館長ステートメント

21年目を迎えた金沢21世紀美術館 改めて原点に立ち返って

金沢21世紀美術館は、今年開館21年目を迎えました。当館はこれまで現代美術の新しい動向を絶えず注視し、国際的な視野に立って作品収集と展覧会を行ってきました。また同時に市民や来館者とともに歩む交流の場として、様々な取り組みを行ってきました。
2025年度も最新のアートや同時代の表現を紹介するプログラムを数多く展開してまいります。また参画交流型の美術館として、ボランティアを含む市民の方々や、サスティンメンバー、商店街や友の会会員といった皆様の理解や協力を得ながら、多様性が尊重され、誰にとっても来館しやすく楽しみを見つけることのできる美術館を目指してまいります。
開館して20年が経過しましたが、こうした姿勢は変わりません。次の10年を見据え、新たな価値観を築く場所として活動してまいります。

金沢21世紀美術館の目指すもの
ミュージアムとまちとの共生により、新しい金沢の魅力と活力を創出していきます。
・新しい文化の創造
・新たなまちの賑わいの創出

金沢21世紀美術館の4つの特徴
1. 世界の「現在(いま)」とともに生きる美術館
2. まちに活き、市民とつくる、参画交流型の美術館
3. 地域の伝統を未来につなげ、世界に開く美術館
4. 子どもたちとともに、成長する美術館

鷲田めるろ

最終学歴  東京大学大学院人文社会系研究科
美術史学専門分野修士課程修了

平成16年10月 金沢21世紀美術館学芸課学芸員
平成29年    ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーター
平成30年 3月 金沢21世紀美術館退職
令和元年    あいちトリエンナーレ2019キュレーター
令和 2年 4月 十和田市現代美術館館長 (~令和7年3月)
令和 5年 4月 東京藝術大学国際芸術創造研究科准教授(~現在)

【展覧会】
「妹島和世+西沢立衛/SANAA」(平成17年)
「アトリエ・ワン いきいきプロジェクト in 金沢」(平成19年)
「金沢アートプラットホーム2008」(平成20年)
「イェッペ・ハイン 360°」(平成23年)
「島袋道浩 : 能登」(平成25年)
「われらの時代」(平成27年)
「坂野充学 可視化する呼吸」(平成28年)
「TO&FRO うすく、かるく」(平成29年)
「起点としての80年代」(平成30年) ほか

【役職】
一般社団法人 全国美術館会議 理事
一般財団法人 草間彌生記念芸術財団 評議員
独立行政法人 国際交流基金 国際展事業委員 ほか