lab.1

OTON GLASS

2017年4月8日(土) - 2017年7月23日(日)

インフォメーション

期間:

2017年4月8日(土) - 2017年7月23日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)

会場:

金沢21世紀美術館 デザインギャラリー

料金:

入場無料

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800

休場日:

月曜日(ただし5月1日、7月17日は開場)、7月18日(火)

父親の失読症をきっかけに開発が進められている〈OTON GLASS〉。視覚的な文字情報を音声に変換することで「読む」行為をサポートする眼鏡型のデバイスです。ディスレクシア(難読症、読字障がい)の補助をはじめ、外国の街を歩く際など、文字を読むことが困難なさまざまなシーンでの「読む」能力の拡張を目指す〈OTON GLASS〉の取り組みを紹介します。さらに会場内には〈OTON GLASS〉のプロトタイプを装着し、実際にその機能を体験できるスペースを設け、開発者による実用化に向けた研究のプロセスを可視化します。既存のテクノロジーを組み合わせつつ、革新的なデバイスの開発に取り組むスタートアップの「現場」にぜひ立ち会ってください。

関連プログラム

体験・評価ツアー

デザインギャラリーで展示中のOTON G L ASSを身につけて、美術館の中を散歩してみませんか?
日程:2017年6月13日(火)〜6月18日(日)
会場:金沢21世紀美術館 デザインギャラリー
定員:各回先着3名(18歳以上、参加無料)
申込:電話 076-220-2801(学芸課 / 月曜日を除く10:00-18:00)
※6/1より受付

〈OTON GLASS〉について

  • 世界には文字を読むことに困難を抱えている人々が沢山います。学習障がいの一種であるディスレクシアは、文字を読むのに著しく時間がかかったり、読み間違えることがあります。また眼鏡をかけても視力が上がらない弱視者や、自分の母国語が使われていない地域に渡航している外国人も、文字を読むことに困難を抱えていると言えます。〈OTON GLASS〉は、文字を音声に変換することで、この問題を解決します。視点と同一位置にあるカメラで撮影した文字を、文字認識技術でテキストデータに変換、音声として読み上げることで、ユーザーは内容を理解することができます。私たちの最終的な目標は〈OTON GLASS〉をユーザーの手元に届けることです。今年は、ユーザーの方々と試作を重ねると共に、施設と連携して実証実験を行ないます。来年中に、少量生産での製品化を目指しています。また、それと並行して、企業や美術館などと協働し、人間の知覚を更新するデバイスとしての〈OTON GLASS〉の可能性を模索しています。

    島影 圭佑

シリーズ〈lab〉について

  • 2017年4月よりデザインギャラリーで、新しい展覧会シリーズがはじまります。
    タイトルは「lab」。実験室や研究室を意味する「laboratory」の略です。会場となるデザインギャラリーを作品展示の場所として用いるだけでなく、調査・研究・実験の場として開きつつ、そのプロセスをプレゼンテーションします。本年度は「知覚の拡張」をテーマに、2組のプロジェクトを紹介予定。

lab リサーチサポーター 募集

  • 「lab.1 OTON GLASS」と「lab.2 Sight」では、会期中、デザインギャラリーでそれぞれのデバイスを体験できるスペースをつくります。
    そのデモンストレーションや実験、館内で行うツアーなどをサポートしつつ、いっしょに開発にたずさわっていただけるボランティアスタッフを募集します。「知覚の拡張」に関心がある方は、説明会にぜひご参加ください。

    labリサーチサポーター説明会 追加開催
    日時:2017年5月7日(日) 13:00〜14:00
    会場:金沢21世紀美術館 メディアラボ(地下1F)

    詳細はこちら

開発者プロフィール

  • 島影 圭佑(SHIMAKAGE Keisuke)

    1991年生まれ。株式会社 OTON GLASS 代表取締役。2013年、首都大学東京在学時、父の失読症をきっかけに、視覚的な文字情報を音声に変換することで「読む」行為をサポートする眼鏡型のデバイス「OTON GLASS」の研究開発を始める。2014年に情報科学芸術大学院大学[IAMAS]に進学し、同年に株式会社 OTON GLASSを設立、代表取締役に就任。現在も、ディスレクシア(難読症、読字障がい)や弱視者の補助をはじめ、外国の街を歩く際など、文字を読むことが困難なさまざまなシーンでの「読む」能力を拡張するデバイスとして、研究開発と事業化を進めている。主な受賞歴に「James Dyson Award 2016 国内3位」「GUGEN 2016 優秀賞」「YouFab Global Creative Awards 2016 グランプリ」。

  • 栗元 啓光(KURIMOTO Hiromitsu)

    1980年生まれ。株式会社 OTON GLASS 最高技術責任者。2004年に大学院修了後、国内コネクターメーカー等に勤務。2016年にOTON GLASSの開発に参加、主にハードウェアの開発を担当。2017 年、CTOに就任。

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クレジット

主催:

金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]