期間:
2015年9月19日(土) - 2016年3月21日(月)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
2015年9月19日(土) - 2016年3月21日(月)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
金沢21世紀美術館 展示室
ウェブ上での遺伝子共同制作:4/26(日)〜7/26(日)
バイオ・アート・ハッカソン(アイデアを競う開発イベント):7/24(金)〜7/26(日)
展覧会:9/19(土)〜3/21(月) ※12/14〜1/1は閉場
月曜日(ただし9/21、10/12、11/23、1/11、3/21は開場)、9/24、10/13、11/24、12/14〜1/1、1/12
「ザ・コンテンポラリー2 誰が世界を翻訳するのか」(9月19日〜12月13日)、「井上有一」(2016年1月2日〜3月21日)のチケットで観覧することができます。
一般=1,000円(800円)
大学生=800円(600円)
小中高生=400円(300円)
65歳以上の方=800円
※( )内は団体料金(20名以上)及び前売りチケット料金
金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800
情報に生命は宿るかーバイオテクノロジーとアートの融合
新しい技術が普及した近未来の問題を題材にした作品で国際的な議論を巻き起こしてきたアーティストユニットBCLが、現在の日本のポップカルチャーの代表格としてインターネット上で世界的な人気を誇る歌声合成ソフト「初音ミク」に遺伝子と細胞を与え、生命/非生命の境界、そして二次創作や芸能/芸術のはざまで育まれる現代日本の特異な想像力の可能性を探究します。
現在開催中の展覧会「ザ・コンテンポラリー3 Ghost in the Cell:細胞の中の幽霊」(3月21日まで)の関連企画として、市民ギャラリーを会場に実施する展覧会です。第一部は「Ghost in the Cell:細胞の中の幽霊」展のモチーフとなっている「初音ミク」を紹介しつつ、この展覧会に関わるアーティストやデザイナーが手がけた作品を展示します。第二部では、この展覧会に先立って昨年7月24日~26日に金沢21世紀美術館で行われた、バイオテクノロジーと芸術の交差に焦点をあてた開発イベント「Bio Art Hackathon」の参加チームがその成果をプレゼンテーションします。本展はグラフィックやイラストレーション、映像やインスタレーションなど多彩な展示作品を通して、「Ghost in the Cell:細胞の中の幽霊」展の背後に広がる世界を浮かび上がらせます。
日時:2016年1月22日(金)~1月24日(日)
時間:10:00〜18:00 ※1月24日(日)は15:00まで
会場:金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA (1階)
料金:無料
主催:クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
共催:金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
協力:metaPhorest / 早稲田大学岩崎秀雄研究室、GEUDA一般社団法人、secca inc
日時:2015年12月5日(土) 14:00〜(約40分)
集合場所:授乳室前(キッズスタジオ横)
対象:子どもからおとなまで(小さなお子さんは保護者の方とご参加ください)
本展に関連して、バイオテクノロジーと芸術の交差に焦点をあてた開発イベント「Bio Art Hackathon」を日本で初めて開催します。「DNAハッキング」をテーマに、アーティストとエンジニアと科学者が集まり、展覧会に先立ち作成された初音ミクのDNAを素材に、オープンソースとして公開されているさまざまな動植物のDNAのデータベースなどを使用して芸術的発想と科学的思考を融合させ、作品を共につくりあげます。
<バイオ・アート・ハッカソン>
日時:7月24日(金)〜7月26日(日)
会場:金沢21世紀美術館 プロジェクト工房
Bio Art Hackathon特設ページ
<プレゼンテーション・講評会>
科学/工学/芸術分野の第一線で活躍される審査員が、それぞれがつくりあげた作品から優秀作品を選考します。プレゼンテーションと講評会はどなたでもご覧いただけます。
日時:7月26日(日)
15:00〜17:00 プレゼンテーション
18:00〜19:00 講評会
会場:レクチャーホール(入場無料)
審査員:八代嘉美(京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門特定准教授)
林千晶(株式会社ロフトワーク代表取締役/MITメディアラボ所長補佐)
江渡浩一郎(国立研究開発法人産業技術総合研究所主任研究員/ニコニコ学会β実行委員長)
宮田人司(GEUDA一般社団法人代表理事/クリエイティブ・ディレクター)
秋元雄史(金沢21世紀美術館館長/東京藝術大学大学美術館館長)
モデレーター:BCL
「Ghost in the Cell:細胞の中の幽霊」は、いまの日本のポップカルチャーを代表する歌声合成ソフト「初音ミク」のDNAと細胞をつくる作品および展覧会です。本展では、まずその最初の一歩として、「hmDNA」プロジェクトを開始します。このプロジェクトでは、2015年4月26日から7月26日の3ヶ月間をかけて、インターネット上で初音ミクという仮想人格のDNAをユーザーとともに創ります。
「hmDNA」プロジェクトの究極の目的は、初音ミクの完全な遺伝情報をつくりだすことにあります。しかし、初音ミクの完全なDNA(約30億の塩基対)をつくることは、不可能といえるほどに無謀な作業です。したがって、このプロジェクトで参加ユーザーたちと共有すべき目的は、完全なDNAをつくることではなく、つくる過程で生まれる創意工夫をなにより楽しむことです。「hmDNA」プロジェクトの詳細は、下記の特設サイトおよびソフトウェア開発クラウドでご覧いただけます。
ここから生み出されたさまざまな情報やモノは、7月末に開催を予定している開発イベント(ハッカソン)および9月19日からはじまる展覧会にも反映される予定です。
特設サイト:http://hmdna.bcl.io(英語)
ソフトウェア開発クラウド(Github):https://github.com/bcl-io/hmDNA(英語)
*初音ミクの遺伝情報の創作を支援するためのソフトウェアのリリース、更新については、当館のHPでも随時お知らせいたします。
芸術を通して、科学やデザインなどの領域を超えた研究、実践を行うアーティスト集団。 2004年にゲオアグ・トレメルと福原志保によってロンドンにて立ち上げられた。2007年に活動拠点を東京に移し、 国内外の美術館での展示やコラボレーションを行う。 2014年に吉岡裕記とフィリップ・ボーイングが参加。近年は特に、バイオテクノロジーの発展が与える社会へのインパクトや、水環境問題について焦点を当てている。また、それらにクリティカルに介し、閉ざされたテクノロジーを人々に開いていくことをミッションとしている。代表作に家族の遺伝子を樹のDNAに入れて「生きた墓標」をつくるプロジェクト「Biopresence」(2004)など。
福原志保
1976年新潟県出身。2003年、英国王立美術院大学院修了。現在、ハーバード大学医学部遺伝子工学科客員研究員。
ゲオアグ・トレメル
1977年オーバープレンドルフ(オーストリア)出身。2003年、英国王立美術院大学院修了。現在、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター特任研究員。
吉岡裕記
1985年生まれ。多摩美術大学卒業。現在、早稲田大学理工学術院電気・生命情報工学科嘱託研究員。
フィリップ・ボーイング
1990年デトモルト(ドイツ)出身。2014年、ロンドン大学卒業。現在、ロンドン大学研究助手。
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
metaPhorest / 早稲田大学岩崎秀雄研究室、 sonihouse、 株式会社Qosmo、 Semitransparent Design
イワン・プピレフ