自治区 05 トーク・プログラム〈In a Grove〉

チウ・ジージエ( ヴェネチア・ビエンナーレ2017 中国館ディレクター)「歴史的事件によって作られる個人」

2017年7月22日(土)

インフォメーション

期間:
2017年7月22日(土)
13:00~15:00(開場12:30)
会場:
金沢21世紀美術館
レクチャーホール
料金:
無料
定員:
先着80名 ※事前予約不要
お問い合わせ:
金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801

概要

自治区05はトークプログラム〈In a Grove〉の第3回として、中国の現代美術作家であるチウ・ジージエ(邱志傑、1969-)をゲストとしてお招きします。
 チウ・ジージエは、新しい時代の中国美術を担う世代として、民主化が急速に進んだ中国においてシニカルでポリティカルな視点を持つアーティストの一人です。当館で2015年に開催された展覧会『誰が世界を翻訳するのか』では5点の作品を出品しました。それらは中国の近代化記念碑ともいえる「南京橋」をテーマにプロジェクトとして取り組んだもので、南京橋から投身自殺が繰り返される現実に向き合った経験を元にしています。場所に関わる歴史の密度と複雑さに焦点を当てて、現実の直視が過去の探求と未来の想像によって成り立つという彼の示唆は、不確実な未来を感じさせ、現代に生きる人々の時代の感覚を鋭く取り込んだものとして評価されるでしょう。また中国人としてのアイデンティティを追求する彼の真摯な姿勢は、価値観がめまぐるしく変化する時代に生きるわれわれ日本人にも新たな発見をもたらすに違いありません。
 今回のトークプログラムでは、自身のこれまでの創作活動をはじめ、現在開催中のヴェネチア・ビエンナーレにおいてキュレーターをつとめた展覧会“Continuum – Generation by Generation”についてお話しいただきます。

プロフィール

チウ・ジージエ QIU Zhijie

1969年中国福建省生まれ、北京および杭州在住。アーティスト、キュレーター、文筆家、教育者として活躍。アーティストとしては写真、ビデオ、書、絵画、インスタレーション、パフォーマンスが融合する作品を発表するなど、境界にとらわれない活動を展開してきた。国家的モニュメントへのアプローチをもとに、近代化の大きなうねりのなかで国家と個人の夢と現実が交錯するさまを明らかにした南京長江大橋プロジェクト(2009 年に北京のユーレンス現代美術センターにて発表)は彼の代表作と言えるものである。現在開催中のヴェネチア・ビエンナーレでは、展覧会“Continuum – Generation by Generation”のキュレーションを行っている。

自治区

現代美術に限らず科学や音楽など他の領域を横断しつつ、年間を通してライブ、映像上映、トーク・シリーズ、滞在制作など多様なプログラムを継続的に実施。「自治」をキーワードに、外部コミュニティとの連携・協働を通じて、展示室での展覧会とは違った実験的なアクティビティが拡張していきます。

Images

    《荘子の精神安定剤》
    2008年
    リトグラフ、STPI勢手漉き紙、スクリーンプリント、アクリルシート
    128 x 102.5 cm
    金沢21世紀美術館
    撮影:木奥惠三

    《マダガスカルの首都はどこだ?》
    2008年
    スクリーンプリントした型取りコットン紙、コットン紙パルプ、染色コットンパルプ、顔料染め、スクリーンプリント、雁皮紙
    200 x 154 x 4 cm
    金沢21世紀美術館蔵
    撮影:木奥惠三

主催/ほか

主催:
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]