期間:
2018年2月24日(土)
13:30開場 / 14:00開演
2018年2月24日(土)
13:30開場 / 14:00開演
金沢21世紀美術館 シアター21
1,500円(当日精算)1ドリンク付
※友の会会員の方は優先入場特典があります。開場時刻までにお集まりください。
先着100名(要事前予約)
※3歳児以下の入場はご遠慮願います。
託児サービスをご利用下さい。
有料・要申込(お問合せ TEL 076-220-2815)
金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811
アートやファッション、そして現代社会についてモレシャン流の鋭い視点で時代を切り取るトークシリーズ。
今回は、昨年パリとモロッコのマラケシュにミュージアムがオープンし話題を集めたイヴ・サンローランの物語です。
この天才をめぐるさまざまな疑問を、同時代を生きたモレシャンさんならではの視点でひも解いていきます。ご期待下さい。
親愛なるみなさまへ
今までシャネル、そしてディオールの世界を見てきましたが、今回はイヴ・サンローランです。
ディオールのもとで、21歳にして素晴らしい才能を見せた天才的な若きプリンス。いつも、べっ甲のメガネの縁から覗かせるのは内気で控えめな性格、さらに神秘的なエレガンスを備えた、この若者はどんな人だったのでしょうか?
彼が自身のメゾンを設立したのは1962年。
時代は変わりつつありました。すでにアメリカでは1964年に各地の大学で火の手をあげ、黒人を含む学生たちは自分たちの権利を主張し始めました。
その4年後、パリ、ソルボンヌの学生たちが立ち上がり、有名な「五月革命」が起こります。
日本にも火の手があがり、学生デモ、そして東大紛争が起こり、世界中の新聞の一面を飾ります。
長髪にジーンズ姿、ミリタリールック……大人たちは今まで街で見たこともないルックスに驚きます。
五月革命当時、31歳のサンローランはまさしく二つのメンタリティ、二つのライフスタイルの合流地点に立たされていました。若者は自分たちを理解しようとしない大人たちに反抗し、古い世代と新しい世代が拮抗していました。
●彼は押し寄せる流行の波に身を投じ、デモに参加するデザイナーだったのでしょうか?それともエリートの有名デザイナーとして沈黙していたのでしょうか?
●ブレザーやトレンチ、マリンルックやサファリルックを取り入れた単にクラシックなデザイナーだったのでしょうか?それとも、バロック的で、詩情に富んだファンタジーに生きるデザイナーだったのでしょうか?
●衣服を通じて70年代という時代を表現したデザイナーだったのでしょうか?それとも19世紀の華麗なる贅沢な世界にノスタルジーを感じるデザイナーだったのでしょうか?
●彼はパンタロンとスーツで現代の強い女性を表現したかったのでしょうか?それともエキゾチックなヴェールに包まれたプリンセスたちの姿を望んだのでしょうか?
●彼はエレガンスに誘惑のエッセンスを取り入れたのでしょうか?
それらの答えは……2月24日14時からの、いつものおしゃれ講座でお待ちしていますね!
みなさまに友情を込めて。
フランソワーズ
1月24日(水) 10:00申込み受付開始
パリ生まれ。ソルボンヌ大学・東洋語学校日本語学科を経て来日。1964年パリに戻りレブロン、ディオール社勤務。74年シャネル美容部長として、再来日。著書『失敗しないおしゃれ』が100万部を越える大ベストセラーとなる。その後、ファッションアドバイザーとして活躍。一方で『国境無き医師団』、『世界の医療団』日本支部の創立に協力するなど社会貢献活動も続けており、その多彩な活動は《ファッション、ダンス、音楽、映画、文学などメディアを通じてのあらゆる文化の基本はライフスタイルと偏見のないグローバルな精神を養うためにある》というポリシーと広い意味での《国境無き》精神に支えられている。フランス政府から長年の日仏友好などの功績に対して、国家功労勲章、レジオンドヌール勲章を叙勲。2007年より金沢21世紀美術館国外アドバイザー。
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]