禅をテーマに市民とチェルフィッチュの岡田利規がつくる映像演劇 ワークショップ&出演者オーディション 参加者募集

2025年2月15日(土)、2月16日(日)

インフォメーション

期間:

2025年2月15日(土)、2月16日(日)
両日ともに13:00〜18:00

会場:

金沢21世紀美術館 シアター21

料金:

1,000円(当日受付にて現金でお支払いください)

講師:
岡田利規(演劇作家・小説家・チェルフィッチュ主宰)、山田晋平(舞台映像作家)

内容:
岡田利規による身体表現の実践や、山田晋平による〈映像演劇〉の体験

募集人数:
15名程度(申込者多数の場合は書類選考)

参加条件:

ワークショップのみ:高校生以上、舞台経験不問、原則2日間ともに参加できること
出演者オーディション:ワークショップの条件に加えて、2025年6月の映像演劇公演のリハーサル・撮影の日程に原則全て参加可能であること

応募締切:
2025年2月4日(火)

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811(火〜日、祝日10:00〜18:00)
event_k[a]kanazawa21.jp
※[a]を@に変更してお送りください。

概要

金沢21世紀美術館は、石川県の生んだ西田幾多郎や鈴木大拙の「禅の思想」を再考し、現代の生活の中に活かしていくアートプロジェクトを進めてきました。そのプロジェクトの集大成として、オーディションで選ばれた市民とチェルフィッチュの岡田利規による、「禅」をモチーフにした〈映像演劇〉作品を創ります
2025年6月の展示公演に先立ちまして、出演者を募集すべく、オーディションも兼ねたワークショップを開催します。ワークショップのみの参加も可能です。皆様のご参加・ご応募をお待ちしています。

〈映像演劇〉とは、チェルフィッチュ主宰の岡田利規が舞台映像作家の山田晋平とともに取り組み始めた新しい形式の演劇であり、投影された映像が人の感覚に引き起こす作用によって展示空間を上演空間へと変容させる試みです。映像はフィクションであり、実在してはいませんが、同時に、役者によって演じられる人物たちは、映像として実在しているのだとも言えます。観る者の想像力と結びついてそれらにリアリティが付与されたとき、展示空間に〈映像演劇〉という上演が発生するのです。

映像演劇作品「タイトル未定」展示公演

  • 作・演出:岡田利規
    映像:山田晋平
    展示会期:2025年6月21日(土)〜29日(日)
    会場:金沢21世紀美術館 シアター21
    リハーサル期間:6月3日(火)~6月15日(日) 平日は夕方・夜間、土日は終日を予定
    撮影期間:6月16日(月)、17日(火) 両日ともに終日を予定
    ※展示公演の期間中は参加の必要はありません。
    ※原則として出演料・交通費・宿泊費の支給はありません。

コメント

  • 近年わたしは舞台映像デザイナーの山田晋平さんと組み〈映像演劇〉という新しい演劇のフォーマットを試みています。金沢で市民のみなさんと一緒におこなうこのプロジェクトも〈映像演劇〉作品となります。西田幾多郎の哲学テキストを用いてパフォーマンスをつくりましょう。カメラの前で行ったあなたのパフォーマンスが録画され、その映像が独特のしつらえで投影されることになります。その上演が、西田のテキストの意味するところや含むところや孕む可能性をより感覚的に顕在化させるものとなることをめざして、皆さんと楽しく創作プロセスを経験したいです。応募をお待ちしています!
    (岡田利規)

    「映像演劇」は、岡田さんと私が2016年から、地味に長いこと続けている作品のシリーズです。そこでは私は、現代の観客にとって新しい映像の現前の仕方はあるのか?ということを模索します。岡田さんは、映像を通すことで見えてくる演劇性ってどんな感じかを、探っているんだと思います。「演劇」と「映像」をひたすら掘り下げる緻密な作業や会話を繰り返していると、どこか人里から遠く離れたところにひっそりと佇む、ちょっとクレイジーな研究所にいるような気分になることがあります。今回は、金沢の皆さんと、西田のテキストをぐるぐるしながら、じっくりと問いを熟成させることを楽しめるといいなあと、思っています。
    (山田晋平)

プロフィール

  • Photo:Kikuko Usuyama

    岡田利規

    演劇作家、小説家、演劇カンパニー「チェルフィッチュ」主宰。2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。2007年に同作で海外進出を果たして以降、世界90都市以上で作品を上演し続けている。音楽家・美術家・ダンサー・ラッパーなど様々な分野のアーティストとの協働を積極的に行なっている。2016年からはドイツの公立劇場レパートリー作品の作・演出を継続的に務め、2020年『掃除機』および2022年『ドーナ(ッ)ツ』でベルリン演劇祭に選出。小説家としては、2007年に『わたしたちに許された特別な時間の終わり』で第2回大江健三郎賞受賞。2022年に『ブロッコリー・レボリューション』で第35回三島由紀夫賞および第64回熊日文学賞を受賞。

  • 山田晋平

    舞台映像作家。京都造形芸術大学卒。愛知県豊橋市在住。演劇やコンテンポラリーダンスを中心に、オペラ、コンサートなど、様々な舞台芸術の上演内で使われる演出映像の製作が専門。近年では、現代美術家とのコラボレーションによるプロジェクション作品の制作も行い、舞台芸術と現代美術のフィールドを横断しながら、映像芸術の新たな可能性を探る活動を展開する。主な舞台作品は、チェルフィッチュ、維新派、白井剛など、国内外での公演多数。舞台作品の他には、現代美術家・金氏徹平とのプロジェクションマッピング作品「holes and buildings」、ツアーパフォーマンス『Kawalala-rhapsody』の監修など。

Images

クレジット

主催:

金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]

助成:

一般財団法人地域創造

企画協力:

株式会社precog