期間:
2025年2月1日(土) 13:00-16:30
2025年2月1日(土) 13:00-16:30
金沢21世紀美術館
プロジェクト工房
500円
※会場内を巡りますので、別途特別展チケットが必要です。料金にチケット代は含まれません。
竹を上から下まで、見たことがありますか?天高くそびえる竹。私たちはいつもそれを見上げるばかりで、その先端を間近に見る機会はほとんどありません。そよそよと揺れている竹の先は、一体どのようになっているのでしょうか。本ワークショップでは、作家の道念邦子さんのアーティストトークを交えながら《孟宗竹 キューブ》を鑑賞し、竹の先端の部分を使ってみんなで小さな作品を作ります。また、根元から先端まで、竹まるごと1本をじっくり観察することもできます。作った作品は美術館内外にみんなで展示してみましょう。
現在開催中の「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」展(2024年11月2日(土) - 2025年3月16日(日))の関連プログラムとして、本展参加作家の道念邦子さんのワークショップを開催します
1944年 石川県生まれ、同地在住
道念邦子は華道家であり、古流の家元での稽古からはじまり、1970 年代より、華道界での活動から前衛の道へと独自の花仕事を展開してきました。彼女は、屋外を含めたさまざまな場所で、植物の生命力を「華道」というわずかな時間において顕現する形式で表現してきました。「植物を手で触れて特性を見つけて、どのようにするかをそこから考えます」と語る道念は、花を活ける、ゆえに我ありといった存在論を持っています。
13:00-13:40
集合→展示室6へ移動
道念さんの作品《孟宗竹 キューブ》を、道念さんのトークと共にみんなで鑑賞する
13:40-15:10
プロジェクト工房へ移動
竹を観察する/作品制作
15:10-15:30
休憩
15:30-16:30
美術館内(交流ゾーンなど)で制作した作品を置いて写真をとってみる
終了
①《孟宗竹 キューブ》の鑑賞・アーティストトーク
今回の展覧会で出品されている、《孟宗竹 キューブ》についてアーティストトークを行います。実際に展示室へ行き、作品についてのコンセプトや構造、また制作時のエピソードなどの道念さんのトークを聞きながら、作品を鑑賞します。
②竹の観察
竹をプロジェクト工房へ置き、竹の根元から先端までを観察する機会を参加者に提供します。普段、竹をじっくり観察する機会はなかなかありません。竹の高さは人間の身長を優に超えており、見ることができるのは、せいぜい根元から身長までの高さくらいまでです。それ以上の高さになると、私たちの目は届かず、先端にいくにつれて具体的なイメージはなかなか浮かびません。そこで今回の機会を通して、今まであまり見ることのできなかった竹の先端がどのような形状や質感なのかを参加者に見て感じてもらい、根元から先端まで竹について知ってもらうことを企図しています。
③作品制作
《孟宗竹 キューブ》は、竹を一本丸ごと使用した作品です。本作では竹を、切断し、サイズごとに組み、魚網で縛ってキューブ状に固定しています。先端にいくにつれて先細りになっていくという竹の性質もあり、大小さまざまなサイズが展開されています。今回はその小さなサイズの作品を参加者で制作します。制作する作品は2種類あり、キューブ型の作品と入れ子構造になっている作品(竹の音が鳴る) のいずれか(もしくは両方)を選択して制作してもらいます。尚、いずれも今回の展覧会で制作を行った際に出た竹の端材を材料として再利用します。
④置いてみる
最後に、作った作品は美術館内(交流ゾーンやライブラリーなど)の好きな場所で置いてみることをします。もし晴れていれば、松涛庵にも足をむけます。自分が作った作品はどのような場所に置いたら面白いか、みんなで考えながら、写真撮影などを行います。
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]