期間:
2025年5月11日(日)
14:00-15:30
2025年5月11日(日)
14:00-15:30
金沢21世紀美術館 レクチャーホール
無料、予約優先
※Peatixよりお申し込みください
Peatix
当日飛び込み参加可(最大50席)
金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801
本トークは、金沢21世紀美術館が所蔵する保良雄の作品《cosmos》(2024)および《glacier》(2024)を起点に、彼の制作実践を探るアーティスト・トークです。保良は、フィールドワークや土地への直接的な接触を重視し、テクノロジー、生物、無生物、人間を同等の存在として捉える制作態度を持っています。彼の作品は、自然環境や都市空間における多様な存在との関係性を探求し、エコロジーや共生の視点を提示しています。今回のトークでは、保良がどのように土地と対話し、素材を選び、作品を構築していくのか。過去のプロジェクトや展覧会での経験を交えながら、そのプロセスや思想について語ります。
©︎Kito Natsuko
1984年滋賀県生まれ。
保良雄は、人間を含む生物や無生物など、さまざまな存在を「存在」として認めることを制作の目的としている。また、作品制作の一環として農業や養蜂を営みながら、アートの媒介者としての実践を続けている。その制作手法は、手仕事から最新テクノロジーの駆使まで多岐にわたり、エコロジーに潜む優劣や格差などへの批判も織り込んでいる。保良は、もの派の影響を受けると同時に、自身の先天性障がい者という視点から存在論と向き合い、理論だけでは捉えきれない人間社会におけるモノとの関係を探求している。
髙木 遊(金沢21世紀美術館学芸員)
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]