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- アーティスト・イン・レジデンス
カナザワ・フリンジ 2017
2017年11月2日(木) - 2017年11月5日(日)
周縁から、動き出す。 “FRINGE”、「周縁」―。 そこは、既成の概念や価値観を越えた創造と変化のエネルギーに満ちています。 KANAZAWA FRINGE(カナザワ・フリンジ)は、国内外から招聘するアーティストやクリエイターが⾦沢に滞在しながらそれぞれの作品を制作していくアーティスト・イン・レジデンスプログラム。 街や⼈々との出会いにインスピレーションを得て⽣まれる作品たちが、この⾦沢という街のあり⽅を少しずつ、でも確かに動かしはじめます。 イベントの詳細はこちら: KANAZAWA FRINGE 公式サイト
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- パフォーマンス
芸術交流共催事業
劇団新人類人猿 「 R E P T 」
2017年9月16日(土) - 2017年9月18日(月)
「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です/・・・」 今回の作品のモチーフとなる宮沢賢治の『春と修羅・序』は極めて難解なことで知られています。 賢治はこの詩集をその時々に現れた切実な心象風景を書き留めた「心象スケッチ」と呼んでいました。 そこには作者の世界観、生命観が綴られています。 それらの言葉は、今もなお私たちに呼びかけ、問いかけてくるように思われるのです。 現在私たちは、繰返し起こる様々な事象の下で生きています。 時に目を疑い、時に言葉を失い、時に怒り、時に涙するような日常の中。 これら事象の「記憶」と「記憶」を内包した身体が紡ぎ出す一瞬の風景の残像が、一人ひとりの記憶へとリンクし、それぞれの「心象スケッチ」としてリピートされてゆくことを願っています。 構成・演出:若山知良 出演:茶谷幸也、今井淑恵、中川誠、山下大輔、大竹琴子、木村日菜乃、ほか 舞台監督:ta96 照明:宮向隆 音響:中山聡子 写真:野田啓 美術:若山知良 協力:隈谷美根、樋口香里、所村佳子
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- トーク
自治区 06 トーク・プログラム〈In a Grove〉
岩崎貴宏トーク「これまでとヴェネチアと少し能登」
2017年8月20日(日)
今年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表の岩崎貴宏が、奥能登国際芸術祭にも出品します。9月3日の開幕に先立ち、金沢21世紀美術館でトークを行います。これまでの制作からヴェネチア・ビエンナーレ、そして能登まで、お話いただきます。生まれ育った広島という場所を大切にしながら今も広島で制作を続ける岩崎が、ヴェネチアや能登という土地にどのように向き合うのでしょうか。トークの後はアフターパーティも行います。ぜひ、お集りください。
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- トーク
自治区 05 トーク・プログラム〈In a Grove〉
チウ・ジージエ( ヴェネチア・ビエンナーレ2017 中国館ディレクター)「歴史的事件によって作られる個人」
2017年7月22日(土)
自治区05はトークプログラム〈In a Grove〉の第3回として、中国の現代美術作家であるチウ・ジージエ(邱志傑、1969-)をゲストとしてお招きします。 チウ・ジージエは、新しい時代の中国美術を担う世代として、民主化が急速に進んだ中国においてシニカルでポリティカルな視点を持つアーティストの一人です。当館で2015年に開催された展覧会『誰が世界を翻訳するのか』では5点の作品を出品しました。それらは中国の近代化記念碑ともいえる「南京橋」をテーマにプロジェクトとして取り組んだもので、南京橋から投身自殺が繰り返される現実に向き合った経験を元にしています。場所に関わる歴史の密度と複雑さに焦点を当てて、現実の直視が過去の探求と未来の想像によって成り立つという彼の示唆は、不確実な未来を感じさせ、現代に生きる人々の時代の感覚を鋭く取り込んだものとして評価されるでしょう。また中国人としてのアイデンティティを追求する彼の真摯な姿勢は、価値観がめまぐるしく変化する時代に生きるわれわれ日本人にも新たな発見をもたらすに違いありません。 今回のトークプログラムでは、自身のこれまでの創作活動をはじめ、現在開催中のヴェネチア・ビエンナーレにおいてキュレーターをつとめた展覧会“Continuum – Generation by Generation”についてお話しいただきます。
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- パフォーマンス
芸術交流共催事業
百景社『銀河鉄道の夜』ツアー 金沢公演
2017年6月30日(金) - 2017年7月2日(日)
百景社の『銀河鉄道の夜』は、宮沢賢治の書いた言葉をほぼそのまま使いながら、小説の言葉をいかに演劇という立体的な、舞台空間に立ち上げるかを考えてつくった作品です。そのために、設定を原作と少しだけ変えています。 百景社の『銀河鉄道の夜』では、一人の男の子が寝ているところから始まります。もしかしたら彼は、友達を亡くして、泣き疲れて眠ってしまったのかもしれません。そこに、もう一人の男の子が現れて、物語は動き始めます。 原作の『銀河鉄道の夜』では、ジョバンニの通う学校や家、町並みから銀河へと、様々に舞台が移り変わって行きます。さらに、「星めぐりの歌」(作詞・作曲:宮沢賢治)の他、様々な音楽が印象的に登場します。これらの原作のイメージが、舞台美術や音響、照明、俳優の身体を通して、いかに舞台上に繰り広げられていくのか。劇場にいながら広大な銀河を、登場人物たちと一緒に旅しているような感覚で楽しんでいただけたらと思っております。 原作:宮沢賢治 構成・演出:志賀亮史
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- パフォーマンス
自治区 04
岡田利規 + ウティット・ヘーマムーン 対談「国民国家と芸術ータイについて考える」
2017年6月21日(水)
自治区04はトークシリーズ〈In a Grove〉の第2回目として、「ゆらぐ境界」について考える。 多国籍資本の流入によって急速に都市化と欧米化の波にさらされるアジア。モノや金の流れと共に人の移動も頻繁になり、交わることで国民国家という枠組みだけでは、互いの事情をすべてを括ることは難しくなっている。政治、文化、宗教、民族、ジェンダーなどに関わる価値観に大きな変化が訪れ、個人の「私」は、何によって何者とされるのかというアイデンティティの問題も、より複雑さを増している。 たとえば、異国に暮らす人々と日本に暮らす私たちとは、国民国家の境界によって、はっきりと区別できるのか。あるいは、男と女、内と外など、対立する様々な2項を区別する境界は、現代において大きな意味を持ち得るのか。そして境界を挟んだ対立や無理解は、どのように隙間を埋め理解しあうことができるのか。そして、問題は当事者だけの問題なのか。 日々のニュースは、誰にも関係のない孤立した「私」も「国」も考えられないことを示している。 こうした状況を、たとえばタイと日本の場合として、現代タイを生きる個人の混沌としたアイデンティティと内面を鮮やかに描き出すことで国際的な評価を得る作家ウティット・ヘーマムーンと、日本の若者のとりとめもない日常を現代演劇へと昇華したチェルフィッチュ代表作『三月の5日間』(2004年)で一躍脚光を浴び、日本現代演劇のトップランナーとして国内外で注目を集める演劇作家の岡田利規の2名をゲストに招く。新たなプロジェクトを始動しているふたりと、同じ世界を生きる同時代の芸術の「いま」について参加者とともに考えたい。 ※逐次通訳付(タイ語ー日本語)
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- パフォーマンス
自治区 03
小金沢健人+曽我大穂「光の工作、巡る音」
2017年4月29日(土)
小金沢健人によるプロジェクタを用いた即興的な光のパフォーマンスと、CINEMA dub MONKSを率いマルチプレイヤーとして活躍する曽我大穂の音。ふたりのセッションによる光の工作、巡る音。
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- トーク
自治区 02
トーク・プログラム〈In a Grove〉 アルフレッド・ジャー「IT IS DIFFICULT」
2017年4月23日(日)
多元的な焦点によって不確かなままに留まる世界と、私たちはどのように関わることができるのか。「藪の中」をかき分けて進むように、もがきながらも自律的に行動するゲストによるトークシリーズ〈In a Grove〉。第1回は、ルワンダで発生したジェノサイドを主題とした「ルワンダ・プロジェクト」など、社会的・政治的な問題に対して透徹した眼差しを向け続けるアーティスト、建築家、映像作家のアルフレッド・ジャーをゲストに招きます。 プログラムのタイトルになっている〈IT IS DIFFICULT〉は、20世紀アメリカを代表する詩人ウィリアム・カーロス・ウィリアムズの詩に由来します。その詩とは、”It is difficult to get the news from poems yet men die miserably every day for lack of what is found there.”「詩からニュースを得ることは難しいが、詩がもっているものを欠くせいで、人は毎日みじめに死ぬ」です。詩、ひいては芸術と社会との関係について語っています。
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- イベント
自治区 01
八谷和彦「OpenSky 報告会」
2017年4月8日(土) - 2017年4月15日(土)
メディア・アーティスト八谷和彦による〈OpenSkyプロジェクト〉は、「個人的に飛行装置を作るプロジェクト」として2003年に始まった。宮崎駿・作『風の谷のナウシカ』に登場する飛行機「メーヴェ」をモデルとした、実際に乗れる一人乗りジェットグライダーを制作し、飛行するという夢のようなプロジェクトは、同年に勃発したイラク戦争への憤りをきっかけとして生まれた。実現のために立ちはだかる様々な困難をひとつひとつ解決しながら13年の歳月を経た2016年、とうとうジェットエンジンを積んだ機体《M-02J》が大空を旋回。メーヴェに似た機体が鮮やかに空を飛ぶ様子はSNSなどを通じて拡散し、多くの人が目撃することとなった。 今回のプログラムでは、実際に飛行に使われた機体を展示すると同時に、飛行の様子を地元金沢で活動する工房ヒゲキタ制作の3Qドーム(3/4球ドーム)で鑑賞する大迫力の上映会や〈OpenSky〉の現在と今後の展開について作家本人が語る報告会を開催。また、エージェンシーとして魅力的なクリエイティブを支え広げていく株式会社コルクの佐渡島庸平氏との対談や、プラモデルからサイズを計測し、実寸(1/1)で戦車の実物大模型を作る「プラモデルを1/1で作る会」代表の大橋保彦氏による《ドイツ軍空挺戦闘車ヴィーゼルⅡレプリカ》の展示など、作家と同じように無謀とも思える夢に立ち向かう人々の活動を紹介する。 プロジェクト名である〈OpenSky〉は、空をもっと自由に、身近にしたいという作家の願いが込められている。「開け、空!」の先に広がる世界を体感せよ。 公式サイト: jichiku.com