期間:
2015年9月19日(土) - 2015年12月13日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
2015年9月19日(土) - 2015年12月13日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
金沢21世紀美術館 展示室
月曜日(ただし9/21、10/12、11/23は開場)、9/24、10/13、11/24
一般=1,000円(800円)
大学生=800円(600円)
小中高生=400円(300円)
65歳以上の方=800円
※( )内は団体料金(20名以上)及び前売りチケット料金
※B4サイズ(37x26cm)以上の大きなお荷物は、コインロッカーにお預けください。ロッカーに入らないサイズのものはチケットカウンターのスタッフにお申し付けください。
金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800
チケットぴあ
TEL: 0570-02-9999
Pコード:767-035
ローソンチケット
TEL: 0570-000-777
Lコード:56939
※12月13日まで販売
2015年度の金沢21世紀美術館展覧会事業は、「ザ・コンテンポラリー」と題し、今日の世界を照射する現代美術の作品について考察しています。
春・夏の「ザ・コンテンポラリー1 われらの時代:ポスト工業化社会の美術」では、日本の美術の現在を知るうえで重要と考える「関係性」「日常」「メディア」「ヴァナキュラー」の4つのキーワードを手がかりに、特に2000年以降に活躍が目覚ましい作家10組による作品を紹介しました。
続く秋・冬の「ザ・コンテンポラリー2 誰が世界を翻訳するのか」は、異なる文化に立脚した現代美術作家たちが、自らが属する共同体を取り巻く世界の有り様をどのように捉え、伝えていこうとしているのか、特に異文化間を「移動」「横断」していくことが常態化している現代社会においては、あらゆる関係が流動的であり、これまでに描かれた歴史や価値観も、誰がそれを伝えるのかによって、さまざまな意味を浮き彫りにします。本展は特に周縁地域から爆発的に生まれ続ける多様な作品を生への「実践」と捉え、私たちと同じ時代に別々の場所で別々の時間を生きる人々が、世界をどのように見ているのかについて、考えていきます。
美術の領域に現れる作品は、「ABC」や「あいうえお」といった決まった記号(コード)による表現とは異なり、さまざまな素材や方法を自由に組み合わせることで、曖昧でユニークな表現を可能にしています。ひとつの作品は作り手から発せられる言葉や振る舞いであり、個人的なことであれ共同体のことであれ、作り手が、自身を取り巻く世界をどのように認識しているかの表れだといえるでしょう。では文化的背景が異なる土壌から生まれる表現について、私たちはどのようにアプローチすべきなのでしょうか。特に20世紀後半までの西欧中心史観が見直されたポスト・コロニアル批評を経た現在、多くの表現者が西欧によって翻訳された言葉や振る舞いでなく、自らの言語で正当に理解されるための翻訳行為を取り戻そうとしています。また、たえず多方向から押し寄せる表現が異文化間の混交によってあらたな意味を持つとしたら、誰がそれを翻訳するのかで大きく意味を変えてしまうことに注意を払う必要があります。見る者との間に共感関係を創出する展覧会という創造の場において、異なる視点に立つ表現を捉え、文化(作品)が世界を翻訳することを見届ける試みとなることを目指すものです。
金沢21世紀美術館 チーフ・キュレーター 黒澤浩美
※本展展覧会名は同名の書籍「だれが世界を翻訳するのか」真島一郎(編著)人文書院、2005年 に借りたものです。
出品作家ペドロ・レイエスによる「人々の国際連合プロジェクト」の一環として、2日間にわたるワークショップ「人々の国連総会」を開催します。出自、国籍、言語が異なる人々が集い、世界の諸問題について、社会学や心理学のアプローチを使って市井の視座で語り合い、ユーモア溢れる創造的な解決に向けてレイエスと共にさまざまな試みを行うものです。
●公開ワークショップ
日時:12月5日(土) 10:00〜16:15 / 12月6日(日) 10:00〜16:30
受付:メールフォームにて受付
定員:50名(多数の場合は抽選)
●ペドロ・レイエスによるアーティスト・トーク *逐次通訳付
「人々の国連総会」を締めくくり、ペドロ・レイエスがこれまで発表してきた作品や芸術家としての実践を語ります。
日時:12月6日(日) 17:15〜18:00
会場:金沢21世紀美術館 展示室11
料金:無料
定員:当日先着90名(定員に達し次第締切)
日時:2015年11月21日(土) 14:00〜(約40分)
集合場所:授乳室前(キッズスタジオ横)
対象:子どもからおとなまで(小さなお子さんは保護者の方とご参加ください)
会場:金沢21世紀美術館レクチャーホール
料金:無料。各セッション当日先着90名。定員に達し次第締切
※各セッションの途中の出入りはできません。ご了承ください。
●Session 1 「いのちの壁 いのちの通路ーふたたび翻訳を問う」
日時:2015年10月16日(金) 18:00〜20:00
講師:真島一郎(東京外語大学大学院教授)
●Session 2 「エル・アナツイ、足もとの歴史をかたる」
日時:2015年10月17日(土) 13:00〜15:00
講師:川口幸也(立教大学教授)
●Session 3 「結婚を通してアフリカとつながる-家族、音楽、そして人類のこと」
日時:2015年10月18日(日) 13:00〜15:00
講師:鈴木裕之(国士舘大学教授)
日時:9月19日(土)〜21日(月) 各日13:00〜16:00の間、自由参加
会場:金沢21世紀美術館プロジェクト工房
料金:無料(ただし、展覧会のチケットが必要です)
対象:10歳以上(12歳までは保護者の同伴が必要)
日時:2015年9月19日(土)
session 1 12:30〜14:30 エル・アナツイ+川口幸也(立教大学教授)
エル・アナツイ氏体調不良のため、アーティスト・トークは中止となりました。
誠に申し訳ございません。
session 2 15:00〜17:00 スサンタ・マンダル
予定通り実施いたします。
会場:金沢21世紀美術館レクチャーホール [料金] 無料
定員:各セッション当日先着90名
1966 年ワルシャワ(ポーランド)生まれ。同地在住。ワルシャワ美術アカデミー彫刻科でグジェゴシュ・コヴァルスキの元で学ぶ。芸術を通した社会介入を主題に、第51回ヴェネツィア・ビエンナーレのポーランド館代表や、ドクメンタ12(カッセル)など、世界各地で作品を発表するほか、ベルリン・ビエンナーレのキュレーターや出版に携わるなど多方面に活動。
1944年ヴォルタ州アニャコ(ガーナ)生まれ、ンスカ(ナイジェリア)在住。ンクルマ科学技術大学(ガーナ)で彫刻を学び、染色布や伝統的な装飾文様に影響を受けた木彫作品の制作を開始。1975 年、ナイジェリア大学教授就任を機にンスカに移住。2000年頃から使用済みの瓶の金属蓋などを繋ぎ合わせ、タペストリーを思わせる大型のインスタレーション作品を次々と発表。2015年、ヴェネツィア・ビエンナーレにて「栄誉金獅子賞」を受賞した。
1966年キルクーク(イラク)生まれ。ロンドン(イギリス)在住。写真や映像を通して、ステレオタイプな中東像や歴史における不在などを顕在化させる。これまで、ヘイワード・ギャラリーやテート・ブリテン(以上イギリス)などでの個展のほか、ヴェネツィア・ビエンナーレ、イスタンブール・ビエンナーレなど、国際展への参加多数。
1969年福建省生まれ、北京(中華人民共和国)在住。90年代の半ばに中国のコンセプチュアル・アート、パフォーマンス・アートにおいて重要な役割を果たし、カリグラフィー、写真、ヴィデオなどの作品を発表。P.S.I (ニューヨーク)、サンフランシスコ近代美術館、ICAロンドンなどのグループ展に参加。第25回サンパウロ・ビエンナーレにて国際的な評価を得た。キュレーションや雑誌編集など、メディアを介した発信にも注力。
1961年ブエノスアイレス(アルゼンチン)生まれ、チェンマイ(タイ)/ニューヨーク(アメリカ合衆国)/ベルリン(ドイツ)在住。1990年に画廊でタイ風焼きそばを振る舞った《パッタイ》など、観客とのコミュニケーションを通して「関係性」を可視化する「リレーショナル・アート」を代表する作家のひとり。日常性を公共の場に持ち込むことで既存の価値観にゆらぎを与え、歴史、制度、システムへの疑義をユニークな方法で試みている。
1976年、ムンバイ(インド)生まれ、同地在住。ヴェネチアやシャルジャをはじめ、シドニー、横浜、越後妻有など多くの国際展に参加。写真やヴィデオ、インターネットなどさまざまなメディアをもちいる一方、その土地に合わせた作品も多く手がける。ジェンダーや宗教、人種、階級、経済格差などを観察し、現代社会がはらむ問題に対する、新しい見方や物語を機知に富んだ方法で提示する。
1965年コルカタ生まれ、ニューデリー(以上インド)在住。歴史の暗部を想起させる《Caged Sacks》(2007-08)など、光、ヴィデオ、機械をもちい、インドの伝統的な影絵芝居を思わせる、物語性をまとったキネティックアートなどを多く手がける。これまで、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)をはじめ世界各地で展覧会に参加。
1973年沖縄生まれ、ニューヨーク(アメリカ合衆国)在住。多摩美術大学、メリーランド・インスティテュート・カレッジ・オブ・アートを経て、2001 年スクール・オブ・ビジュアル・アーツ修了。歴史やアイデンティティといった問題を、トイレットペーパーの芯や紙袋といった日用品を素材に独自の視点で軽やかに表現する。出生地、沖縄の複雑な歴史を振り返り、一面的には捉えることはできない事物へ強い関心を寄せている。
1964年シンガポール生まれ、同地在住。音楽、ヴィデオ、パフォーマンス、彫刻、ドローイング、インスタレーションなど、さまざまな手法によって、東アジアの海域を国家国境と関わりなく往来する人々の歴史に思いを馳せる作品を発表。枝や糸など日常的な素材を用い、抽象的なイメージで力強いメッセージを伝える。自身の過去作を蜜蝋で固めるなど、時間と空間を埋める身体行為も重要な関心事である。
1972年メキシコ・シティ(メキシコ)生まれ。同地在住。建築を学び、彫刻や構造物、プロジェクトなどを通し、国際関係、環境などの社会における諸問題をあつかい、世界各地で個展開催や国際展に参加。近年では、銃器を楽器に変えた《Disarm》(2013)、国連をモチーフにした《人々の国際連合(pUN)》(2013)などで注目を集める。
マリア・イザベル・ガウディネス=アキリザン、1965年マニラ生まれ/アルフレド・ファン・アキリザン、1962年バレステロス、カガヤン州(以上フィリピン)生まれ。両氏ブリスベン(オーストラリア)在住。各地のコミュニティとの交流を取り入れた作品を通して、歴史や文化的特徴を炙り出す。2006年、マニラからブリスベンへの移住を契機に「home」をテーマにした「Project Another Country」を開始。アジアにおける国家国民の枠組みや越境、適応など、文化間の移動で得た俯瞰的視点を作品に組み込んでいる。
言語:和/英併記
判型:237x320mm
アートディレクション&デザイン:林琢真(Hayashi Takuma Design Office)
発行:株式会社マイブックサービス
お問合せ:金沢21世紀美術館 ミュージアムショップ TEL 076-236-6072
価格:3,500円(税別)
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
公益財団法人 野村財団
株式会社ユニオン/株式会社メープルハウス
シンガポール航空カーゴ/アエロメヒコ航空/株式会社ライブアートブックス/ライトアンドリヒト株式会社
外務省/在日メキシコ大使館/ポーランド広報文化センター