期間:
2018年1月27日(土)
開場13:30 開演14:00 終了20:00(予定)
2018年1月27日(土)
開場13:30 開演14:00 終了20:00(予定)
金沢21世紀美術館
プロジェクト工房
3,500円
30名(先着順)
※あたたかい服装でお越し下さい
ローチケHMVにて12月26日(火) 10:00より
1月27日(土)13:30まで発売(Lコード: 54663)
下記のいずれかの方法よりご購入可能
・全国のローソン・ミニストップに設置のLoppi
・PC・モバイル l-tike.com
・電話 0570-084-005(Lコード要/24時間自動音声)
当日券は13:30よりプロジェクト工房にて若干枚販売します。
金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801
写真を表現の主なフィールドとするホンマタカシは、当館でも個展「ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー」を開催し、多くの人を魅了しました。一方で2002年より映像作品の制作も手がけており、近年には「After 10 Years」など長編映画を制作しています。今回の〈自治区07〉は、写真を媒介としながら映画や音楽など、さまざまな領域に越境し続けるホンマタカシの核心を、「エゾシカ」にフォーカスしながら映画『最初にカケスがやってくる』の上映とライブ、そして実食会と組み合わせて炙り出そうとするものです。
<スケジュール>
14:00〜18:00 上映/ライブ
18:00〜20:00 エゾシカ実食会
ホンマタカシは2000年代後半より北海道・知床のエゾシカ猟に同行し、撮影してきた。真冬の雪山で猟師は1頭のエゾシカを仕留める。血抜きされ、解体されたのち、エゾシカの内臓はその場に置き去りにされる。それはどのように他の動物たちに捕食され、消えていくのだろうか。定点観測のカメラが約4時間にわたってワンカットで記録した映像が、エゾシカの行末を描き出す。従来の「ドキュメンタリー」の概念は、ホンマによっていかに「ニュードキュメンタリー」として更新されるのだろうか。
鹿のマスクを被ってプレイする謎の覆面バンド〈Deer Revenge〉。10月のニューヨーク公演を成功させ凱旋帰国した彼らの金沢初公演。ポストロックからノイズへと、オルタナティブのさらに周縁を走り続ける「鹿の復讐」に刮耳せよ。
エゾシカ肉の多くは自家消費されるに過ぎず、広範かつ有効に食されているとは言い難い。この問題はホンマタカシが本作制作の動機のひとつとなっている。かつてエゾシカ料理のみを提供する「エゾシカフェ」を運営し、現在も獣肉食文化の普及につとめる石崎英治が腕を振るうエゾジカ料理に舌鼓を打ちつつ、狩猟から解体、流通、そして食物としてのエゾシカについて思いを馳せる。(1ドリンク付)
石崎英治
1978年生まれ。株式会社クイージ代表取締役。北海道大学大学院農学研究科で林学を修めるが、研究フィールドの天然林がひと冬でエゾシカに食いつくされたのを見て、研究対象を森林からシカに変える。国内狩猟肉の製造や卸売業を営むかたわらで、シカやイノシシなどの野生獣肉を〈伝統肉〉と再定義した「NPO法人伝統肉協会」理事長として、獣肉食文化の普及啓発にも尽力中。
1962年東京生まれ。写真家。1999年、写真集『東京郊外 TOKYO SUBURBIA』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞受賞。2008年、ニューヨークのApertureから写真集『TOKYO』を刊行。1993年から2007年までの間に東京をテーマに撮影した作品が収録され、それまでの集大成的な内容になっている。2009年、単行本『たのしい写真 よい子のための写真教室』(平凡社)を刊行。このほか主な写真集に『Babyland』(リトル・モア/1995年)、『Hyper Ballad: Icelandic Suburban Landscapes』(スイッチパブリッシング/1997年)、『東京の子供』(リトル・モア/2001年)、『Tokyo and my Daughter』(Nieves/2006年)、『NEW WAVES』(PARCO出版/2007年)、『trails』(マッチアンドカンパニー/2009年)、『widows』(Fantombooks/2010年)、『M』(ギャラリー360°/2010年)などがある。写真作品以外にも、長編映画として『きわめてよいふうけい』(2004年)『After 10 years』(2016年)、『あなたは、あたしといて幸せですか?』(2016年)を発表。2010年より東京造形大学大学院客員教授。
http://betweenthebooks.com/
現代美術に限らず科学や音楽など他の領域を横断しつつ、年間を通してライブ、映像上映、トーク・シリーズ、滞在制作など多様なプログラムを継続的に実施。「自治」をキーワードに、外部コミュニティとの連携・協働を通じて、展示室での展覧会とは違った実験的なアクティビティが拡張していきます。
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
配給協力:
mejiro films