9 20

休館

金沢21世紀美術館

MENU

EVENTイベント

足立智美 ジョン・ケージ《ユーロペラ》のためのワークショップ&パフォーマンス

ワークショップ 10月5日(火)〜9日(土)、パフォーマンス公演 10月10日(日)

インフォメーション

期間:
ワークショップ 10月5日(火)〜9日(土)、パフォーマンス公演 10月10日(日)
会場:
金沢21世紀美術館
シアター21及び交流ゾーン
お問い合わせ:
金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811(火〜日 10:00-18:00)

概要

聴く、見る、場所を共に感じる音楽パフォーマンスをつくる1週間
足立智美とともに一緒につくるワークショップ参加者を募集します


20世紀の音楽に大きな影響を与えた作曲家ジョン・ケージ(1912-1992)。彼は《4分33 秒》という曲で知られています。4分33 秒の間、演奏者がピアノの前に座って何も弾かない、何も音を出さない。ここでは、音楽がどうやって成り立つのかという問い自体が作品化されています。演奏者が音を出さなくても、始まりと終わりがあり、それを聴く人がいる。どんな場所でも何らかの音は常に聞こえている。それだけで音楽になるのではないのか。この着想には、ケージが鈴木大拙(1870-1966)から学んだ禅の思想の影響があります。
ケージが最晩年に作ったのが《ユーロペラ》というオペラです。オペラ歌手が各々ばらばらにアリアを歌い、その歌声がどんどん重なり合っていく。歌手が舞台にいて、それを見る人がいて、いろんなものが共存していく空間が作品となるという考え方です。 今回のワークショップではこの《ユーロペラ》を参照しながら、参加者が即興演奏をベースに、ある空間を共有し、お互いを見聞きしながら様々なことを同時に起こしていくパフォーマンスを作ります。この空間には、演奏する人もいれば、ただ歩くだけの人もいるでしょう。さらに、《ユーロペラ》に登場する本物の蓄音器も設置されます。
誰もが参加でき、何でも起こりうるような音楽作品は作れないだろうかという実験を、参加者と一緒に考えなが ら一週間をかけて作っていき、そして最終日にはゲストの音楽家を交えて集大成としてのパフォーマンス公演を行います。 自分の表現活動を拡げたい方、新しい音楽やパフォーマンスをやってみたい方のご参加をお待ちしています。

足立智美

ワークショップ参加者募集要項

ワークショップ参加者を募集します。1日だけでも複数日の参加でもOK。毎日参加メンバーによってワークショップの内容も変わります。ワークショップの終わりには美術館交流ゾーンで一般来館者の方々に見ていただくパフォーマンスのミニ発表も実施します。
なお、10/9(土)のワークショップ参加の方のみ、10/10(日)12:00からのワークショップ及び14:00からのパフォーマンス公演にご出演いただけます。(出演は任意ですが、9日の参加者はできるだけ10日の公演に出演されるようお願いします)

日時:10月5日(火)〜10月9日(土) 11:00〜16:00
会場:金沢21世紀美術館シアター21及び交流ゾーン(予定)
講師:足立智美
定員:各日最大10名
参加費:無料
参加条件:
・中学生以上
・音楽の知識がある程度ある(五線譜がなんとなく読めるくらい)
・持ち運びのできる楽器あるいは何か音の出るものを持参できる
・声と身振りも使います。音楽だけでなく、演劇やダンスなどのバックグラウンドのある方も歓迎です
お申込み:お申し込みフォームはこちら
※ワークショップは新型コロナウイルス感染拡大防止対策を十分に行って実施します。

パフォーマンス公演

日時:10月10日(日) 14:00〜16:00
会場:金沢21世紀美術館シアター21
料金:500円(当日現金のみ)
定員:42名(入場先着順、途中入退場自由)
※事前予約不要
※当日はライブ無料配信も行います

総合演出・指揮:足立智美
出演:10/9(土)ワークショップ参加者及び
ゲスト音楽家:
池田洋一郎(創造研究家、プロデューサー、ミュージシャン)
上野賢治(フルート・作曲 )
島田英明(ヴァイオリン)
竹澤悦子(地歌箏曲家)
般若佳子(ヴィオラ)

美術:方野公寛(十月のオクトパス)
蓄音器操作:八日市屋典之(金沢蓄音器館 館長)
技術監督:合田義弘
音響:城下寛
映像配信:前伊知郎(+FACTORY)

プロフィール

©️Cristina Marx

足立智美(パフォーマー、作曲家、音響詩人)

金沢出身。声、コンピュータ、自作楽器によるソロ演奏を始め幅広い領域で活動し、ヤープ・ブロンク、坂田明、ジェニファー・ウォルシュ、高橋悠治、一柳慧、山田うん、伊藤キム、コンタクト・ゴンゾ、猫ひろしらと共演、また非音楽家との大規模なアンサンブルのプロジェクトもおこなう。声のパフォーマーとして新国誠一の視覚詩、音響詩の上演、1996年にはクルト・シュヴィッタースの《ウアソナタ》の日本初演をおこなっている。
作品には自作のフィジカル・インターフェイス、ツイッター、脳波から人工衛星、テレパシー、骨折までを用い、テート・モダン、ポンピドゥー・センター、ベルリン芸術アカデミーなどで公演、DAADより2012年ベルリン滞在作曲家としてドイツに招聘、以降ベルリン在住。

パフォーマンス公演 ゲスト プロフィール

池田洋一郎(創造研究家、プロデューサー、ミュージシャン)

1970年代から「めんたんぴん」で音楽活動を開始。ビクターでプロデュース活動を行うが起業ブームに乗り地元で会社を設立。石川県の新情報書府や金沢市のeAT金沢でプロデュースを行うが、母の死後7年間、父の専従介護の生活を送り、読書・映画・音楽に耽溺。その生活の中からMIDIデータをランダムに処理する偶然性の作曲法「グラフィカルスコア」を開発。創造とは何か、と向き合い、人それぞれの天命が無意識(心)として存在し、脳と肉体はそれを実現するためのツールであるという「無意識(心)本体仮説」に逢着。即興演奏は武士の斬り合いと似ている、その場で無意識に瞬時に音を発する訓練が必要と思い当たる。2018年コクシネル「Mysterious Feminine」発表。金沢美術工芸大学、金沢学院大学講師の傍ら、地元のバンドに西田幾多郎など東洋哲学や文化を紹介する楽曲提供/プロデュースを行っている。

上野賢治(フルート・作曲)

オランダ・アルネム芸術学校音楽科卒。フルートを高橋眞知子に師事。また、ジャズフルートをユルグ・カウフマンに師事。在学中にHan Bennink(ハン・ベニンク)のワークショップを受講し即興演奏をスタートする。2012~2015年度、金沢市民芸術村ミュージック工房ディレクター。在任中、舞台作品「羅生門」「地獄変」制作、音楽(作曲・演奏)を手がける。利賀演劇人コンクール2014に演出家として参加。上演作品「楽屋」(作 清水邦夫)の音楽も手がける2017泉鏡花戯曲大賞受賞作「世界はあなたの物」の劇音楽を手がけた。

島田英明(ヴァイオリン)

1980年頃よりヴァイオリンの即興演奏を始める。'85年に、ヴァイオリン演奏で構成するテープ音楽のソロプロジェクトAgencement (アジャンスマン)を開始する。以後、LPレコードやCDを発表し、国内外から高い評価を得る。2000年代からは、ライブ演奏で数多くの演奏者とも共演。海外演奏家も招き、金沢でライブ・コンサートを企画する。2010年と2013年には、ロンドンにてギタリストのジョン・ラッセルが主催していたコンサートシリーズ Fete Quaqua / Mopomoso に出演。近年は、電子変調されたヴァイオリン演奏もライブで披露し、銅版画などの創作も開始している。
公式サイト

竹澤悦子(地歌箏曲家)

七尾市出身、東京藝術大学音楽学部卒業。箏曲を沢井忠夫、一恵両師、地歌三味線・胡弓を中井猛師に師事。1987年沢井合奏団アジア、ヨーロッパ5カ国ツアーでデビュー。1993年KOTO VORTEXを結成し箏カルテットの開拓。2009年クロノスカルテットの招聘でNYカーネギーホール公演。ソロでは板橋文夫(p)との活動を始め即興・映像・ダンス作品等ボーダレスなコラボレーションが特徴。2010年箏協奏曲初演。ソロアルバム『へちま』は2018年Nick Wall著『世界の575 の歌』に選出された。2020年「浪曲地歌・相撲ものプロジェクト」2021年地歌古典を身近に置く事と創作の両立を目指した「地歌サロン」を開始。福島大学、上越教育大学、金城学院大学ほか非常勤講師を歴任。沢井箏曲院教授。

般若佳子(ヴィオラ)

桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部卒業、同年フランクフルト音楽・舞台芸術大学入学を機に渡欧。ブリュッセル王立音楽院編入、同時にictus ensembleへ参加しArsMusica(ベルギー)、サント国際音楽祭(フランス)、アンサンブルモデルンオーケストラ(指揮ピエール・ブーレーズ)への参加などヨーロッパを拠点に活動。「秋吉台の夏」現代音楽セミナーに招待演奏家兼講師として参加。現在、金沢を拠点にさまざまな公演に出演するほかコラボレーションシリーズ”音の憶(オトノイ)”を企画。広島市最優秀新人賞、シエナキジアーナディプロマ名誉賞受賞。2004年度文化庁在外派遣研修員。2020年度金沢市民芸術村レジデントアーティスト。

主催/ほか

主催:
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
助成:
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
公益財団法人野村財団
協力:
金沢蓄音器館