フィロソフィカル・ファッション 3: ミントデザインズ ‒ happy people

2013年12月7日(土) - 2014年5月18日(日)

目まぐるしく移り変わる流行、それを支えるファストファッションの隆盛が顕著ないま、衣服の意味を問い直し、一貫したコンセプトでファッションを提案するクリエイターを紹介するシリーズ「フィロソフィカル・ファッション」。その第三弾として「mintdesigns(ミントデザインズ)」を取り上げます。

勝井北斗と八木奈央によるファッション・ブランド「ミントデザインズ」は、独自に開発するテキスタイルのユニークさを生かした衣服のデザインが注目されてきました。一方で、食器や家具、和菓子など、異業種とのコラボレーションにも積極的に取り組み、そのデザイン領域を拡大し続けています。衣服にとどまらず、日常生活の時間を豊かにするためのプロダクトデザインを目指す彼らの活動は、「流行」と同義ではない「ファッション」の可能性を提案しています。

本展は、「happy people」をテーマに、ミントデザインズの衣服を日常へ浸透させる実験です。東京と金沢で暮らす人々が、それぞれの日常空間のなかでミントデザインズに出会う、その瞬間を展示します。

金沢21世紀美術館キュレーター 平林恵

柿沼康二 書の道 “ぱーっ”

2013年11月23日(土) - 2014年3月2日(日)

柿沼康二は、1970年生まれ。現在東京を拠点に活躍する書家です。5歳から筆を持ち、父である柿沼翠流、手島右卿、上松一條に師事しました。「書はアートたるか、己はアーティストたるか」との命題を立て、既存の書に収まらない新たな書の地平に挑み続けてきました。

柿沼康二の作品の特徴は、書の古典に立脚した今日的な表現にあります。書の原理を問いつつ今日の美術として書を捉えていこうとしています。「吸って吐いて、自由な書!」とは、柿沼康二の目指す書の在り方です。表現スタイルには、いくつか代表的なものがあります。古人や能筆家との対話の場である臨書。臨書から形式発展させ、他者の言葉を柿沼流に作品化する「エンカウンター(出会うこと)」。書の原理である墨を使って絵画的に展開する超大型の作品群。あるいは、大型の作品での例が多い制作プロセスを観客と共有するパフォーマンス。ひとつの言葉にこだわり、それを執拗に繰り返す「トランスワーク」。書を時間的、空間的に発展させて、巨大なスケールで展開したインスタレーション。

このように、柿沼康二の書は、書、現代アート、サブカルチャーと関連して展開した今日的な表現です。それは、明日へと向かう希望の書であり、自由で、未来に向かって開かれた、可能性としての書です。本展では、代表作約700点で柿沼康二の書の世界を紹介します。

本展キュレーター・金沢21世紀美術館館長 秋元雄史

ボーダーライン コレクション展 II

2013年9月28日(土) - 2014年3月16日(日)

 私たちは様々な場面で内部と外部を区別しています。内部は、言語、身体的特徴、記憶など共通のルールにもとづいて形成され、外部との間にはしばしば摩擦や軋轢が生じます。しかし、内部と外部はその境界において交渉しながら新しいルールを見つけ出し、境界は絶えず更新されています。つまり、境界は内部を広げる可能性を秘めた領域でもあるといえるのではないでしょうか。今年度のコレクション展は、このような視点に立って、境界を「分断するもの」から「繋がり、広げるもの」として捉え直す試みです。
「ボーダーライン コレクション展 I 」では、私たちにとって一番身近な身体を基本に据え、内と外の関係を考察しました。「ボーダーライン コレクション展 II 」ではそれを社会的な境界へと広げ、当館コレクションを展観します。
 進化の過程で巨大な大脳を持つようになった人類は、意識という内部を獲得しました。私たちの社会には、自己と他者、国境、民族、ジェンダーなど様々な境界が存在しますが、そのほとんどは実際に線が引かれているわけではなく、人間が意識の中で引いた線であり、それが制度化されたものです。本展では、8作家の表現を通して、人間の意識が作り出した境界に時に立ち向かい、時に横断しながら、境界を介して外部と接することで自己という内部の領域を拡張していこうとする人間の可能性を探ります。

米田晴子(金沢21世紀美術館キュレーター)

島袋道浩:能登

2013年4月27日(土) - 2014年3月2日(日)

島袋道浩は世界中を旅しながら、人間の生き方やコミュニケーションのあり方に関する作品を制作してきました。本企画は能登特有の風習や産物に興味をもった島袋が能登を旅し、アーティストならではの視点で発見したことを元に新作を作り上げる、1年間の長期プログラムです。金沢を中心とした若い人たちに芸術活動参画の機会を提供する「金沢若者夢チャレンジ・アートプログラム」の第7弾として、4月より約28名のボランティア・メンバーが活動をしてきました。メンバーは作家と一緒に能登を訪れ、作家の作品制作に参加したり、メンバー通信『能登へ』を発行したりしています。展示を見てメンバー通信を読んだ人は、能登の魅力を感じるとともに、作家の能登への視点に触れることで、普段の身の回りの様々なものに対しても以前と少し違う視点を持つことができるでしょう。

EVENTイベント

トヨタ コレオグラフィーアワード 2012 受賞者 レジデンシー&新作公演

ケレヴェルム 金沢ver.

2014年2月22日(土) - 2014年2月23日(日)

視覚と嗅覚を密やかに刺激する、関かおりの新作「ケレヴェルム」金沢ヴァージョン。彼女・彼らにしか表現できない、儚さと強さが共存するコンテンポラリーダンス。数々の賞を受賞した、今話題の関かおりが、金沢の観客を魅了する。

小池博史ブリッジプロジェクト 共同制作

「銀河鉄道 -Milky Way Train-」

2014年2月8日(土) - 2014年2月9日(日)

小池博史meets宮沢賢治シリーズ第2弾となる新作「銀河鉄道」が、全国5都市で上演!
宮沢賢治のオリジナル作品「銀河鉄道の夜」は、いじめられっこのジョバンニが星祭りの夜、友人のカムパネルラと広大な銀河鉄道での旅で、“未来”や“過去”に出会いながら、生きることについて考えてゆく物語。
それを演出家小池が3.11後の私たちが向かうべき課題として再構築。
100年前の過去と、100年後の未来の真ん中にある“いま”の“わたし”の“からだ”を通して、世界との関係をもう一度みなおし、弱く、滑稽で、愚かで、強く、しなやかで、美しいヒトという生きものを描き出す。

EDUCATIONAL PROGRAM教育普及プログラム

「柿沼康二 書の道 “ぱーっ”」関連プログラム

笹原宏之「文化史から見る新しいことばと漢字」

2014年2月15日(土)

日本に漢字が伝わったのは紀元後1世紀。以来、2000年もの間日本語を書き表す文字として使われてきました。平仮名も片仮名も漢字から生まれていますから、漢字は私たちの言語にとって、とても重要な要素です。
不動とみられることの多い漢字の運用法も、実は社会環境によって意外なほどに変化をしてきました。そして誤りや乱れとされたものも、日本人に適したものは、やがて正しいものとして受け入れられ、私たちは漢字と共生してきたのです。
そうした漢字の歴史と文化両方の視点から、言語学者・笹原宏之氏に講演をいただき、「言葉」「書」を作品の表現メディアとして使う柿沼康二氏との対談を行います。

講演:笹原宏之(国語学者・言語学者、早稲田大学社会科学総合学術院教授)
対談:笹原宏之+柿沼康二、モデレート:秋元雄史

「ボーダーライン コレクション展Ⅱ」とともに

絵本を読もう

2014年2月15日(土)

絵本を読んだあと、一緒に作品を見に行きましょう。

・『アンガスとあひる』マージョリー・フラック さく・え 瀬田貞二 やく 福音館書店
・『わたし』谷川俊太郎 ぶん 長新太 え 福音館書店

読み手:大西洋子 (アートライブラリー担当)
作品紹介:米田晴子(コレクション展担当学芸員)

「ボーダーライン コレクション展II」関連プログラム

学芸員によるギャラリートーク

2014年2月8日(土)

「ボーダーライン コレクション展Ⅱ」では、関連プログラムとして、10月より毎月学芸員によるギャラリートークを実施しています。今回は、出品作家である宮﨑豊治氏を特別ゲストにお迎えし、本展担当キュレーターとともに展示室を巡ります。

キッズスタジオ・プログラム

「ハンズオン・まるびぃ!」プレイルーム

毎週土日祝

子どもも大人もいっしょに楽しめるスペースです。
いろいろな造形遊びで、工夫と発見を楽しもう!
(下は遊びかたの例です。内容は日によって変わります。)


★遊びの素材募集中
ご不用の包装紙、紙袋、和紙など工作の素材をキッズスタジオで集めています。
包装紙、紙袋、紙の梱包材(詰め物や卵パック等)、ほか変わった紙製品など
ボタン、ビンのふた、ビーズ、ほか家の中で集まったキッチンや文具の小物など
※汚れていないものでお願いします。

COMMUNITY EXHIBITION一般主催展覧会

条件に該当する催しがありません。

COMMUNITY EVENT一般主催イベント

条件に該当する催しがありません。