EXHIBITION展覧会
アペルト14 原田裕規「Waiting for」
2021年5月29日(土) -
2021年10月10日(日)
原田裕規《Waiting for》2021
© Yuki Harada
インフォメーション
- 期間:
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2021年5月29日(土) 〜2021年10月10日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで) - 会場:
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金沢21世紀美術館
長期インスタレーションルーム - 料金:
- 無料
- 休場日:
- 月曜日(ただし8月9日、9月20日、11月1日は開場)、8月10日(火)、9月21日(火)
- お問い合わせ:
- 金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800
概要
原田裕規(1989年生まれ)は、クリスチャン・ラッセンや心霊写真など、ある時代の視覚文化の中では確かな位置を占めているにもかかわらず、美術史の周縁にある存在を扱ってきました。
本展は、作家にとって2年ぶりの新シリーズであり、初めての3DCGの試みとなる「Waiting for」を含む映像インスタレーションによって構成されます。
映し出されるのは、「すでに見られ、そして見はなされた」光景と「いまだ見られたことのない」光景です。さらにそれは、膨大な量の情報に向き合う身体的負荷の高い行為の記録でもあります。
こうした行為の理由を、作家は「Waiting(待つこと/待ちながら)」という言葉に託しました。本展は、能動性と受動性の中間にある「待つ」という行為によって、加速し続ける現代社会の中に異なる時間の流れを挿入する試みです。
作家プロフィール
原田裕規(はらだ・ゆうき)
1989年山口県生まれ。アーティスト。
社会のなかで広く認知されている視覚文化をモチーフに、人間の身体・認知・感情的な限界に挑みながら、現代における「風景」が立ち上がるビューポイントを模索している。バブル期に一世を風靡したラッセン、日本でオカルトブームを牽引した心霊写真、オープンワールドゲームなどに用いられるCGIに着目しながら、実写映像、パフォーマンス、CGI、キュレーション、書籍など、多岐にわたる表現活動を行っている。
主な個展に「One Million Seeings」(KEN NAKAHASHI、2019年)、編著書に『ラッセンとは何だったのか?』(フィルムアート社、2013年)など。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。
http://www.haradayuki.com
「アペルト」シリーズとは
「アペルト」は、若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会のシリーズです。
金沢21世紀美術館は世界の「現在」とともに生きる美術館として、今まさに興りつつある新しい動向に目を向けています。作家とキュレーターが作品発表の機会を共に創出し、未来の創造への橋渡しをします。
国籍や表現方法を問わず、これまで美術館での個展や主要なグループ展への参加経験は少ないが、個展開催に十分な制作意欲を持ち、アペルト実施以後のさらなる飛躍が期待できる作家を紹介していくものです。
※「アペルト(aperto)」は、イタリア語で『開くこと』の意味。