期間:
2025年3月15日(土)
15:00〜17:00 (14:30 開場)
2025年3月15日(土)
15:00〜17:00 (14:30 開場)
金沢21世紀美術館 シアター21
無料
100名予定(事前予約制)
登壇者:
パネリスト:
オトボン・ンカンガ(アーティスト)※オンライン参加
有賀昌男(エルメスジャポン株式会社 代表取締役社長)
カリーヌ・グラモン(エルメスジャポン株式会社 レザーアトリエマネージャー)
長谷川祐子(金沢21世紀美術館館長)
モデレーター:
大巻伸嗣 (アーティスト 東京藝術大学 美術学部彫刻科教授)
金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801
「すべてのものとダンスを踊って -共感のエコロジー-」展は、社会や精神、情報を含む総合的なエコロジー理論に基づく作品展示を通じて、身近にあるあらゆるモノたちを含む複数のヒューマニティの可能性を探るという試みを掲げています。この未来へのヒューマニティの伝承に共鳴するエルメスは、職人の営みを通じ、ものづくりを基盤とする社会活動を、一貫したエコロジーの実践のすがたと考えています。
本トークセッションは、金沢21世紀美術館とエルメスと共同開催するもので、社会の中で、「アート」や「手しごと」がどのように私たちの身体や記憶を構成し、どのように他者との物語や感動を紡ぎ、伝承してゆく道具となることができるのか、という問いを、美術館とアーティスト、企業と職人を代表する4名の登壇者とともにディスカッションいたします。オトボン・ンカンガ氏は、同展キュレーターの長谷川祐子氏と珠洲や輪島など石川のものづくりの拠点を訪問し、ローカルな風景や物語から、新たな作品《杖》を生み出そうとしています。馬具をルーツに持ち、手しごとによるものづくりによって180年以上の物語を紡いできたエルメスからは、2本の短編映画とともに、エルメスジャポンの代表である有賀昌男とレザーアトリエマネージャー、グラモンが、ものづくりの精神性や職人の役割について語ります。
様々な自然災害や戦禍の続く混沌の現代生活においても、手から時間をかけてものを生み出すことの喜び、その素材やそのちからによって生まれる物語や共感は、困難な時代を生き抜くための手がかりとなるでしょう。
1974年 ナイジェリア、カノ生まれ、アントワープ在住
ンカンガは、ナイジェリアのイレ・イフェにあるオバフェミ・アウォロウォ大学で学び、その後パリ国立高等美術学校で学んだのち、アムステルダムの DasArtsで舞台芸術の修士号を取得。
「すべてのものとダンスを踊って -共感のエコロジー」展で出品した大地と海の絡み合いを描いた出品作の4点の大規模なタペストリーでは、地球の存続が水にかかっているというエコロジカルな視点のもとに大地と水のストーリーを伝えています。
エルメスジャポン株式会社 代表取締役社長
2008年より、エルメスジャポン株式会社 代表取締役社長に就任。
2013年からは、海外ファッションブランド協会(OFBA)会長も務める。
エルメスジャポン株式会社 レザーアトリエマネージャー
2012年、エルメスセリエ入社。
フランスのアトリエにて5年間皮革職人としてレザーバッグの製作を担当したのち、2017年よりレザーアトリエの1拠点にてアトリエ長を務める。
2022年来日、エルメスジャポンのレザーアトリエマネージャーに就任。
アーティスト 東京藝術大学 美術学部彫刻科教授
「存在」とは何かをテーマに制作活動を展開する。
環境や他者といった外界と、記憶や意識などの内界、その境界である身体の関係性を探り、三者の間で揺れ動く、曖昧で捉えどころのない「存在」に迫るための身体的時空間の創出を試みる。
近年の主な展覧会に、「Interface of Being 真空のゆらぎ 」(国立新美術館,2023)、「地平線のゆくえ 」(弘前レンガ倉庫美術館,2023)、「The Depth of Light」(A4 美術館/成都,2023)、「存在のざわめき」(関渡美術館/台北,2020)など。「Rain」(愛知県芸術劇場,2023)、横浜ダンスコレクション2019「Futuristic Space」(横浜赤レンガ倉庫)などパフォーマンス作品も展開。東京ガーデンプレイス紀尾井町、Ijlst(オランダ)、Morpheus hotel at City of Dreams(マカオ)などパブリックアートも多く手がけている。
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]、エルメスジャポン株式会社