期間:
2017年4月29日(土) - 2017年7月23日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
2017年4月29日(土) - 2017年7月23日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
金沢21世紀美術館
展示室7〜14
一般=360円(280円)
大学生=280円(220円)
小中高生=無料
65歳以上の方=280円
※( )内は団体料金(20名以上)
金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800
毎週月曜日(ただし5月1日、7月17日は開場)、7月18日(火)
PLAYは「遊ぶ」という意味だけでなく「演じる、演奏する、競技する、振る舞う、行動する」といったように、私たちの日常に起きている能動的で積極的な行為を表すことばです。そのように考えてみると、私たちの毎日はPLAYの連続で、それは個人の人生を、広くは人類の文化を構築しているとも言えるのかもしれません。
本展では、これら多義的な意味を持つPLAYをキーワードに12名のコレクション作家による作品を紹介します。鑑賞者の体験をとおして新しい発見や発想を促すものから、アーティストの日常の行為や思考の集積、演技や競技を作品に取り込むものまで多様な拡がりを認めることができます。本展をとおして、人類に備わる本質的な機能であるPLAYが、作品にどのように立ち現れてくるのか、あるいは、鑑賞者と作品とがどのような関係性を結ぶことができるのか考えてみたいと思います。そして、展覧会そのものが、鑑賞者の皆様に様々なPLAYを促すきっかけとなることを期待しています。
粟津潔、マクリヒロゲル4 海と毛布ー粟津潔の 写真について
金沢21世紀美術館は、約3000点の粟津潔の作品・資料をコレクションしています。「粟津潔、マクリヒロゲル」は2014年より開催している小特集シリーズで、粟津のコレクションを毎回異なる切り口で紹介しています。4回めにあたる今回は、粟津潔が撮影した写真作品についての調査を軸に展示を行います。
牛嶋均《ころがるさきの玉 ころがる玉のさき》を使って、
作者の牛嶋さんと一緒に大きな「くす玉」を作りませんか。
参加自由・予約不要。いつでも遊びに来てね!
日時:2017年7月20日(木)〜22日(土) 10:00〜17:00
会場:金沢21世紀美術館 プロジェクト工房
コレクション展1の担当学芸員2名による充実のプログラム!
3つのプログラムから自由に選んでご参加ください。
もちろん、連続参加も大歓迎です。
日時:2017年7月17日(月)
14:00〜15:00 粟津潔の写真、調査報告会
15:15〜16:15 PLAYギャラリーツアー
16:30〜17:45 ローリー・シモンズ《悔恨のミュージック》上映会
会場:金沢21世紀美術館
※予約不要です。
日時:2017年7月16日(日) 15:00〜(約40分)
集合場所:授乳室前(キッズスタジオ横)
料金:無料
対象:子どもからおとなまで(小さなお子さんは保護者の方とご参加ください)
粟津潔が撮影した写真作品10枚の写真の撮影場所を調査しています。
調査へのご協力のほどよろしくお願いいたします。
期間:2017年7月7日(金)〜2017年12月20日(水)
会場:レクチャーホール
料金:無料
開場:10分前
上映時間:45分 ※途中入場はお断りいたします。
5月
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1952年バリー(英国)生まれ、レスリングワース(英国)在住。
大学および大学院でテキスタイルを専攻し、布や糸を格子状に組んだ木に複雑に絡めた作品など、布以外の素材を取り込んだ作品を手がけてきた。テキスタイルにおいて3次元的表現追求を続ける一方、レースや刺繍といった伝統的技法に強い関心を持ち、さらにはアジアやアフリカなどの装飾文化に影響を受けた制作も行っている。異文化や異素材を横断しながら、重層的で豊かな表現世界を追求している。
1969年島根県(日本)生まれ、東京都(日本)在住。
2000年代以降、国内外の個展・グループ展での発表により、気鋭の画家として注目される。加藤が描くのは、大きな頭、小さな手足、丸みが強調されたお腹を持ち、離れ気味な丸い目がどこか遠くを見つめる表情が印象的な人体像である。荒い目のカンヴァスに、筆を用いず直に指で絵の具をのせていくスタイルで加藤が生み出す「人」たちは、山や水を想起させる背景のラインと緩やかに連続してつながり、体の一部からしばしば植物を生やしながら、命の波動や、生物と自然が共振するリズムを見る者に伝える。2000年代半ばからは木彫彫刻も手がけ、また近年ではソフトビニール等の異素材も取り入れつつ、不思議な生命感を漂わす立体作品も制作する。
1929年長野県松本市(日本)生まれ、東京都(日本)在住。
50年以上にわたって創作活動を続ける草間は、国内外の美術に多大な影響を与えてきた作家である。1950年代初頭より国内で作品を発表しはじめ、1957年に渡米。その後、活動の拠点をニューヨークに据え、インスタレーション作品や様々なパフォーマンスを展開していく。1970年代に日本に帰国し、現在に至る。幼い頃からの自身の体験を絵に表すことを原点に、大規模な平面、立体、空間作品を展開し、特に、反復的で増殖的なドットや網の表現は、草間独自の世界像である。
1969年京都市(日本)生まれ、奈良市(日本)在住。
鯉江真紀子は、1990年代より一貫して、顔などの単一のイメージや、競馬場、野球場などの群衆を大画面に表現する写真作品を制作している。これらの作品では、客観的に対象が捉えられているというよりはむしろ、イメージのブレや重なり、繊細な階調の色彩が用いられていることにより、心象風景のような世界が生み出されている。イメージが何層にも重なる画面は、遠い記憶のなかの静寂さが漂う。
1959年ブリスベン(オーストラリア)生まれ、シドニー(オーストラリア)在住。
画家としての修練を積んだ後、1980年代からコンセプチュアルな写真作品とパフォーマンスの発表を開始する。オーストラリアの広大な自然や機械文明の産物たる空港や機内を舞台として躍動感溢れるパフォーマンスを撮影した、パノラマを想起させる大型の写真作品がその代表的な作風である。ローズマリー・ラングは自らの思い描く壮大なプランを、天体物理学者や風景写真家、さらにはスタントマンや航空会社といった多様な分野の専門家の協力によって実現していく。
1951年大阪市(日本)生まれ、同地在住。
京都市立芸術大学卒業後、同大で写真家アーネスト・サトウの助手を務め、影響を受ける。1985年、ゴッホの自画像に自らが扮して撮影した写真作品を発表。以後、「なること」という手法でセルフ・ポートレイト・シリーズを継続的に制作。歴史的名画に自写像を挿入した「美術史の娘」や「女優」シリーズ、20世紀の報道写真を題材とし「政治と戦争の中に現れた男性的なるもの」をテーマとした映像「レクイエム」シリーズ等、今日に至るまで一貫して自画像的作品をテーマに取り組む。
本展では、森村がセルフ・ポートレイト・シリーズに着手する直前に制作した「卓上のバルコネグロ」シリーズを使ったインスタレーション作品を紹介する。
1939年名古屋市(日本)生まれ、1988年同地にて逝去。
1960年代の東京で起こった「ネオ・ダダ・オルガナイザーズ」に参加し、1988年に没するまでパフォーマンス活動や絵画制作を精力的に行った。常に、男性型文化支配、権力支配思考型文化、男根主義社会の構造に対する痛烈な批判を制作の根底に据え、多様な作品群を生み出した。特に1980年代は、積極的なパフォーマンス活動やダイナミックな絵画作品の展開をとおして、社会批判を深化させ、さらに個の在り方、表現について問い続けた。
1974年東京都(日本)生まれ、広島県(日本)在住
武蔵野美術大学で映像を学んだ小金沢は、在学中より「スタジオ食堂」の活動に参加し、1997年には横浜で開催されたグループ展で映像作品を発表している。卒業後まもなくドイツに渡り、2017年初頭までベルリンを拠点に制作を続けてきた。映像を軸としつつパフォーマンスやドローイング、そしてインスタレーションへと表現の幅を拡げ、国内外で作品群を発表。日常の機微を鋭敏に察知し、そこに潜む謎や不穏、美しさやおかしみを浮かび上がらせる作品は高い評価を受けている。
1962年ヴェラクルーズ(メキシコ)生まれ、メキシコシティ(メキシコ)、ニューヨーク(米国)在住。
写真、ドローイング、彫刻、映像、インスタレーション等、多岐に渡るオロスコの作品は、既成のものに手を加え、変形し、日常のありふれた光景に介入していく手法をとる。新聞やスポーツ雑誌の写真に幾何学的なパターンを重ねた作品、骸骨の全面に市松模様を施した作品、車を縦に切断して一人用の車に組み替えた作品等、既存の秩序を転換し、もの・ことの間に時空を超えた意味やつながりを見出す。数学を学び、建築にも造詣が深いガブリエル・オロスコは、宇宙に存在する一切のものの連なりの秩序を独自の視点で捉え直す。
1974年ベオグラード(旧ユーゴスラヴィア)生まれ、ベルリン(ドイツ)及びパリ(フランス)在住。
サラエボに住んでいた1992年にボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が勃発し、母国を離れ、アムステルダムとパリで美術を学ぶ。石鹸でできたシーツの上をのたうち回る様子をヴィデオで撮影した作品や、自動車修理工等の労働者たちに休暇の衣服で作業をしてもらった後の汚れた服を展示するインスタレーション等、日常の営みに身近な物事、関係や状況にわずかに変更を加えることで、人間の存在の本性、隠蔽された文化や社会の矛盾を浮き彫りにする。近年は構成主義を想起させる抽象的フォルムに着目し、性質の異なる素材と形式を組み合わせ、それらの相互作用により新たなロジックが生成される可能性を探求している。
1963年福岡県(日本)生まれ、久留米市(日本)在住。
80年代、田中泯に師事。その後、身体パフォーマーとしてヨーロッパを回り帰国。家業の遊具製作所を手伝いながら自ら遊具を彫刻と呼ぶ作品を発表している。作品の多くは見るだけでなく、体験を通しての関わりを持って成立するところに特徴があり、関わる人々の手によって移動したり変化しながら、先々で機能や意味を変えていく。ラジオステーションや基地づくりなど、ワークショッププログラムの提案や実施も多数ある。
1949年ファーロッカウェイ(米国)生まれ、ニューヨーク(米国)在住。
1970年代から、おもちゃ、腹話術の人形、オブジェを用いて、絶妙にライティングが施されたドールハウスや背景を舞台に空想的な世界を構築する写真作品を発表。現実ではかなえられない情景を人造の舞台に映し出してきた。写真はシリーズとして構成され、ひとつのシリーズの完結の後、次のシリーズが始まるという物語的なスタイルをとる。「人形」「家」といったモチーフを用いながら、現代社会の混沌とした模様を日常のレベルから映し出す作家である。
※当作品はGW期間中(4/29〜5/7まで)上映いたしません。
上映期間の詳細はまた近日公開いたします。
1929年東京都生まれ、2009年神奈川県川崎市にて逝去。
独学で絵・デザインを学ぶ。1955年、ポスター作品《海を返せ》で日本宣伝美術会賞受賞。戦後日本のグラフィック・デザインを牽引し、さらに、デザイン、印刷技術によるイメージの複製と量産自体を表現として拡張していった。1960年、建築家らとのグループ「メタボリズム」に参加、1977年、サンパウロ・ビエンナーレに《グラフィズム三部作》を出品。1980年代以降は、象形文字やアメリカ先住民の文字調査を実施。イメージ、伝えること、ひいては、生きとし生けるものの総体のなかで人間の存在を問い続けた。その表現活動の先見性とトータリティは、現在も大きな影響を与えている。
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]