期間:
2023年3月4日(土)
14:00〜16:00(開場13:45)
2023年3月4日(土)
14:00〜16:00(開場13:45)
金沢21世紀美術館 シアター21
120名
無料
金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811
(火〜日、祝日10:00〜18:00)
フォーラム・アールでは様々な分野の専門家をお迎えし、世界にある「今」への新しい視点や考え方を学びます。vol.5 では金沢 21世紀美術館国際アドバイザーとして、15年にわたり「おしゃれ講座」の講師を務めてきたフランソワーズ・モレシャン が、時代とファッションの関係性を通じて、あらためて「いま」という時代を考察します。
コロナが蔓延する中、ウクライナの戦争、そして社会やモラルといった価値観の急激な変化と共に、パリコレクションもグローバリズムによって祖国を離れます。
シャネルは、ワグネルの傭兵かアフリカの工芸家もどきのカラフルなツイードで「クルーズ・ファッション」をテーマにアフリカのダカールでショーを展開。
ディオールはムッシュー・ディオールが愛したスペインのセヴィリアでショーを展開しました。フラメンコと「クルーズ・ファッション」が混在する夢の世界。
場所だけでなくファッションは時代をも旅します。パリの装飾美術館ではエルザ・スキャパレリのシュールレアリズム風ローブを展示しています。ファッションがダリやピカソ、コクトーといった有名な芸術家たちと交流していた第一次大戦と第二次大戦の間の時代(日本ではモボやモガが闊歩した時代)。彼女はガブリエル・シャネルの偉大なライバルでした。
サンローラン財団の美術館では時代をひとつ遡り、失われた時代を懐古してタイトルは「サンローランのゴールド」。
こうした中、パリでは毎週のように日常生活を混乱に陥れるデモやストライキ騒ぎで、パリジェンヌのファッションもカジュアルな現実の装いを強いられています。良くも悪くも社会は変わり、ファッションもそれに従います。
フランソワーズ・モレシャン
定員に達しましたので申込受付を終了しました。
当日券は、開演1時間前の13:00より会場のシアター21前で若干枚数配布いたします。
金沢21世紀美術館国際アドバイザー。パリ生まれ。ファッションアドバイザーとして活躍の一方で社会貢献活動も続け、その多彩な活動は《ファッション、ダンス、音楽、映画、文学などメディアを通じてのあらゆる文化の基本はライフスタイルと偏見のないグローバルな精神を養うためにある》というポリシーと《国境無き》精神に支えられている。フランス政府から国家功労勲章、レジオンドヌール勲章を叙勲。2020年「旭日小綬章」を受章。
vol. 1 太田光海「氾濫する映像の中に、自分だけの水脈を見つける ―感覚民族誌の視点から―」
vol. 2 高橋そよ「生きものをめぐる―琉球弧の生物文化多様性の視点から―」
vol. 3 藤原辰史「これからの「食」とアート」
vol. 4 吉村正志「地域社会と見つめる『生物多様性』〜沖縄の陸域環境調査から」
vol. 5 フランソワーズ・モレシャン「時代は変わる、ファッションも」
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]