広坂シネマクラブ

フィルム上映会

2023年7月29日(土), 30日(日)

インフォメーション

期間:

2023年7月29日(土), 30日(日)

会場:

金沢21世紀美術館 シアター21

託児サービス:

有料・要申込
Tel 076-220-2815
※未就学児の入場はご遠慮願います。託児サービスをご利用ください。

料金:

●1回券:500円
●1日通し券:800円
身体障害者手帳提示の場合、介助者1名無料(※)

※証明書の提示が必要です(身体障害者手帳・療育手帳又は
精神障害者保険福祉手帳、障害者手帳アプリ「ミライロID」)

チケット取扱:

チケット販売日:2023年7月1日(土)
Peatix
当日券:現金精算のみ ※上映会場で直接お買い求め下さい。

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811
E-mail event_k@kanazawa21.jp(交流課直通、火〜日10:00-18:00)

概要

美術館から発信する地域に開かれた映画コミュニティ「広坂シネマクラブ」の2年目の活動が始まりました。部員が主体となって、企画、運営、映写をし、日本の名作映画をフィルムで上映します。今回の上映会のテーマは「いつでも青春 いつまでも青春」、「巻き込まれていきまっしょい」です。いくつになっても熱中する人々へ4作品をお届けします。お誘い合わせの上、お気軽に足をお運びください。

7月29日(土)上映作品

  • 13:00〜「Shall we ダンス?」

    『ファンシイダンス』(1989)で成人映画から一般映画に進出した周防正行監督の代表作の1本で、社交ダンスブームまで巻き起こした大ヒットコメディ。郊外にマイホームを買った平凡なサラリーマンが、通勤電車から見かけた社交ダンス教室の女性に惹かれて妻子に内緒で教室に通ううち、社交ダンスにのめり込み、仲間とともに成長していく様を軽妙に描く。主人公の誠実な中年男を役所広司が魅力的に演じ、ヒロインの草刈民代、竹中直人、渡辺えり子、田口浩正、徳井優らが、それぞれ心の傷を秘めながらダンスに取り組む個性的な仲間を演じて脇を固めた。綿密な調査で知られる周防作品ならではの社交ダンスとダンスを愛する人々の魅力が存分に描かれ、「キネマ旬報」ベストテン第1位のほか、同年の各映画賞を独占し、監督の評価を不動のものとした。

    1996年製作 136分 
    監督・脚本:周防正行 
    出演者:役所広司、草刈民代、原日出子、竹中直人ほか

  • 17:00〜「死に花」

    自主映画出身の犬童一心監督は、CMディレクターで成功を収めた後、主演の妻夫木聡と池脇千鶴が数々の賞を受賞した『ジョゼと虎と魚たち』(2003)で大きな注目を集めた。その翌年に製作された本作は、東京郊外の超高級老人ホームで優雅な余生を過ごす老人たちが、これまでとこれからの人生をみつめ、社会に一矢を報いる金庫破りに全身全霊で挑む痛快なエンターテインメント。いつまでも“枯れない”パワーと自由な心を持った魅力的な高齢者を、山崎努、宇津井健、青島幸男、谷啓、長門勇、藤岡琢也、松原智恵子が、往年のキャラクターを活かして颯爽と演じており、高齢化社会が抱えるさまざまな課題を提示しながらも、見る者に元気を与える作品となっている。青島幸男、藤岡琢也、森繁久彌の遺作ともなった。

    2004年製作 120分 
    監督:犬童一心 
    脚本:小林弘利 犬童一心
    出演者:山﨑努、宇津井健、青島幸男、谷啓ほか

7月30日(日)上映作品

  • 11:00〜「がんばっていきまっしょい」

    1970年代の四国・松山の高校を舞台に、女子ボート部を立ち上げ、ボートに打ち込んでいく女子高校生の青春を瑞々しく描いた作品。原作は、第4回坊ちゃん文学賞を受賞した敷村良子の同名小説で、脚本・監督の磯村一路は、 80年代に周防正行らとともに成人映画の脚本、監督として活動後に一般映画へ進出し、本作で「キネマ旬報」ベストテン第3位、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞など多数の映画賞を受賞。主人公を演じた田中麗奈は同年の新人賞を総ナメにした。愛媛県でのオールロケを活かした長田勇市の撮影が、春夏秋冬の松山の町並みや風土、陽光に輝く今治の海岸の静謐な美しさを見事に捉えている。ひたすらボートに打ち込み、成長していく少女たちの純朴な美しさと強いまなざしが、主題歌とともに胸に沁みいる感動作。

    1998年製作 119分 
    監督・脚本:磯村一路 
    出演者: 田中麗奈、清水真美、葵若菜、中嶋朋子ほか

  • 15:00〜「キツツキと雨」

    商業映画デビュー作の『南極料理人』(2009)で数々の賞を受賞した沖田修一監督の第2作。映画の撮影現場を舞台に、山間の村に突然現れた撮影隊とロケ地の人々との交流を軽妙に描いた心温まるコメディ。妻を亡くし、地元の林業で暮らす無骨な中年男が、ひょんなことからゾンビ映画の撮影に巻き込まれ、息子と同じ名前の気の弱い新人監督と交流するうち、スタッフの一員のように撮影に参加していく。監督も次第に演出力を発揮し、スタッフと村が一体となって映画作りに盛り上がっていく…。チェーンソーで木を切り倒すなど林業従事者の日常をリアルに演じた役所広司と、監督役の小栗旬との軽やかなコンビを中心に、古舘寛治、嶋田久作、伊武雅刀らが脇を固め、ベテラン俳優に扮した山﨑努が存在感を発揮。第24回東京国際映画祭審査員特別賞を受賞。

    2011年製作 128分 
    監督・脚本:沖田修一 
    出演者:役所広司、小栗旬、高良健吾、山崎努ほか

広坂シネマクラブとは

  • 映画をテーマに多世代で多様な人たちがつながる、まちに開かれた新しいコミュニティです。金沢21世紀美術館を拠点として、映画をみる、みせる、学ぶなどの活動を通して、映画の魅力を地域に発信していきます。

    Twitter: @hrcn_kanazawa21

    【シンボルマークについて】
    カメラの中に、「し・ね・ま」の手話のイラストが描かれており、映画を多様な人に開いていくといったコンセプトを表しています。

クレジット

主催:

広坂シネマクラブ実行委員会/金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]/国立映画アーカイブ

特別協力:

文化庁/一般社団法人日本映画製作者連盟/全国興行生活衛生同業組合連合会/東映株式会社/東宝株式会社

協力:

有限会社シネモンド

後援:

北國新聞社