ハッカソン募集要項
Ghost in the Cell: Bio Art Hackathon 2015

趣旨

金沢21世紀美術館は、この秋に主催する展覧会「Ghost in the Cell*1に関連し、バイオテクノロジーと芸術の交差に焦点をあてた開発イベント「Bio Art Hackathon」を日本で初めて2015年7月24日(金)〜26日(日)の3日間、開催します。

「DNAハッキング」をテーマに、アーティストとエンジニアと科学者が金沢21世紀美術館に集まり、展覧会に先立ち作成された「初音ミク」*2のDNA*3を素材に、オープンソースとして公開されているさまざまな動植物のDNAのデータベースなどを使用して芸術的発想と科学的思考を融合させ、作品を共につくりあげます。(科学/工学/芸術分野の第一線で活躍される審査員が、それぞれがつくりあげた作品から優秀作品を選考し、表彰します。)

今回募集するのは、プロ/アマを問わず、芸術/工学/生物学のいずれかの分野で研究・実践しながらも他の分野と交流し、未来の新しい可能性を探ることを渇望する人々です。たとえば、DNAを素材やテーマにして表現したいアーティストや、遺伝情報を色や形のパターンに変換してオーダーメイドのファッションをつくりたいデザイナー、DNAからその人固有の「音楽」を生成する可能性に挑戦したい音楽家、アーティストやデザイナーとともに新たなプロダクトをつくりたいエンジニア、生物学の技術と知識を活かしてアートに挑戦したい科学者などです。

21世紀のバイオテクノロジーの広大なフロンティアを探求するこの実験に参加し、予測できない創造に果敢に挑戦する仲間と出会い、未来の可能性を一緒に探求しませんか?

*1「Ghost in the Cell」展は、歌声合成ソフト「初音ミク」に遺伝子と細胞を与えることで、生命/非生命、芸能/芸術のはざまで育まれる現代日本の特異な想像力の可能性を探究します。
詳細は次のURLよりご覧ください。
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=45&d=1726&gid=17

*2「初音ミク」は、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が開発した、歌詞とメロディーを 入力して誰でも歌を歌わせることができる「ソフトウェア」です。大勢のクリエイターが「初音ミク」で音楽を作り、インターネット上に投稿したことで一躍ムーブメントとなりました。「キャラクター」としても注目を集め、今ではバーチャル・シンガーとしてグッズ展開やライブを行うなど多方面で活躍するようになり、人気は世界に拡がっています。
http://piapro.net

*3「Ghost in the Cell」展に先立ち、「hmDNAプロジェクト」と題して、2015年4/26(日)から7/26(日)までウェブ上で「初音ミク」のDNAをネットユーザーとともに制作しています。本ハッカソンでは、このプロジェクトで作成した「初音ミク」のDNAを使用する予定です。
「hmDNAプロジェクト」の詳細は上記URLまたは次の特設サイト(英語)よりご覧ください。
特設サイト:https://github.com/bcl-io/hmDNA

開催日時

DAY1
07月24日(金) 10:00-21:00
*アイスブレイク、機材説明、懇親会を含む
DAY2
07月25日(土) 09:00-21:00
DAY3
07月26日(日) 09:00-21:00
*プレゼンテーション・審査、講評会を含む

会場

金沢21世紀美術館 プロジェクト工房

ゲスト

審査員

7/26(日)のプレゼンテーションに、
審査員として参加されます。

八代嘉美
京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門特定准教授
林千晶
株式会社ロフトワーク代表取締役/MITメディアラボ所長補佐
江渡浩一郎
国立研究開発法人産業技術総合研究所主任研究員/ニコニコ学会β実行委員長      
宮田人司
GEUDA一般社団法人代表理事/クリエイティブ・ディレクター
     
秋元雄史
金沢21世紀美術館館長/東京藝術大学大学美術館館長
     
以上
敬称略




モデレーター

BCL(「Ghost in the Cell」展出品作家。下記4名)

福原志保
アーティスト/ハーバード大学医学部遺伝子工学科客員研究員
Georg Tremmel
アーティスト/東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター特任研究員
吉岡裕記
アーティスト/早稲田大学理工学術院電気・生命情報工学科嘱託研究員
Phillip Boeing
アーティスト/ロンドン大学研究助手

募集期間

6月29日(月)〜7月15日(水)24:00まで

応募資格

下記条件を満たすこと
*条件に満たない場合でも、やむをえない事情があるときは、
気兼ねなくご相談ください。


  • 1.プロ/アマ不問。ただし、18歳以上で、3日間すべてに参加し、制作に関われる方。

  • 2.下記の①〜③のいずれかに該当する方で、他の分野との交流に関心がある方。(チームでの参加も可能です。)
    • ①アート、デザイン、ファッション、音楽などのクリエイティブな分野で活動されている方。
    • ②ソフトウェア/ハードウェア問わずエンジニアとして活動されている方
    • ③科学者として生物学に関連する研究をされている方。

  • 3.MacあるいはWindows PCを持参できる方。

応募方法

下記の必須事項①〜⑤を明記の上、メールにてghost[at]kanazawa21.jp までご応募ください。
*[at]を@に書き換えてください。
*件名は「Bio Art Hackathon」とご記入ください。
*記入漏れがある場合、受け付けられないことがございます。
*ご記入いただいた情報は、金沢21世紀美術館が「Bio Art Hackathon」の運営においてのみ使用します。


    
  • ①氏名
  • ②メールアドレス・電話番号
  • ③専門(クリエイティブ/エンジニア/研究者/その他)
  • ④ハッカソンで挑戦したいこと(または期待すること)
  • ⑤経験・スキルおよび活動履歴・実績

*ウェブ上で活動や実績を閲覧できる場合はURLをご記入ください。
*ポートフォリオをメールに添付する場合は10MB以内にまとめて
上記アドレスまでお送りください。


選考方法

上記のメールアドレスにお送りいただいた情報をもとに、金沢21世紀美術館とBCLが、参加者の経験・スキルなどや、さまざまな専門領域のバランスを考慮の上、選考します。選考の結果は7月17日(金)までに当選者のみへメールでお送りいたします。
*なお選考理由はお伝えできません。予めご了承ください。

募集人数

20名程度

参加費

無料

主催

金沢21世紀美術館[(公財)金沢芸術創造財団]

特別協力

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社

お問い合わせ先

本件に関するお問い合せは、
ghost[at]kanazawa21.jp までご連絡ください
*[at]を@に書き換えてください。
TEL 076 220 2801(担当:高橋洋介)