期間:
2016年1月26日(火) - 2016年5月8日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
2016年1月26日(火) - 2016年5月8日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
金沢21世紀美術館
アートライブラリー
月曜日(ただし3/21、5/2は開場)、3/22
無料
金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801
「鶴来現代美術祭」は、1991年より1999年まで鶴来を舞台に7回にわたって開催された。特に1995年までは、金沢市の姉妹都市であるゲント市の現代美術館の館長であり、1992年のドクメンタのコミッショナーもつとめたヤン・フートが企画に関わった。それにより、国際的なアーティストが鶴来に滞在し、鉄加工業など地元の職人の協力を得て制作を行うことが実現した。
鶴来現代美術祭は、近年各地で盛んに開催されている地域の芸術祭の先駆的な事例である。開催事務局を地元の商工会青年部が担い、制作にも協力したことも特徴で、それが可能となった背景には、「造りもの」で有名な地域の祭り「ほうらい祭り」での恊働作業が伝統的に続いてきたことがある。
本アーカイブ展では、鶴来商工会に残る紙資料や記録写真・映像の展示を中心に、新たに関係者へのインタビューを行い、その記録映像を公開する。鶴来現代美術祭に関する資料の散逸を防ぐこと、そして、そこで起きたことを知ることを通じて地域と芸術の関わり方について考察することが本展の目的である。また、坂野充学は鶴来の出身で中学生のときに鶴来現代美術祭を体験したことで作家を志した。本展は坂野の作品の背景を理解する助けともなるだろう。
金沢21世紀美術館 [公益財団法人金沢芸術創造財団]