期間:
2010年8月3日(火)
14:00〜15:30
2010年8月3日(火)
14:00〜15:30
金沢21世紀美術館 レクチャーホール
無料(ただし、本展観覧券が必要です。)
50名( 当日午前10時よりレクチャーホール前にて整理券を配布します。)
金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801
狩野芳崖は、明治21年に《悲母観音》を絶作として亡くなりました。この作品は、近代日本画の誕生を象徴するという意味で、美術史上きわめて重要な作品として位置付けられています。この度のレクチャーでは、具体的にどのような点でこの作品が重要なのかをわかりやすくお話します。さらには、芳崖がこの作品を描いた意図や作品にこめた思いが何であったのか、宗教や家族愛の観点から考えてみたいと思います。
講師:古田亮
1964年東京に生まれる。東京藝術大学芸術学科を卒業し、同学大学院で近代日本美術史を学ぶ。博士後期課程を中退して東京国立博物館に勤務、その後東京国立近代美術館主任研究官を経て、2006年より東京藝術大学大学美術館助教授、現在准教授。展覧会企画としては04年「琳派RIMPA」展、06年「揺らぐ近代」展、07年「日本彫刻の近代」「横山大観」展、などを手がけた。著書に『狩野芳崖・高橋由一』(ミネルヴァ書房)、『日本近現代美術史事典』(東京書籍)、『俵屋宗達』(平凡社)などがある。