期間:
2017年4月8日(土) - 2017年4月15日(土)
2017年4月8日(土) - 2017年4月15日(土)
金沢21世紀美術館
プロジェクト工房 ほか
金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801
メディア・アーティスト八谷和彦による〈OpenSkyプロジェクト〉は、「個人的に飛行装置を作るプロジェクト」として2003年に始まった。宮崎駿・作『風の谷のナウシカ』に登場する飛行機「メーヴェ」をモデルとした、実際に乗れる一人乗りジェットグライダーを制作し、飛行するという夢のようなプロジェクトは、同年に勃発したイラク戦争への憤りをきっかけとして生まれた。実現のために立ちはだかる様々な困難をひとつひとつ解決しながら13年の歳月を経た2016年、とうとうジェットエンジンを積んだ機体《M-02J》が大空を旋回。メーヴェに似た機体が鮮やかに空を飛ぶ様子はSNSなどを通じて拡散し、多くの人が目撃することとなった。
今回のプログラムでは、実際に飛行に使われた機体を展示すると同時に、飛行の様子を地元金沢で活動する工房ヒゲキタ制作の3Qドーム(3/4球ドーム)で鑑賞する大迫力の上映会や〈OpenSky〉の現在と今後の展開について作家本人が語る報告会を開催。また、エージェンシーとして魅力的なクリエイティブを支え広げていく株式会社コルクの佐渡島庸平氏との対談や、プラモデルからサイズを計測し、実寸(1/1)で戦車の実物大模型を作る「プラモデルを1/1で作る会」代表の大橋保彦氏による《ドイツ軍空挺戦闘車ヴィーゼルⅡレプリカ》の展示など、作家と同じように無謀とも思える夢に立ち向かう人々の活動を紹介する。
プロジェクト名である〈OpenSky〉は、空をもっと自由に、身近にしたいという作家の願いが込められている。「開け、空!」の先に広がる世界を体感せよ。
公式サイト:
jichiku.com
ジェットエンジンを搭載した機体《M-02J》の展示。
日時:2017年4月8日(土)〜15日(土) 10:00〜18:00
※10日(月)は休場
場所:プロジェクト工房
料金:無料
《M-02J》の飛行映像を工房ヒゲキタ制作の3Qドーム (3/4球ドーム)を使って上映。
日時:2017年4月8日(土) 10:00〜14:00、17:00〜18:00
4月9日(日) 10:00〜18:00
場所:シアター21
料金:無料
※ドーム上映には、AMATERAS Dome Player (オリハルコンテクノロジーズ社製) および 1 灯式魚眼プロジェクターを使用して上映を行います。(上映システム提供: ニコニコプラネタリウム部)
最終フェーズへと入ったOpenSkyプロジェクトの近況を作家自ら報告。
日時:2017年4月8日(土) 16:00〜17:00
場所:シアター21
料金:無料
定員:80名
※先着順、当日10:00より会場入口前で整理券を配布(1人1枚まで)
アフターパーティー:18:00〜20:00 / 500円(1ドリンク付)
作家・漫画家などクリエイターのエージェンシーを担う株式会社コルクの代表取締役社長、佐渡島庸平氏と、アーティストであると同時に株式会社ペットワークスの取締役でもある八谷氏が「作品の届け方」について語り合う。後半には観客を対象とした質疑応答も実施。
日時:2017年4月9日(日) 14:00〜15:30
場所:レクチャーホール
料金:無料
定員:80名
※先着順、当日10:00より会場入口前で整理券を配布。(1人1枚まで)
1/35スケールのプラモデルから計測して作られた《ドイツ軍空挺戦闘車ヴィーゼルⅡレプリカ》を展示。
日時:2017年4月15日(土) 10:00〜18:00
場所:プロジェクト工房前
料金:無料
プラモデルからサイズを計測し、実寸(1/1)で戦車の実物大模型を作る「プラモデルを1/1で作る会」代表の大橋保彦氏と実物大で飛行機を作る八谷氏が、制作へのこだわりや思いなどについて語り合う。
日時:2017年4月15日(土) 14:00〜15:30
場所:プロジェクト工房
料金:無料
定員:30名
※先着順、当日10:00より会場入口前で整理券を配布。(1人1枚まで)
1966年4月18日(発明の日)生まれの発明系アーティスト。九州芸術工科大学(現九州大学芸術工学部)画像設計学科卒業、コンサルティング会社勤務。その後(株)PetWORKsを設立。現在にいたる。作品に《視聴覚交換マシン》や《ポストペット》などのコミュニケーションツールや、ジェットエンジン付きスケートボード《エアボード》やメーヴェの実機を作ってみるプロジェクト〈OpenSky〉などがあり、作品は機能をもった装置であることが多い。2010年10月より東京藝術大学美術学部先端芸術表現科 准教授。
Twitterアカウント:@hachiya
株式会社コルク 代表取締役社長。2002年に講談社に入社し、週刊モーニング編集部に所属。『バガボンド』(井上雄彦)、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『モダンタイムス』(伊坂幸太郎)、『16歳の教科書』などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、クリエイターのエージェント会社、コルクを設立。現在、漫画作品では『オチビサン』『鼻下長紳士回顧録』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『テンプリズム』(曽田正人)、『インベスターZ』(三田紀房)、『昼間のパパは光ってる』(羽賀翔一)、小説作品では『マチネの終わりに』(平野啓一郎)の編集に携わっている。
Twitterアカウント:@sadycork
プラモデルを1/1でつくる会代表。1978年生まれ、岐阜県出身。少年時代より夢中になったプラモデル作りの影響で、ミリタリー車輛全般に興味を持つ。2007年、鉄板を加工し戦車(米軍の兵員輸送車)をガレージで自作。以降、「機動戦士ガンダム」シリーズに登場した車両や、ドイツ軍空挺戦闘車ヴィーゼルⅡを実物大で製作する。
Twitterアカウント:@lvtp7
現代美術に限らず科学や音楽など他の領域を横断しつつ、年間を通してライブ、映像上映、トーク・シリーズ、滞在制作など多様なプログラムを継続的に実施。「自治」をキーワードに、外部コミュニティとの連携・協働を通じて、展示室での展覧会とは違った実験的なアクティビティが拡張していきます。
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]