「モニーク・フリードマン展」関連プログラム

宮沢賢治『雪渡り』の朗読

2012年2月26日(日)

インフォメーション

期間:

2012年2月26日(日)
15:00〜16:00

会場:

金沢21世紀美術館
集合場所:レクチャーホール前

料金:

無料(ただし、本展覧会券が必要)

対象:

子供から大人まで

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801

概要

読み手に細川律子氏を招き、宮沢賢治の童話『雪渡り』の朗読を展覧会会場にて行います。『雪渡り』は、雪が凍りつく寒い冬の夜に繰り広げられる幻想的な出来事や情景を、豊かなオノマトペ(擬声語)を織りまぜた端々しい文体で表した物語です。
独自の色と光の表現で見る者の知覚を研ぎすますフリードマンの作品空間に響く『雪渡り』の朗読をお楽しみください。朗読のあとは、展示作品の一部を担当キュレーターがご案内します。

雪がすっかり凍って大理石よりも堅くなり、空も冷たい滑らかな
青い石の板で出来ているらしいのです。
「堅雪かんこ、しみ雪しんこ。」
お日様がまっ白に燃えて百合の匂を撒きちらし又雪をぎらぎら
照らしました。木なんかみんなザラメを掛けたように霜でぴか
ぴかしています。
「堅雪かんこ、凍み雪しんこ。」
四郎とかん子とは小さな雪沓をはいてキックキックキック、野原
に出ました。こんな面白い日が、またとあるでしょうか。いつもは
歩けない黍の畑の中でも、すすきで一杯だった野原の上でも、
すきな方へどこ迄でも行けるのです。
                  宮沢賢治『雪渡り』より

朗読 

  • 細川律子氏

    岩手県生まれ、石川県かほく市在住。「石川・宮沢賢治を読む会」代表。宮沢賢治の童話やふるさとの民話の語り手として、各地で読み聞かせや語りの会を開いている。自宅で「はまなす文庫」を主宰。『宮沢賢治の国より』が主な著作。

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