期間:
2019年8月25日(日)
13:30〜15:00
2019年8月25日(日)
13:30〜15:00
金石スタジオ(金石西2丁目17-23)
バス停「金石」から歩いて5分、海岸通り沿いです。公共交通機関や徒歩、自転車などをご利用ください。
無料
50名(予約不要)
金沢21世紀美術館 学芸課 担当:中田
TEL 076-220-2801
FAX 076-220-2806
昨秋、金石に滞在し、漂流物を集めて浜に「居場所」を制作した田口行弘さんが帰ってきます!今回はキアラ・チッカレッロさんもいっしょに。
2013年、ふたりではじめたプロジェクト〈discuvry〉。ベルリンの街中から廃材を集め、大きな空き地に運び込んで小屋を建てはじめました。ふたりの活動はしだいに周りの注目を集め、じゃあ私も建ててみようと次々と小屋ができ、さまざまな国籍をもつ150人もの人たちが集まりました。そうするとここはただの空き地ではなく、人と人が関わり合い、日々の暮らしが営まれる場へと変わっていきました。それは新たなコミュニティの形成プロセスそのものであり、制作と生活が協働と交流に直接つながり、日々更新されていくプラットフォームとなったのです。2014年秋、このプロジェクトはいったん終了しましたが、ふたりが建てた小屋は解体され、その材料はコンテナの中に保管されました。
この解体された小屋はベルリンから海を渡って、いよいよ8月末に金石に「漂着」します。この資材をもう一度活用し作品を制作する、それが今回のふたりのプロジェクト〈Discuvry in Kanaiwa〉です。いつ?どこで?だれが?どうやって?完成したらそこで何するの? 疑問が次々と湧いてきます。「おかえり田口さん ようこそキアラさん」は、そんな疑問にふたりが応えたり、みんなで話し合ったりする絶好の機会です。ぜひ田口さんとキアラさんに会いにきてください!
1980年、大阪府生まれ。東京藝術大学美術学部油画専攻卒業。2005年よりドイツ・ベルリンに活動の拠点を移す。
ドローイング、パフォーマンス、アニメーション、インスタレーションが混然一体となった「パフォーマティブ・インスタレーション」で近年注目を浴びおり、とりわけ公共空間において他者との関わりを誘発する作品は高い評価を得ている。Kunstverein Arnsberg(2015年、アルンスベルグ、ドイツ)などドイツ国内での個展開催のほか、「in your heart and in your city」(2016年、KØ'S Museum of Art in Public Spaces、クーエ、デンマーク)、「2017 ACC Arts Space Network Exhibition Urban Implosion」(2017年、アジア・カルチャー・センター、光州、韓国)、「Open ART Biennale 2017」(エレブル、スウェーデン)、など世界各地での国際展やグループ展への参加も多い。
2018年9月より11月にかけて金石地区に滞在し、地域住民との交流を通して金石海岸に作品を制作した。
イタリア・シチリア島で生まれ。カターニア大学で建築学の修士号を修め、ヴィンチェンツォ・ベッリーニ ミュージック・インスティテュートのピアノ科を卒業。2012年にベルリンに移り、建築家として働く。その後ドローイングとイラストレーションを中心に制作を続け、ドイツやイタリア、日本でもこれまでに展示しており、その作品は単なるイメージを超えて、個々が抱える物語が重なり合い、描き出されている。
ベルリンでのプロジェクト「discuvry」では、田口行弘の共同制作者として、構造設計や意匠等の面から関わっている。
金沢21世紀美術館は、アーティストと地域が刺激しあい、新しい「何か」が生まれるきっかけとなることを目指して、広坂を飛び出し、金石大野で活動を始めました。今年も、アーティストが金石に滞在し、調査や制作を行うアーティスト・イン・レジデンスだけでなく、皆さんと一緒に金石を楽しむための色々なプログラムを実施していきます。
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]