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金沢21世紀美術館

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EXHIBITION展覧会

アペルト08

七搦綾乃

2018年4月28日(土) -
2018年9月24日(月)

インフォメーション

期間:
2018年4月28日(土) 〜2018年9月24日(月)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
会場:
金沢21世紀美術館
長期インスタレーションルーム
休場日:
毎週月曜日(ただし4月30日、7月16日、8月13日、9月17日、9月24日は開場)、7月17日(火)、9月18日(火)
料金:
入場無料
お問い合わせ:
金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800

概要

七搦綾乃(1987-)は山や森などの雄大な自然や、虹や霧などのはかなく消えていく自然現象をテーマとし、そこに独自の解釈や見立てを交えて木彫作品にします。本展で出品される、「rainbows edge」のシリーズでは、乾燥させたバナナの柄など、干からびた植物の形態と、布をかぶった自身の姿を合体させています。乾燥してよじれた植物のパーツと滑らかに仕上げられた布(身体)の部分が合体した様子は、若さと老いが同居しているような、もしくは布の中に奇妙な生物が隠れているような不穏な印象を与える一方で、仏像や神像のような静ひつさや、見てはいけないものを見てしまったような畏怖をも感じさせます。
みずみずしい生物が、年老い、枯れて、乾燥し、ゆっくりと形を変えていく、その変化の中に美しさを見いだす七搦の視線は、それらを忌避しがちな現代社会に生きる我々の価値観を大きく揺さぶることでしょう。

関連プログラム

アーティスト・トーク 「アペルト08 七搦綾乃」
七搦綾乃が作品の前で自身の作品と制作活動について語ります。
日時:2018年4月28日(土) 18:00〜19:00
場所:長期インスタレーションルーム
料金:無料

「アペルト」シリーズとは

「アペルト」は、若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会のシリーズです。
金沢21世紀美術館は世界の「現在」とともに生きる美術館として、今まさに興りつつある新しい動向に目を向けています。作家とキュレーターが作品発表の機会を共に創出し、未来の創造への橋渡しをします。
国籍や表現方法を問わず、これまで美術館での個展や主要なグループ展への参加経験は少ないが、個展開催に十分な制作意欲を持ち、アペルト実施以後のさらなる飛躍が期待できる作家を紹介していくものです。
※「アペルト(aperto)」は、イタリア語で『開くこと』の意味。

作家プロフィール

七搦綾乃 Ayano NANAKARAGE

1987年鹿児島県生まれ、2011年広島市立大学芸術学研究科彫刻専攻修了、広島県広島市在住。
主な展覧会に「BankART Life V Under 35 / 2017 七搦綾乃展」 (BankART Studio NYK、横浜 / 2017年)、「第10回shiseido art egg 七搦綾乃展」(資生堂ギャラリー、東京 / 2016年)、「対馬アートファンタジア2016」(元対馬市立久田小学校内院分校、長崎 / 2016年)、「Children see, children do.」(広島芸術センター、広島 / 2012年)など。主な受賞にTokyo Midtown Award 2017準グランプリ(2017年)、第10回資生堂art egg 賞(2016年)、トーキョーワンダーウォール公募2014入選(2014年)など。

Images

    《rainbows edge I》 2015
    樟 / 125×75×30cm
    撮影:加藤健

    《rainbows edge I(ドローイング)》 2016
    インク、鉛筆、アクリル絵の具・紙 / 38×27cm

    《Non sine sole iris.(太陽無くして虹は無し) II》 2016
    槐 / 4.5×4.5×1.2cm

主催/ほか

主催:
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]