特集「アーカイブ」(編集:鷲田めるろ+山峰潤也)
本号では、アーカイブ(資料体)について特集します。現代美術の非物質化ならびにデジタル技術の普及に伴い、アーカイブの重要性が高まっています。この変化に対し、権利の問題を含め、様々な論点が未解決のまま残されています。今後のアーカイブはいかにあるべきか、アーカイブが創造性を触発し、新たな制作や活動を生み出すためには何が必要か、今日の美術の変容も見据えながら、外部寄稿者も含めた5本の論文を通じて考察します。
フォーラム
フォーラムでは、当館学芸員による2本の研究論文を掲載します。1本目は当館が作品を収蔵している現代美術作家、村山留里子に関する研究です。2本目は金沢および周辺地域の伝統文化と現代美術との関係についての研究で、1990年代に鶴来町(現白山市)で開催された鶴来現代美術祭を対象としたものです。
アール issue 06 / 2016
- 特集「アーカイブ」によせて(PDF:1.1MB)
- ナショナルデジタルアーカイブの条件について / 生貝直人(PDF:1.1MB)
- 触発するアーカイブへ:アーカイブの権利処理と二次利用 / 水野 祐(PDF:1.2MB)
- ニューヨーク近代美術館「情報」展カタログ小論 / キナストン・マクシャイン(訳・解題 上崎千)(PDF:1.2MB)
- アーカイブ的衝動 / ハル・フォスター (訳・解題 中野 勉)(PDF:1.7MB)
- アーカイブ的芸術:混沌とした時代の作法 / 山峰潤也(PDF:1.1MB)
- 村山留里子:奇麗なものだけをコラージュする戦闘的態度 / 高橋律子(PDF:1.4MB)
- 鶴来現代美術祭における地域と伝統 / 鷲田めるろ(PDF:1.3MB)