&21+(芸術交流共催事業) 尾角典子(映像)ヘレン・パパイオアノ(サウンド)による日英共同プロジェクト

THAT LONG MOONLESS CHASE / その長い月のない追跡

2023年7月8日(土)、9日(日)、14日(金)

インフォメーション

期間:

2023年7月8日(土)、9日(日)、14日(金)

会場:

金沢21世紀美術館 シアター21

料金:

(全席自由)
一般:2,200円(前売り・当日ともに)
大学生:1,300円
高校生(15〜18歳ユース含む):無料招待(要申込・当日要証明)
中学生以下:無料(要申込・当日要証明)


チケット取扱・無料申込:
6月3日(土) 10:00販売開始
・金沢21世紀美術館ミュージアムショップ(窓口販売、現金のみ取扱)
BASE(オンライン販売)

お問い合わせ:

circle
mail[a]itslab.info

金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811
(火〜日、祝日10:00〜18:00)
event_k[a]kanazawa21.jp
※[a]を@に変更してお送りください。

概要

語り継がれた物語とイメージの融合、そして崩壊。
「聴覚 × 視覚」で織りなすオーディオ・ビジュアルパフォーマンスの幻想的で不気味な世界
尾角典子(映像)とヘレン・パパイオアノ(サウンド)による日英共同プロジェクト

「That Long Moonless Chase / その長い月のない追跡」は、メディアアーティストの尾角典子と作曲家・演奏家のヘレン・パパイオアノによって共同制作されたミクストメディア・アニメーションとバリトンサックス、電子音楽によるシュールな映像音響パフォーマンスです。英国・シェフィールドの「ガブリエルの猟犬」と京都・本願寺の「水吹き銀杏」という民間伝承されてきた2つの民話を元に日本語と英語の両言語で構成されるこの作品は、2つのテキストをAIによるオンライン翻訳エンジンでループさせることにより発生した翻訳エラーによる物語の歪みを通じて、物語は新たな形に変容し、字幕や録音音声の意味の側面も侵食されていきます。デジタル時代における相互理解の可否や、世代や文化を超えた民話の集合的な記憶とその歴史的な文脈との関係を掘り下げます。この作品は、2021年10月に英国SENSORIAフェスティバルで初演され、その後、イギリスの様々な地域で公演されてきました。
オーディオ・ビジュアルパフォーマンスの特性を活かしたライブ感をお楽しみください。

出演:尾角典子(映像)+ ヘレン・パパイオアノ(サウンド)
企画協力・制作:藤井宏水

関連プログラム

  • ●オープン・ラボ
    日時:7月8日(土)〜7月13日(木) 10:00〜18:00 ※月曜日休館
    料金:入場無料
    会場:金沢21世紀美術館 プロジェクト工房  
    「That Long Moonless Chase / その長い月のない追跡」のコンセプトを実践するオープン・ラボを開催。民話などを題材に、来場者のみなさんの記憶の中の「ことば」を収集します。集めた音声素材を元に、7月14日(金)の最終日にショートパフォーマンス作品として発表します。物語が変容していく様子を楽しんでいただきます。ご自由にお立ち寄りください。

    ●ワークショップ
    申込:お申込みはこちら
    お問合せ:mail[a]itslab.info ※[a]を@に変更してお送りください。

    ワークショップ I 〈”観るx聞くx話す”の哲愕カフェ〉
    「デジタルの記録違いと人間の記憶違い、テクノロジーを介した伝承」・「東洋的な見方 / 西洋的な見方」についてなど、作品の背景にある思考や問いを本公演出演作家を交えて参加者と共有します。
    ゲストファシリテーター:藤本ナオ子(哲愕カフェ by NAoK 主宰)
    日時:7月8日(土) 14:00〜16:00
    会場:金沢21世紀美術館 会議室 1
    参加費:無料 ※事前予約制
    定員15名

    藤本ナオ子 naok fujimoto
    東京都出身。《哲愕カフェ by NAoK》(※) 主宰。アーティスト、キュレーター、リサーチャー、算命学研究家。アート、科学、哲学、対話をキーワードに、現代アート作品の制作や社会実践を行う。Royal College of Art(MA /Fine Art)修了後、東京工業大学大学院にて最先端ロボットの研究開発に参加。その後、東京都教員、大阪大学・東京大学研究員を経て現在に至る。Geek Love Project|異形の愛製作委員会|代表、Small Talk Project(Curation Collective)|主宰メンバー
    https://www.naokfujimoto.com

    ワークショップ II 〈コラージュで物語を作る〉
    金沢の民話をテーマにした読み聞かせを通じて、物語の変化や創造のプロセスを実際に体験して頂きます。アーティストが実際に作品制作の際に使用した方法を地元の読み聞かせの方と自動翻訳を使ったデモンストレーションを使い視聴頂いた後、参加者は個人やグループで物語のテキストを使いコラージュで独自の物語を創造します。
    日時:7月9日(日) 13:30-15:00
    会場:金沢21世紀美術館 会議室1
    作家:尾角典子、 ヘレン・パパイオアノ
    進行:藤井宏水
    参加費:無料 ※事前予約制
    定員15名

    ワークショップ III 〈記憶と民話から音を編む〉
    参加者が持ち寄った音や写真に基づいた金沢の記憶から、グループストーリーテリングのゲームやプロセスを体験します。音声をコラージュし、みんなで「わたしたちの民話」を創作します。
    日時:7月12日(水)19:00〜21:00(休憩含む)
    会場:金沢21世紀美術館 プロジェクト工房
    作家:尾角典子、 ヘレン・パパイオアノ
    参加費:無料 ※事前予約制
    定員:10名
    持参していただくもの:金沢に関する物語や記憶(写真、録音音声、書籍、お手持ちの携帯電話などに記録したものなど)

    ※ワークショップⅡ・Ⅲで収集した音源、イメージは7/14(金)での金沢での新作ショートパフォーマンスの素材の一部として使用させて頂く可能性があります。

作家プロフィール

  • ©️Miki Takahira

    尾角典子 Noriko Okaku(日本・京都)

    ロンドンと京都を拠点に活動。Chelsea College of Art and Designにてファインアートメディア学士、Royal College of Artにて、アニメーション修士を取得。
    アニメーションを基軸にパフォーマンス、インスタレーション、日用品、VRなど異なる媒体を制約なく使用し、コラージュの手法を通じて異なる要素を組み合わせることで新たな視点を生み出しシュルレアリスム、神話、オカルトの風景にアプローチします。主な展示歴に「VOCA展2019」(東京上野の森美術館)、 「The Interpreter」 (英国、2015) など。オーバーハウゼン、オタワアニメーションフェスティバルなど、国際的なフィルムフェスティバルでの受賞歴、上映歴多数。
    www.norikookaku.com

  • ヘレン・パパイオアノ Helen Papaioannou(イギリス・ヨークシャー)

    作曲家・演奏家。ニューカッスル大学音楽作曲の博士号取得。作品は多岐にわたり、電子音楽とバリトンサックスを用いたソロプロジェクト[Kar Pouzi]から、アンサンブル作曲、映像音楽、そして様々な共演者との即興演奏など幅広いジャンルで活動。作品では、最小限の音色を用いながらも、持続的なグルーヴ、繰り返しの音響、テクスチャに焦点を当てて、最大限のエネルギーを引き出すことに重点を置いている。様々なアンサンブルのために作曲を手掛け、シェフィールドの多楽器デュオ「Garlic Hug」、「Beauty Pageant」や「HOKKETT」など他のバンドのメンバーとしても活動中。作曲の指導やワークショップも行っており、演奏中のゲームプレイやアンサンブルコミュニケーションに焦点を当てている。
    www.helenpapaioannou.com

アンド21+

  • 「アンド21プラス」は、地域文化の活性化を支援すべく、金沢21世紀美術館が芸術性と創造性に富み地域交流と次世代育成につながる事業を公募・採択し、共催事業として広報・制作面で主催者をサポートする事業です。アンド21+ 芸術交流共催事業

クレジット

主催:

circle

共催:

金沢21世紀美術館[公益財団法人 金沢芸術創造財団]

助成:

大和日英基金、Help Musicians



後援:

ブリティッシュ・カウンシル、北國新聞社、北陸放送

協力:

Geek Love Project|異形の愛製作委員会(東京公演主催)