金沢21世紀美術館 × デロイトトーマツ 共同研究「森林と動物、新しい共生のありかたにむけて」

2024年12月21日
15:00〜17:00

インフォメーション

期間:

2024年12月21日
15:00〜17:00

会場:

金沢21世紀美術館 シアター21

料金:

無料

トークセッション登壇予定者:
井上亜美(アーティスト、猟師)
石倉敏明(芸術人類学、秋田公立美術大学准教授)
長谷川祐子(金沢21世紀美術館館長)
長谷川知栄(Tocasi)
永井希依彦(デロイト トーマツ:モデレーター)他

定員:

100名(先着順)※定員になり次第締切
peatix

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801

概要

金沢21世紀美術館で開催中の展覧会「すべてのものとダンスを踊って 共感のエコロジー」の関連企画として、デロイトトーマツとの共同研究を実施します。アートを通じて環境問題や生物との共生の可能性を探るトークセッション「森林と動物、新しい共生のありかたにむけて」を開催し、その記録と寄稿を含めたブックレットの製作を行います。

トークセッション概要

  • 地球環境問題の解決に不可欠な「人間以外の生物との関係性の構築」に焦点を当てます。環境問題の深刻化が進む今、他者である者たちとどのように関わり、共に未来を築いていけるのか。関係性の構築の仕方を探るため、生き物との共感を探るため、アーティストでありまた猟師でもある井上亜美氏と、芸術人類学の立場から、神話や歴史のフィールド調査から動物と人間との関わりを紐解いてきた石倉敏明氏の2名をお招きします。彼らの実践は、異なる種への深い理解と敬意に基づいた生物の関係性の深化であり、他なるものとの共感を通じた未来づくりのヒントを与えてくれます。
    金沢21世紀美術館の長谷川祐子館長は、アートを通じて環境問題や生物との共生の可能性を探るアプローチを提案します。芸術は他者との関係性を豊かにする力を有し、新たな関係構築の「場」を生み出し、個人間の関係から、社会全体の結びつきまで、幅広い範囲で効果を発揮します。さらに、長谷川知栄氏は、組織づくりやまちづくりのプロフェッショナルとして、関係性の構築による経済活性化の視点を提供し、持続可能な未来に向けての実践的な取り組みを提示します。他者との共生によるビジネスの可能性も探ります。

登壇予定者

  • 撮影:越田乃梨子

    井上亜美(アーティスト、猟師)

    1991年宮城県生まれ、2016年東京藝術大学大学院映像研究科修士課程修了。京都在住。
    里山に拠点を置き、一年を通じて狩猟や養蜂に継続して取り組み、作品制作を行う。
    日常的に猟犬や蜜蜂などの生き物と触れ合うなかで、彼らとの関係性、その距離感をエスノグラフィックな視点で捉え、写真や映像、インスタレーションなどの手法で表現する。
    現在、京都芸術大学非常勤講師、京都府狩猟講師。 
    主な個展に、2023年「The Garden」京都芸術センター、2019年「The piercing eyes」Amado Art Space/ソウル市など。主なグループ展に、2024年「第14回麗水国際芸術祭」麗水市/韓国、2018年「第21回シドニービエンナーレ」コッカトゥー島/オーストラリア、2017年「コンニチハ技術トシテノ美術」せんだいメディアテークなど。

  • 石倉敏明(芸術人類学、秋田公立美術大学准教授)

    1974年東京生まれ。秋田公立美術大学准教授。
    アジアや日本各地でフィールド調査を行い、アーティストとの共同制作を実施。複数種をめぐる神話学や芸術人類学研究を続ける。多摩美術大学芸術人類学研究所助手、明治大学野生の科学研究所研究員を経て現職。国際芸術祭「あいち2025」キュレトリアルアドバイザー(現代美術)。著書に『Lexicon 現代人類学』(奥野克巳共著・以文社)、『野生めぐり 列島神話の源流に触れる12の旅』(田附勝共著・淡交社)、『タイ・レイ・タイ・リオ紬記』(高木正勝CD附属神話集・エピファニーワークス)、『モア・ザン・ヒューマン マルチスピーシーズ人類学と環境人文学』(以文社)など。主な展示として「精神の<北>へ」(ロヴァニエミ美術館、2019年)、「表現の生態系」(アーツ前橋、2019年)、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際芸術祭日本館展示「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」(2019年)、尾花賢一+石倉敏明「多摩川ジオントグラフィー」(調布市文化会館たづくり2024年)など。企画協力に「新しいエコロジーとアート」(東京藝術大学、2022年)、「Material, or」(21_21 DESIGN SIGHT、2023年)など。

関連リンク

クレジット

主催:

金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]、デロイトトーマツグループ、株式会社Tocasi