期間:
2015年9月19日(土) - 2016年1月17日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
2015年9月19日(土) - 2016年1月17日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
金沢21世紀美術館
長期インスタレーションルーム
月曜日(ただし9/21、10/12、11/23、1/11は開場)、9/24、10/13、11/24、12/28〜1/1、1/12
入場無料
金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800
本展「樫尾聡美 生命の内側にひそむもの」は、今まさに興りつつある新しい動向に目を向けて、新進気鋭の若手作家を個展形式で紹介するシリーズ「アペルト」の第2回目です。
樫尾聡美は、加賀友禅をはじめとする染色の伝統をふまえながら、刷毛による色挿しやシルクスクリーン等の技法による、繊細で精密な表現をおこなっています。飛行機や電車など日常的なモチーフを取り入れた、幾何学的な装飾を特徴とする作品のイメージは、生命の細胞をも連想させ、布を多層に重ね合わせた立体的なフォルムは、有機的で生命力溢れる姿で現れています。
本展では、樫尾が2014年より展開している展示空間に合わせた天井吊りの作品を紹介します。
内呂博之(金沢21世紀美術館 コンサベーター/キュレーター)
日時:1月17日(日) 14:00~16:00
会場:レクチャーホール
定員:先着90名
日時:2015年10月31日(土) 14:00〜(約40分)
集合場所:授乳室前(キッズスタジオ横)
対象:子どもからおとなまで(小さなお子さんは保護者の方とご参加ください)
「アペルト」は、若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会のシリーズです。
金沢21世紀美術館は世界の「現在」とともに生きる美術館として、今まさに興りつつある新しい動向に目を向けています。作家とキュレーターが作品発表の機会を共に創出し、未来の創造への橋渡しをします。
国籍や表現方法を問わず、これまで美術館での個展や主要なグループ展への参加経験は少ないが、個展開催に十分な制作意欲を持ち、アペルト実施以後のさらなる飛躍が期待できる作家を紹介していくものです。
※「アペルト(aperto)」は、イタリア語で『開くこと』の意味。
ただ“在る”ことを
義手や義足、身体のどこまでなら置き換えが可能だろうか。
情報化する社会の中で、ふと自分の存在を見失いそうな感覚に襲われる。
そしていつものように皮膚に触れ自分がここに“在る”らしき事を確認する。
未だ人間にとって欠かせない身体性。
今のところ、布は優しく皮膚を揺らし続けている。
それはまるで私達が存在している事を教えるかのように。
私達の生活にとって、もはや欠かすことの出来ない人工物を描くことで
現代の生命力を描き出したい。
そして描き出したこの装置があなたの感覚を揺らし、
あなた/わたしがここに“在る”ことのしっぽをつかめますように。
樫尾聡美(KASHIO Satomi)
1984年 愛知県生まれ
2008年 金沢美術工芸大学 美術工芸学部 工芸科 卒業
毎日・DAS学生デザイン賞・テキスタイル部門賞受賞
2010年 多摩美術大学 大学院 美術研究科 デザイン専攻
テキスタイルデザイン研究領域 修了
2012年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2014年 岡山県新進美術家育成「I氏賞」奨励賞受賞
現在 岡山県立大学 デザイン学部 造形デザイン学科 助教(2012年〜)
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]