期間:
2022年11月3日(木・祝)
15:00〜16:30(開場14:45)
2022年11月3日(木・祝)
15:00〜16:30(開場14:45)
金沢21世紀美術館 シアター21
120名
無料
金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811
(火〜日、祝日10:00〜18:00)
フォーラムアールでは様々な分野の専門家をお迎えし、世界にある「今」への新しい視点や考え方を学びます。各回で美術館の専門スタッフが聞き手となり、みなさんとともに「少し先の未来」との向き合い方を考える、のびやかな学びと語らいの場を目指します。科学技術の進歩が社会を変化させ続ける中、また地球環境や社会システムの更新などに対応すべく、私たちはあらゆる分野で協調して対応しなければなりません。各回のトークを通じて、変化を理解し、仕組みや態度を調整/更新していく学びの機会としたいと思います。
太田光海は、映像やテキストを駆使して主に感覚民族誌を実践する人類学者です。耳慣れない感覚民族誌とは、「他者、そして自らがこの世界において、どこに位置するかを感覚を通して考え、個人的あるいは社会的側面から様々な関係を再考し、繋いでいくこと」と太田は言います。本レクチャーは、グローバルパンデミックの影響で数多くの映像が溢れる現代において、感覚民族誌の視座から“映像”を捉えなおし、また“映像”を通して、自らの世界を紡ぎなおすことを目指します。そして、映像を上映/展示する場でもある美術館の役割とそこから生まれる関係を考えてゆきます。
聞き手:髙木遊(金沢21世紀美術館アシスタント・キュレーター)
終了しました
1989年東京都生まれ。映像作家・文化人類学者。マンチェスター大学グラナダ映像人類学センターにて博士号を取得。文化人類学とドキュメンタリー映画を掛け合わせた先端手法を学び、アマゾン熱帯雨林での1年間の調査と滞在撮影を経て、初監督作品となる『カナルタ 螺旋状の夢』を発表。2021年には写真と映像インスタレーションを用いた個展「Wakan / Soul Is Film」(The 5th Floor)を開催し、映画に留まらない領域で表現活動を行う。
時間:10:00〜14:00
定員:120名(申し込み不要)
料金:無料
会場:シアター21
太田光海による短編映像作品の上映会を、トークの前に行います。ぜひ、ご覧ください。本作品は『カナルタ 螺旋状の夢』(太田光海監督)の番外編とも言えます。映画撮影と同時並行に太田光海が撮り溜めた本編未使用の映像素材を新たに解釈し、映画には収まり切らないアマゾン熱帯雨林の様々な顔を立ち上がらせます。
上映期間:11月5日〜11日
主催・会場:シネモンド
本トークイベント関連企画として、11月5日(土)~11月11日(金)の期間中、『カナルタ螺旋状の夢』をシネモンド(香林坊東急スクエア4F)にて上映します。同作品は、エクアドル共和国のアマゾン熱帯雨林で自給自足生活を営む先住民、シュアール族の世界を捉えたドキュメンタリー映画です。構想から7年、現地で1年以上の単身住み込み撮影を行った太田が国際的なクリエイティブ・チームとともに完成させた至極の初監督作品。セバスティアンとパストーラ夫妻を家族の一員のような視点で追い、森や薬草と結ぶ深い関係や、現代医療の導入に起因する社会の変化が起こす様々な矛盾にも迫ります。令和4年度文化庁文化記録映画優秀賞受賞作品。
※詳細はシネモンド(TEL: 076-220-5007)にお問い合わせください。
vol. 1 太田光海「氾濫する映像の中に、自分だけの水脈を見つける ―感覚民族誌の視点から―」
vol. 2 高橋そよ「生きものをめぐる―琉球弧の生物文化多様性の視点から―」
vol. 3 藤原辰史「これからの「食」とアート」
vol. 4 吉村正志「地域社会と見つめる『生物多様性』〜沖縄の陸域環境調査から」
vol. 5 フランソワーズ・モレシャン「時代は変わる、ファッションも」
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]