フランソワーズ・モレシャンのおしゃれ講座 ~ 時代を読む vol.22

私のシャネル!

2016年12月10日(土)

インフォメーション

期間:

2016年12月10日(土)
13:30開場 / 14:00開演

会場:

金沢21世紀美術館 シアター21

料金:

1,500円(当日精算)1ドリンク付
※友の会会員の方は優先入場特典があります。開場時刻までにお集まりください。

定員:

先着80名(要事前予約)
※定員に達したため、申込受付を終了しました。

託児サービス:

※3歳児以下の入場はご遠慮願います。
託児サービスをご利用下さい。
有料・要申込(お問合せ TEL 076-220-2815)

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811

概要

アートやファッション、そして現代社会についてモレシャン流の鋭い視点で時代を切り取るトークシリーズ。
今回のテーマは、「シャネル」です。ファッション界に革命を起こしたマドモアゼル・シャネルの人生とモード作品をたどりながら彼女のエレガンスを楽しく学びましょう。

フランソワーズ・モレシャン メッセージ

  • 2016年12月10日の14時、みなさんとお会いできるのが楽しみです。
    テーマは…「ガブリエル・シャネル」という名のフランス人、親しい友だちからは「ココ」と呼ばれ、使用人たちからは「マドモワゼル」と呼ばれ、世界中で「マドモワゼル・シャネル」と呼んで愛される女性。

    マドモワゼル・シャネルの人生とモード作品はまさしく一編の小説のよう。少女時代のことは巧妙に隠されて、あまり知られていません。5歳のころ母と死に別れ、数年後には父によって田舎に放置され…とある修道院で孤児として、貧しく寂しい少女時代を過ごします。幼い頃からプライドの高い性格をしていた彼女にとって、それは屈辱の日々だったに違いありません。でも、その20年後に、彼女はパリ社交界の、ファッション界の、前衛芸術の世界で、大スターとなるのです!

    貧困から富豪に登りつめた彼女の人生をたどってみましょう。もちろん彼女自身の才能もありました。そして、彼女を援助した高貴な男たちの存在も…中には王室のお友だちも。英国皇太子の愛人だったこともあるぐらい!

    でも、彼女には闘争心に燃えた性格と時代を先読みする鋭い感覚がありました。第一次大戦という時代の変わり目、日本で言うと大正デモクラシーの頃、彼女はコルセットや羽根飾りのついた帽子から、当時の女性を解放したのです。もっとシンプルで、柔らかく短いドレス。それらは彼女の愛した高貴な男性たちのファッションにインスピレーションを得たのかも。ツイードやジャージーといった男性用の生地が、自由な新しい女性の象徴として世に広まったのです。当時としては大革命!

    今では当たり前の、コーディネートなどという言葉もない時代に、彼女は明確なヴィジョンのもと、自分の「勇気」をファッションで表現したのです。それが女性の心を捉えるまでの戦いは容易なものではありませんでした。「勇気」とは作品を創る彼女だけのものではありません。着る側の女性にも「勇気」を求められました。着る勇気だけではありません。まだ、夫が財布を握っていた時代、夫も説き伏せなくてはならないのですから…。

    「マドモワゼル」のエレガンスの定義についても話しましょう。それは50年たった今でも、永遠に正しい定義です。シャネル女史のエレガントを一度、理解してしまえば、もう、エレガントでない人生とは永遠にお別れ!流行とかトレンドを越えた永遠のスタイルを学びましょう。

    では、お会いするまで!

    パリからみなさまへ、 フランソワーズ・モレシャン

事前予約について

  • 定員に達したため、申込受付を終了しました。

プロフィール

  • フランソワーズ・モレシャン Françoise Moréchand

    パリ生まれ。ソルボンヌ大学・東洋語学校日本語学科を経て来日。1964年パリに戻りレブロン、ディオール社勤務。74年シャネル美容部長として、再来日。著書『失敗しないおしゃれ』が100万部を越える大ベストセラーとなる。その後、ファッションアドバイザーとして活躍。一方で『国境無き医師団』、『世界の医療団』日本支部の創立に協力するなど社会貢献活動も続けており、その多彩な活動は《ファッション、ダンス、音楽、映画、文学などメディアを通じてのあらゆる文化の基本はライフスタイルと偏見のないグローバルな精神を養うためにある》というポリシーと広い意味での《国境無き》精神に支えられている。フランス政府から長年の日仏友好などの功績に対して、国家功労勲章、レジオンドヌール勲章を叙勲。2007年より金沢21世紀美術館国際アドバイザー。

クレジット

主催:

金沢21世紀美術館[(公財)金沢芸術創造財団]