本画・洋画・彫刻・工芸・書・写真の6部門に約1,000点の意欲作が集います。
石川が誇る最高峰の美をご堪能ください。- 期間
- 2023年3月31日(金) - 2023年4月17日(月)9:30~18:00 会期中無休
- 会場
- 金沢21世紀美術館
市民ギャラリーA・B、展示室7~11、13、14
- 料金
- 一般:1,000円(前売:900円)
高校・大学生:700円(前売:600円)
小中学生:600円(前売:500円)
※団体(20人以上)は前売料金の各100円引き
- 主催:
- (一財)石川県美術文化協会、北國新聞社、(一財)石川県芸術文化協会、北陸放送、テレビ金沢、石川県、金沢市、石川県教育委員会、金沢市教育委員会
- 後援:
- 白山市、小松市、加賀市、野々市市、七尾市、能美市、かほく市、輪島市、羽咋市、珠洲市、津幡町、内灘町、金沢市商工会議所、金沢中央ライオンズクラブ、北國新聞文化センター、NHK金沢放送局、金沢ケーブル、エフエム石川、ラジオかなざわ、ラジオこまつ、ラジオななお
- お問い合わせ
- 一般財団法人石川県美術文化協会
(北國新聞社事業局内)
TEL 076-260-3581
FAX 076-260-3426
MAIL jigyo@hokkoku.co.jp
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