期間:
2010年2月20日(土)
開場15:30 開演16:00
2010年2月20日(土)
開場15:30 開演16:00
金沢21世紀美術館 シアター21
<全席自由・1ドリンク付>
前売=1,500円
当日=2,000円
【友の会会員特典】
※優先入場特典があります。開場10分前にお集まり下さい。(入場時に会員証提示)
・金沢21世紀美術館ミュージアムショップ
TEL 076-236-6072
・チケットぴあ (Pコード 615-716)
http://t.pia.jp/(電子チケットぴあ)
TEL 0570-02-9999(自動音声)
TEL 0570-02-9111 (オペレーター対応)
・ローソンチケット Lコード(no.3 56884)
※3歳児以下の入場はご遠慮願います。
託児サービスをご利用下さい。
有料・要申込(お問合せ TEL 076-220-2815)
金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811
「いのちの文様」
藤枝守(作曲家)× 鶴岡真弓(多摩美術大学教授・美術文明史家・ケルト芸術研究家)
※トークの後に西山まりえ(中世ゴシック・ハープ他)による《植物文様》の演奏を行ないます。
植物のなかの電位変化からメロディックなパターンを生みだす。このような作曲を十数年も続けている。《植物文様》というその音楽に与えたタイトルは、私の机の傍らにあった鶴岡真弓さんの『ケルト/装飾的思考』からみいだしたもの。そのタイトルのとおり、この音楽は増殖を繰り返しながら、いまでも無限に変容している。
なぜ、人間は「いのち」から文様をみいだし、その文様があらたな「いのち」として蘇っていったのか。「いのち」と「文様」との絡み合いや反転の繰り返しが、人間のもつ想像と悦楽に縁のない領域を与えていった。今回の鶴岡真弓さんとのトークでは、「いのち」と「文様」の始原を辿りながら、文様世界に照合するような音楽の行方もさぐってみたい。
西山まりえさんの演奏は、ゴシック・ハープによって《植物文様》をあらたに紡ぎ出す初めての試み。近代が失った音の記憶を内包するハープ。その弦にふれる細やかな指の先から、どのような響きの植物文様が編み込まれていくのだろうか。
<コンサート>
西山まりえによる<ゴシック・ハープの植物文様>
古代からハープはマジカルな力をわれわれに与えてきた。そのかき鳴らされた響きに誘われて、言葉が歌になり、その歌が感情を豊かなものに高めていく。中世の吟遊詩人たちに歌を授けたゴシック期のハープ。ピタゴラス音律によって整えられたその24本の弦から溢れ出てくる響きと抑揚のなかで《植物文様》を聴いてみる。
藤枝守
演奏:西山まりえ(ゴシック・ハープ、バロック・ハープ)
曲目:《植物文様 ハープ・コレクション》から(藤枝守作曲)
様々なジャンルで活躍するアーティストや知識人との話場を定期的に設置、発展させて行く「二十一世紀塾」。2009年度は音楽家の土取利行氏、パフォーマンスプロデューサーの小沢康夫氏、作曲家の藤枝守氏がゲストとともにとっておきの話を展開します。
作曲家。カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部博士課程修了。博士号(Ph.D.)を取得。純正調によるあらたな音律の方向を模索しながら、植物の電位変化のデータに基づく『植物文様』という作曲シリーズを展開。最新のCDに《クラヴィコードの植物文様》(MAM)や《Patterns of Plants II》(TZADIK)など。著書に『[増補]響きの考古学』(平凡社ライブラリー)、『響きの生態系』(フィルムアート社)がある。最近は、NTTインターコミュニケーション・センターや金沢21世紀美術館、アルティアム・ギャラリー(福岡)、京都芸術センターなどでサウンド・インスタレーションを行っている。2009年2月に放映されたNHK「爆笑問題のニッポンの教養」に出演。現在、九州大学大学院芸術工学研究院教授。
http://www.fujiedamamoru.com/
多摩美術大学教授、同芸術人類学研究所所員。美術文明史家・ケルト芸術研究家。
早稲田大学大学院修了後、アイルランド・ダブリン大学トリニティー・カレッジ留学。
処女作『ケルト/装飾的思考』(筑摩書房)でわが国でのトータルな「ケルト」芸術・文化紹介の火付け役となる。(第一回倫雅美術奨励賞受賞)。『装飾する魂』(平凡社)や『ケルトの歴史』(河出書房新社)でヨーロッパ・日本を横断する「装飾」美術の比較文明論を展開。
NHK教育テレビ「人間大学」で「ケルトから日本へ」の装飾美術を講義。映画『地球交響曲第1番』(瀧村仁監督)でアイルランドの歌姫エンヤと共演。最新刊の『阿修羅のジュエリー』(理論社)ではユーロ=アジア横断の<光と生命>のデザイン文明論を展開。NHK教育テレビ 「トラッドジャパン」テキストに世界の旅と美について好評連載中。
東京音楽大学ピアノ科、同研究科チェンバロ科修了。在学中にチェンバロの道に進む。研究科終了後ミラノの市立音楽院、バーゼルのスコラ・カントールムに留学、13〜17世紀にかけての中世およびルネサンスの音楽を学ぶとともに、ヒストリカル・ハープもM.ガラッシ、H.ローゼンツヴァイクに師事。卒業後は、コンチェルト・ヴォカーレやアンサンブルフェラーラのメンバーおよびソリストとして活躍する。2002年に帰国。現在はチェンバロとハープの両方を操るソリストとして、また古楽アンサンブル「アントネッロ」のメンバーとして活躍中。邦人としては類のないヒストリカル・ハープ奏者としても、演奏や録音活動、後進の指導にあたっている。
金沢21世紀美術館[(財)金沢芸術創造財団]