期間:
2010年9月23日(木)
14:00〜15:30
2010年9月23日(木)
14:00〜15:30
金沢21世紀美術館 レクチャーホール
無料
先着80名
金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801
当館で開催中の長期プロジェクト型展覧会「Good House, Nice Body~いい家・よい体」の第2部となる「Good House」の公開が8月28日よりプロジェクト工房にて始まりました。高嶺格氏がそのプロジェクト・パートナーとして招いたのが土嚢建築の研究・実践者である渡辺菊眞氏(高知工科大学准教授、D環境造形システム研究所)です。
このたびの渡辺氏によるトークでは、土嚢建築の意義や特性、これまで世界各地で手がけてこられた土嚢建築の紹介をはじめ、住処を自らの手に取り戻すための多様な事例の紹介も絡めながら、現代における住処の可能性についてお話いただきます。さらには氏が現在高知で進行中のプロジェクト、そして今回の「Good House」について8月の集中制作の様子や今後の展開についても紹介いただきます。
1971年奈良県生まれ。京都大学工学部建築学第二学科卒業、同大学大学院工学研究科生活空間学専攻修士課程修了、同博士課程単位認定退学。2001年から天理大学と共同で土嚢建築の設計と施工を国内ならびにインドで行う。近年はヨルダン、東アフリカなどで土嚢建築と当地の伝統建築工法を混淆させたユニークな建築空間を現地住民とともに造り上げることを通じて、当地の貧困緩和、自立支援活動を展開。土嚢建築を物理的なシェルターとしてだけでなく、人間の深層にある夢を容れる器として実現されるべきだという意志が、数々の土嚢村落計画形状に反映されている。