期間:
2018年10月6日(土) - 2018年10月8日(月)
2018年10月6日(土) - 2018年10月8日(月)
金沢21世紀美術館 シアター21
110席(全席指定)
●1回券(「牯嶺街少年殺人事件」を除く)
各回一般1,500円 / 友の会1,200円
「牯嶺街少年殺人事件」:一般2,000円、友の会1,800円
●1日券[各日限定30枚]
各日4,000円 友の会3,600円
●3日間フリーパス[限定15枚]
一般8,000円 友の会7,200円
※友の会会員の方は入場時に要会員証提示。
※セット券、フリーパスは前売りのみの販売となります。
※前売券で定員に達した場合は、当日券の販売はありません。
前売り券は、電子チケットのみの取扱です。友の会会員の方も下記URLからご購入いただけます。
当日券は当日受付にて販売いたします。
LivePocket(ライブポケット)
※前売券をご購入のお客様は、当日QRコードが表示された画面、もしくは画面を印刷したものを入場時にご提示ください。
有料・要申込(TEL 076-220-2815)
※未就学児の入場はご遠慮願います。託児サービスをご利用下さい。
金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811
今回は、「東アジア現代映画ことはじめ:食と映画と現代アート」と題して、日本、中国、韓国、香港、台湾に関連する映画・映像を3日間かけて特集します。
1日目は食をテーマに、日中韓の映画をセレクト。家族、仕事、恋愛など様々な人間模様が現れる「食べるシーン」を通して各国の共通項や違いが見えてくるはずです。上映に合わせて各国の料理を実際に味わう企画も準備中です。
2日目は、商業ベースの映画作りから一線を画した作品を多く生み出し、現代映画史に大きな足跡をのこした映画運動「台湾ニューネマ」と「香港ニューウェーブ」の代表作をご紹介します。巨匠エドワード・ヤンの傑作「牯嶺街少年殺人事件」(1991)や、「香港ニューウェーブ」の旗手として国際的な評価を得たウォン・カーウァイの「恋する惑星」(1995)など実際の社会問題や独特の美意識に裏付けられた世界に魅せられることになるでしょう。
3日目は、映画とは違った現代アートの映像表現を特集。ヴェネツィアビエンナーレ2015韓国館代表のムン&チョン、現代中国の若者の文化をユーモラスに切り取りニューヨーク近代美術館やグッゲンハイム美術館に作品が所蔵されるツォオ・フェイなど各国を代表するアーティストたちの映画館ではみられない貴重な映像作品を一挙上映。そこに内包された各国の歴史と現代性から、国を超えた普遍的なものとはなにかを探ります。
金沢でさまざまなアジアの文化プログラムで盛り上がるこの秋に、近いけど意外と知らないそれぞれの国の食や恋愛や政治、文化について映画や映像を通してじっくり味わってみませんか?
■10/6(土)『アジアの食卓から』
10:00〜11:50 イム・スルレ「飛べ、ペンギン」(110分)
13:00〜15:04 三原光尋「しあわせのかおり」(124分)
15:30〜17:06 ワン・チュアンアン「再会の食卓」(96分)
★各国の軽食も販売予定
■10/7(日)『現代映画の原点としてのアジア:「台湾ニューシネマ」と「香港ニューウェーブ」』
10:00〜12:39 ホウ・シャオシェン「悲情城市」(159分)
14:00〜17:56 エドワード・ヤン「牯嶺街少年殺人事件」(236分)
18:20〜20:01 ウォン・カーウァイ「恋する惑星」(101分)
■10/8(月)『現代アートにみる東アジアの映像表現』
10:00〜11:30 ムン&チョン「The Ways of Folding Space & Flying」他(60 - 90分程度)
13:00〜14:30 ツァオ・フェイ「COSplayes」他(60 - 90分程度)
14:50〜15:50 小泉明郎「捕らわれた言葉/Trapped Words」他(60分程度)
※開場時間は上映開始の15分前。
※都合により上映内容など変更になる場合がございます。
メニュー
・トッポギ 300円(12:00〜)
・焼餃子(3つ) 200円(15:00〜)
・月餅 100円(15:00〜)
・青島ビール 300円
・ホットコーヒー 200円
・烏龍茶 200円
・緑茶 200円
・ジンジャーエール 200円
出店:大野港町食堂、ソウル屋
「映画の極意」シリーズは、金沢21世紀美術館シアター21を会場に、政治、社会、哲学、生と死、消費文化、人間の不条理、遊び、時代と娯楽、映像美といったテーマごとにセレクトした作品の上映を行う企画です。
女性監督イム・スルレが韓国社会の抱える問題をコミカルに描く。「お嬢さん」(2016)でも話題を集めたムン・ソリが演じる教育ママの物語から始まる群像劇は、ベジタリアンの新入社員、寂しさから毎夜部下を連れ回す上司や離婚危機の熟年夫婦など人間模様を描き出す。
10/6(土) 10:00〜11:50
舞台は金沢の港町にある小さな中華料理店。藤竜也演じる中国出身の料理人・王の店に、中谷美紀演じる故郷に戻ってきたシングルマザー・貴子が訪れる。ある日、仕込み中に王が倒れてしまい…。三原監督が切り取る金沢の風景や、味や匂いが画面越しに伝わりそうな料理シーンは必見。
10/6(土) 13:00〜15:04
上海で家族とともに暮らすユィアーは40年前に国民党と共産党の断絶から中国と台湾とに別れてしまったかつての夫、イェンションと再会する。上海蟹でもてなされる食卓で切り出される話とは。上海の街並みや家の様子も印象的な家族の物語。ベルリン国際映画祭では銀熊賞を受賞。
10/6(土) 15:30〜17:06
1945年8月、太平洋戦争終戦によって、51年におよぶ日本の統治から解放された台湾を舞台に、歴史の波に否応なく巻き込まれていく家族のさまざまな関係を描く。闇社会の進出や国民党の台頭など大陸との確執などにより、台湾は新たな受難の時代を迎えることになる。林家の四男・文清は、新しい台湾像を夢見ていたが、台湾全土で政治弾圧が巻き起こると、文清も追われる身となり……。1989年、ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞作。
10/7(日) 10:00〜12:39
1960年代初頭の台北が舞台。夜間中学に通う小四は、「小公園」という不良グループに属する王茂や飛機らといつもつるんでいた。小四はある日、小明という女子学生と知り合う。彼女は小公園のリーダーの彼女だった。当時、実際に起こった少年殺人事件を元に、大人たちが醸し出す時代の不安感を肌で感じながら生きる少年、少女の姿が描かれる。1995年、BBCの「21世紀に残したい映画100」に台湾映画として唯一選ばれる。2015年釜山映画祭「アジア映画ベスト100」でベスト10に選出。
10/7(日) 14:00〜17:56
香港の無法地帯・九龍の雑居ビル「重慶大厦」と飲食店「ミッドナイト・エキスプレス」を舞台に、刑事と麻薬密売人の女、警官と飲食店で働く女という2組の男女の恋愛模様を斬新な映像美で描く。西洋と東洋が混然一体とし、独特の雰囲気が漂う香港を舞台に出会い、すれ違い、刹那的な恋を繰り返す若者たちの群像劇が繰り広げられる。「香港ニューウェーブ」の旗手として国際的に知られるウォン・カーウァイの代表作。
10/7(日) 18:20〜20:01
東アジア文化都市のプログラム「変容する家」にも参加し、ヴェネツィア・ビエンナーレ2015韓国館代表を務めたムン&チョンの映像作品選。日本初公開となるヴェネツィア・ビエンナーレ発表作《The Ways of Folding Space & Flying》など普段みることができない映像作品を一挙上映。
10/8(月) 10:00〜11:30
ビデオや写真、パフォーマンスなどさまざまな媒体を用い、ヒップホップやコスプレといった若者文化に顕著な要素を取り上げながら、刻々と変化を遂げる現代社会やそこに生きる人々を鋭い視線でとらえながらもユーモアを交えて映し出していく。中国の現代アートの第1線で活躍するツァオ・フェイの初期作から最新作までを含む映像作品選。
10/8(月) 13:00〜14:30
アジアの境界を超えて人間を深いところから祝福するような山城 知佳子の傑作「土の人」や、世界大戦時の特殊な記憶を現代の問題として映し出す小泉明郎の「捕らわれた言葉」など、実話や歴史を題材にユーモアと不条理あふれる物語を通して、社会や人間の本質を探求する日本のアーティストの映像作品選。国際的な評価を得る日本の作家がドキュメンタリーや映画とは異なる映像表現によって捉えた人間の普遍的な問題とはなにかを探ります。
10/8(月) 14:50〜15:50
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
SCAI THE BATHHOUSE、無人島プロダクション