パフォーマンス

芸術交流共催事業

百景社『銀河鉄道の夜』ツアー 金沢公演

2017年6月30日(金) - 2017年7月2日(日)

百景社の『銀河鉄道の夜』は、宮沢賢治の書いた言葉をほぼそのまま使いながら、小説の言葉をいかに演劇という立体的な、舞台空間に立ち上げるかを考えてつくった作品です。そのために、設定を原作と少しだけ変えています。百景社の『銀河鉄道の夜』では、一人の男の子が寝ているところから始まります。もしかしたら彼は、友達を亡くして、泣き疲れて眠ってしまったのかもしれません。そこに、もう一人の男の子が現れて、物語は動き始めます。

 原作の『銀河鉄道の夜』では、ジョバンニの通う学校や家、町並みから銀河へと、様々に舞台が移り変わって行きます。さらに、「星めぐりの歌」(作詞・作曲:宮沢賢治)の他、様々な音楽が印象的に登場します。これらの原作のイメージが、舞台美術や音響、照明、俳優の身体を通して、いかに舞台上に繰り広げられていくのか。劇場にいながら広大な銀河を、登場人物たちと一緒に旅しているような感覚で楽しんでいただけたらと思っております。

パフォーマンス

自治区 04

岡田利規 + ウティット・ヘーマムーン 対談「国民国家と芸術ータイについて考える」

2017年6月21日(水)

自治区04はトークシリーズ〈In a Grove〉の第2回目として、「ゆらぐ境界」について考える。多国籍資本の流入によって急速に都市化と欧米化の波にさらされるアジア。モノや金の流れと共に人の移動も頻繁になり、交わることで国民国家という枠組みだけでは、互いの事情をすべてを括ることは難しくなっている。政治、文化、宗教、民族、ジェンダーなどに関わる価値観に大きな変化が訪れ、個人の「私」は、何によって何者とされるのかというアイデンティティの問題も、より複雑さを増している。たとえば、異国に暮らす人々と日本に暮らす私たちとは、国民国家の境界によって、はっきりと区別できるのか。あるいは、男と女、内と外など、対立する様々な2項を区別する境界は、現代において大きな意味を持ち得るのか。そして境界を挟んだ対立や無理解は、どのように隙間を埋め理解しあうことができるのか。そして、問題は当事者だけの問題なのか。日々のニュースは、誰にも関係のない孤立した「私」も「国」も考えられないことを示している。こうした状況を、たとえばタイと日本の場合として、現代タイを生きる個人の混沌としたアイデンティティと内面を鮮やかに描き出すことで国際的な評価を得る作家ウティット・ヘーマムーンと、日本の若者のとりとめもない日常を現代演劇へと昇華したチェルフィッチュ代表作『三月の5日間』(2004年)で一躍脚光を浴び、日本現代演劇のトップランナーとして国内外で注目を集める演劇作家の岡田利規の2名をゲストに招く。新たなプロジェクトを始動しているふたりと、同じ世界を生きる同時代の芸術の「いま」について参加者とともに考えたい。

トーク

新館長就任記念トークイベント

はじめまして、館長の島です。

2017年6月1日(木)

金沢21世紀美術館 新館長に就任した島が、自身のこと、美術館のこれからのことについてお話しします。

Photo:NAKA Nohagi