金沢21世紀美術館で2024年9月21日(土)から開催される「発酵文化芸術祭 金沢みえないものを感じる旅へ」の展示作品で使用させていただく 「ホームビデオ」を募集しています。
※テープはデータ化し作品完成後に返却いたします。
※作品に使用する場合、 映像の使用箇所は事前にご相談いたします。
※カビが生えているなど劣化したものでも構いません。
募集内容:金沢市内、もしくは石川県内の風景が撮影されたホームビデオ。(1980年 代~2000年頃までのもの)
募集メディア:ビデオテープ(VHS、ベータ、Hi8、Mini DVなど)
募集締切:2024年9月13日(金)
回収場所:JO-HOUSE(金沢市石引2丁目7-10谷ビル)
伊東商店(金沢市長町3丁目8-37)
金沢21世紀美術館 交流課(金沢市広坂1-2-1)
問合せ先:「発酵文化芸術祭 金沢」 事務局 担当:山本(090-8500-4196) 作家:VIDEOTAPEMUSIC
[作家コメント]
DVDやブルーレイにとって変わられることで、もはや過去の映像メディアとして忘れ去られようとしているVHS。ましてやスマホで動画を撮るのが当たり前の昨今では、VHSを日常的に使っている人はほぼいないのではないでしょうか。
私、VIDEOTAPEMSUICは、そんなVHSを各地で収集し、そこに記録されている映像や音を使って作品を作っています。特にVHSが映像メディアとして主流だったのは1980年代中期〜2000年代前半ごろ。今回はこの時期に石川県の各家庭で撮影されたプライベートなホームビデオを集めて、それをもとにして音と映像の作品を制作しようと思っています。
プライベートなホームビデオの中には、撮影者や被写体がその時には意識していなかったとしても、知らず知らずのうちにその土地の貴重な風景や、風土が映り込んでいることが多々あります。当時の街並み、その土地の料理、様々な環境音や言葉の訛り。 今とは違うファッション、看板の文字、 走る 車の車種。 もちろんそれだけでなく、その土地特有の行事や、祭も。
今回はそんなホームビデオの中に記録されていた風景を細かく拾い集め、音と映像を通し、その土地 固有の風景について考えてみたいと思います。
さらに今回は石川県の酒蔵でかつて歌われていた「酒造り唄」にも目をむけ、その土地固有の歌と風 景を組み合わせたインスタレーション作品にしようと考えています。
ということで、もしご家庭に眠っているホームビデオをお持ちの方は、是非とも作品制作のためにご提供いただけると嬉しいです。
どんな作品が出来上がるか、自分自身も手探りで進めていくと思いますが、できればそこに写っているのがどんな風景なのかをVHSを提供してくださった方のお話も聞きながら作れたらと思っていま す。 どうぞよろしくお願いいたします。
VIDEOTAPEMUSIC
VIDEOTAPEMUSIC
ミュージシャンであり、映像ディレクター。失われつつある映像メディアともいえるVHSテープを各地で収集し、それを素材にして音楽や映像の作品を作ることが多い。VHSの映像とピアニカを使ってライブをするほか、映像ディレクターとして数々のミュージシャンのMVやVJなども手掛ける。近年では日本国内の様々な土地でフィールドワークを行いながらの作品制作も行っていて、日本各地での滞在制作の記録をカセットテープと160Pの書籍にまとめたカセットブック作品『Revisit』を2024年6月にリリースした。