lab.3

DeathLAB:死を民主化せよ

2018年7月7日(土) - 2019年3月24日(日)

インフォメーション

期間:

2018年7月7日(土) - 2019年3月24日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)

会場:

金沢21世紀美術館 デザインギャラリー

休場日:

月曜日(ただし7月16日、8月13日、9月17日、9月24日、10月8日、10月29日、12月24日、1月14日、2月11日は開場)、7月17日(火)、9月18日(火)、9月25日(火)、10月9日(火)、12月25日(火)、12月29日(土)〜1月1日(火)、1月15日(火)、2月12日(火)

料金:

入場無料

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800

都市における「死」をめぐるさまざまな問題―人口集中とそれに伴う深刻な墓地不足、少子高齢化、無宗教を支持する人の増加、火葬の二酸化炭素排出による環境負荷など―を考えれば、これまでにない葬送の方法を発明しなくてはならないことは当たり前の話かもしれません。
コロンビア大学の「デスラボ」は、このような課題に正面から向き合い、環境、時間、空間といった街の多種多様な制約に対応できる「死」の未来を、宗教学や建築学、地球環境工学、生物学などを横断して探求する最先端の「死の研究所」として世界的に注目されています。
この展覧会では、デスラボを主催するコロンビア大学准教授のカーラ・ロススタインとともに、「郊外へ疎外される『死』をいかに街に生きた形で取り戻すのか」「現代の都市文化に見合う『生と死の循環』とは何か」「個人が死者を追悼する空間でありながら、都市のインフラストラクチャーにもなるような公共空間はどのように実現できるのか」といった問いに対する革新的な可能性を建築模型や映像資料を通してご紹介します。

関連プログラム

絵本を読もう

日時:2018年8月24日(金) 11:00〜11:40
会場:金沢21世紀美術館
集合場所:授乳室前(キッズスタジオ横)
料金:無料
対象:子どもからおとなまで(小さなお子さんは保護者の方とご参加ください)

DeathLABについて

  • LATENT Productions and Columbia GSAPP DeathLAB, 2014

    人の死を悲しみ、その人生に敬意を表す形は宗教や国によってさまざまですが、この展覧会で紹介する「デスラボ」は、火葬や自然葬や宇宙葬といった既存のものとは違う新しい死の形を提案する「死の研究所」です。カーラ・ロスステインという女性の建築家が代表となり、2013年にアメリカのコロンビア大学の建築・都市保存大学院に設立されました。2001年の9月11日のワールド・トレード・センターの倒壊では、およそ3000人もの犠牲者をどう弔うかが大きな議論となりましたが、そのような宗教や民族を超えた葬送の方法について、建築や宗教学、地球環境工学、生物学などを横断して学際的に研究しています。

プロフィール

  • カーラ・マリア・ロススタイン Karla Maria Rothstein

    建築家/教育者。コロンビア大学建築・都市・歴史保存大学院准教授。レイテント・プロダクションズ共同設立者。コロンビア大学建築学部大学院で20年以上にわたり教鞭をとる傍、2013年にDeathLABを創設。聖域、追憶、死の都市空間を再考する学際的な研究で知られる。主な受賞歴に、2016年First Future Cemetery優勝(英国、ブリストル)。2014年AIANY Honor Award受賞。2013年コロンビア大学大統領教育賞ファイナリスト。NPR、WIRED.jp、OZY、Uncubeなどに多数論考を寄稿。主な論考に「死の光をつくる」(Columbia Magazine、 2016)、「聖域、追憶、廃棄の都市空間を再構成せよ」『アメリカにおける死の新しい現実と論争』(2013)など。

Images

クレジット

主催:

金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]

協賛:

株式会社アイ・オー・データ機器、株式会社はせがわ

協力:

コロンビア大学建築・都市・歴史保存大学院、DMM.make