期間:
2018年12月8日(土)、9日(日)
2018年12月8日(土)、9日(日)
金沢21世紀美術館 シアター21
●1回鑑賞券 一般 500円 / 大学生以下 300円
●フリーパス 一般 1,500円 / 大学生以下 900円
※大学生以下の方は入場時要学生証提示
●前売券(11月8日より販売開始)
・窓口販売
金沢21世紀美術館 ミュージアム・ショップ Tel 076-236-6072
・Web予約
Web予約フォームはこちら
※フリーパスのみ(当日会場にて精算)
●当日券
シアター21前にて両日10:30より販売(1回鑑賞券のみ)
80名(各回入れ替え制、全席自由)
有料・要申込 Tel 076-220-2815
未就学児の入場はご遠慮願います。託児サービスをご利用ください。
金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811(交流課直通) 火〜日 10:00-18:00
女性映画の名手として評価の高い成瀬巳喜男監督の戦後代表作「めし」から遺作「乱れ雲」など、計4作品をフィルム上映いたします。今回上映する作品はそれぞれ、俳優たちの繊細な演技で「日常」を描き出しています。悲しいことも嬉しいことも全てを包み込んで離さない。時代を超えて、成瀬監督の視線が私達に「日常」とは何かを問いかけます。
この上映会は、映画に魅せられたデジタル世代の学生たちとフィルム全盛期に映画に親しんだ世代が交流しながら、企画・運営しています。映画史に残る名作をフィルムで上映することを通してフィルムの良さを考え、併せて上映技術の継承にも取り組むことで、金沢におけるフィルム上映の環境を次代につなぐことや、映画で金沢を盛り上げることを目的としています。
情報発信中!
Twitter: @maru_cinema_pa
Facebook: @marubicinema
●12月8日(土)
11:00 おかあさん(98分)
13:00 めし(97分)
15:00 [関連プログラム]成瀬巳喜男 記憶の現場(94分)
16:45 [関連プログラム]ゲスト・トーク(90分)
●12月9日(日)
11:00 流れる(116分)
13:15 乱れ雲(108分)
●ピカソパン(12/8)
その味はまさにキュビズム!上映作品「おかあさん」に登場するヘンテコな形のパンを完全再現!!5種類の味がひとつのパンで楽しめます!
(製作協力:パン工房Babylon)
●パンとセットで!コーヒー(12/8、9)
提供:one one otta
●なつかしのコッペパンなど(12/8、9)
提供:BOULANGERIE mashi mashi
12月8日(土) 11:00
当時、全国の小学生から募集した作文をまとめた「おかあさん」をもとに、水木洋子が脚本化した本作。思春期の少女の微妙な感情が、成瀬監督の丁寧で緻密なカットの積み重ねにより描かれ、独自の世界を築き上げている。
1952年/新東宝/白黒/スタンダード/モノラル/98分
原作:〈森永母を讃える会〉選定「全国児童綴方集」より
脚本:水木洋子
監督:成瀬巳喜男
出演:田中絹代、香川京子、岡田英次 ほか
「かあちゃん…。」
家の中で何かが起きるとみんながおかあさんにこう助けを求めます。ちょっとしたワガママにも、家族を揺るがす事件の時にもおかあさんはその深い懐と優しさで家族の声に応えます。この作品はそんな母と家族のお話です。強くしなやかに、いつも家族の為に奮闘するお母さんの姿に胸が一杯になります。
(吉川永祐)
12月8日(土) 13:00
今や世界中の映画批評家から熱い視線を受けるに至った成瀬監督の代表作に数えられる作品。原作は林芙美子による未完の新聞連載小説。倦怠期を迎え始めた夫婦を、上原謙と原節子が見事に好演している。
1951年/東宝/白黒/スタンダード/モノラル/97分
原作:林芙美子
監修:川端康成
脚色:井手俊郎、田中澄江
監督:成瀬巳喜男
出演:上原謙、原節子、島崎雪子 ほか
「あなたは私の顔を見ると『お腹すいた』しか言わないのね。」
結婚から五年が経ち倦怠期に差し掛かった美男美女夫婦の物語。東京から家出にきた姪と楽しそうに接する旦那、世間からのイメージと現実のズレ…。原節子演じる妻、三千代の苛立ちが成瀬監督の真骨頂である繊細な女性描写によって描かれます。
(吉川永祐)
12月9日(日) 11:00
女優たちの名演が光る本作は、幸田文の同名小説を成瀬監督が映画化したものである。隅田川畔の花柳界・柳橋を舞台に、現実の変化とともに確実に失われつつある時代への郷愁を、艶やかなモノクロームの画面に見事に定着させている。
1956年/東宝/白黒/スタンダード/モノラル/116分
原作:幸田文
脚色:田中澄江、井出俊郎
監督:成瀬巳喜男
出演:田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子、杉村春子 ほか
「私、誰かに構わず機嫌を取ることができないのよ。」
ある置屋で巻き起こる芸者たちの舞台裏の物語です 。劇中、沢山の女性が登場し、彼女たちの会話や振る舞いが狭い室内の中での物語をテンポ良く、流れるように進めていきます。決して華やかではない舞台裏の物語、しかし気づけば彼女たちから目が離せなくなってしまいます。
(吉川永祐)
12月9日(日) 13:15
普通ならば交わることのない男女二人の微妙に揺れ動く心理を、成瀬監督は淡々としたカットを積み重ねることで的確に描き出していく。司葉子の代表作であり、また、成瀬監督の遺作である。
1967年/東宝/カラー/シネマスコープ/モノラル/108分
脚本:山田信夫
監督:成瀬巳喜男
出演:加山雄三、司葉子、森光子 ほか
「大丈夫だよ、きっと立ち直るよ、大丈夫さ。」
幸せの絶頂に夫を交通事故で無くした女と、交通事故を起こしてしまった男のいわゆるラブストーリー。しかし、ただのラブストーリーで片付けられない、世の中のままならなさや善悪とはというメッセージを描き出した成瀬監督の遺作です。司葉子や加山雄三、草笛光子などの名優たちの共演にも注目です。
(大矢一穂)
12月8日(土) 15:00(入場無料、要半券提示)
成瀬巳喜男の生誕100年を記念して製作されたドキュメンタリー映画『成瀬巳喜男 記憶の現場』を上映後、監督の石田朝也さんをゲストにお迎えし、さらにお話を伺います。成瀬巳喜男に迫る貴重な機会となることでしょう。
2005年/アルボス/94分
監督:石田朝也
出演:淡島千景、草笛光子、小林桂樹、司葉子 他
12月8日(土) 16:45(入場無料、要半券提示)
石田朝也(いしだ・ともや)映画監督
1967年、静岡県生まれ。ESRA(パリ映像高等学校)卒業後、NHKのドキュメンタリー番組や海外作品、合作映画の製作に携わる。05年ドキュメンタリー映画『成瀬巳喜男 記憶の現場』で監督デビュー。2作目には14年福島原発事故をテーマとした『無知の知』を公開している。
まるびぃ シネマ・パラダイス!実行委員会
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
文化庁
国立映画アーカイブ
特別協賛:
木下グループ
金沢美術工芸大学
有限会社シネモンド
株式会社オーエムシー
パン工房Babylon
BOULANGERIE mashi mashi
one one otta
平成30年度優秀映画鑑賞推進事業