SUPERFLEX One Year Project ― THE LIQUID STATE / 液相

2016年4月29日(金) -
2017年3月12日(日)

インフォメーション

期間:
2016年4月29日(金) 〜2017年3月12日(日)
会場:
金沢21世紀美術館
第1部
展示室13:4月29日(金)〜11月27日(日)
第2部
交流ゾーン:12月28日(水)〜2017年3月12日(日)
休場日:
月曜日(ただし、5/2、7/18、8/15、9/19、10/10、10/24は開場)、 7/19、9/20、10/11
料金:
無料
お問い合わせ:
金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800

概要

SUPERFLEXは、コペンハーゲン(デンマーク)を拠点に活動するヤコブ・フィンガー、ラスムス・ニールセン、ビョルンスティエルネ・クリスチャンセンの3人によるアーティスト・ユニットです。現代社会における既存の制度や枠組みに言及しつつ、コミュニティに対して働きかけ、新しい公共空間の創出を提案しています。
今回は、金沢21世紀美術館の建物を微生物を培養する「シャーレ」に見立て、コミュニティとの関係を「培養」「発酵」「醸成」の3つのキーワードで読み解く、約1年間にわたるプロジェクトに取り組みます。

関連プログラム

SUPERFLEX 1DAYラボ
美術館とコミュニティの関係を「培養」「発酵」「醸成」のキーワードで読み解く、1年間のプロジェクトである本展覧会。市民からなるプログラム・メンバーが本プロジェクトをより深く楽しむためのプログラムを実施します!「培養」「発酵」「哲学」、お好みの切り口からプロジェクトに参加してみませんか?
日時:2016年10月9日(日)
会場:金沢21世紀美術館 展示室13
対象:どなたでも(小さなお子様は保護者の方同伴)
料金:無料
申込み:不要
※各回整理券を展示室13で配布します。配布時間は当日10:30〜17:00。
※各回開始5分前にお越しください。
※お荷物はロッカー等へ預けてからご参加ください。
絵本を読もう
日時:2016年7月16日(土) 11:00〜
集合場所:授乳室前(キッズスタジオ横)
料金:無料
対象:子どもからおとなまで ※小さなお子さんは保護者の方とご参加ください
アーティスト・トーク
出演:ヤコブ・フィンガー (SUPERFLEX)
日時:2016年4月30日(土) 13:00〜15:00
会場:金沢21世紀美術館 展示室13
料金:入場無料
※英語−日本語 逐次通訳付

SUPERFLEXのヤコブ・フィンガーが来日。SUPERFLEXがこれまでに手がけた作品やプロジェクトを紹介しながら、金沢において約1年間にわたる「THE LIQUID STATE / 液相」プロジェクトをどのように進めていこうとしているのかについて話します。
また、このアーティスト・トークは本プロジェクトのキックオフイベントを兼ねています。今後、「発酵」をキーワードにしたミニ・プロジェクトやレクチャーを共に進めていくメンバーも募集します。関心がある方はぜひ、ご参加ください。

プログラム・メンバーについて

「One Year Project ― THE LIQUID STATE / 液相」では「発酵」「培養」「醸成」「コミュニティ・デザイン」に関心のある市民の方をプログラム・メンバーとして募集しました。
集ったプログラム・メンバーとともに、「培養」「発酵」「醸成」に取り組み、金沢や美術館、コミュニティについて考えていきます。

プロジェクトの活動紹介はこちら
https://www.facebook.com/kanazawa21.superflex/

実験装置の紹介

Photo:KIOKU Keizo

第1部《すべては固まりが溶けること》

アスファルトの固まりが、ゆっくりと変化する様子を観察する装置です。状態が変化するのに必要な時間は、物や事によって違いますが、変化や変容の前後によって、何が変わった、或は変わっていると言えるのでしょうか。直径2メートルのシャーレの上に、84.74cm角の黒いアスファルトが置いてあります。長い時間をかけて変容していく様子を観察してみましょう。変化が遅いと変化していないと誤解しますが、変化が見えないようでも、変化していることもあります。「84.74」という数字は2015年版世界保健統計による日本人の平均寿命から得た数字です。

Photo:KIOKU Keizo

第1部《培養作用》

空気中の微生物は目視ではわかりませんが、捕獲し着床させ、培養することで、はじめてその存在が明らかになります。私たちをとりまく物事も、目に見えないからといって存在していないわけではありません。シャーレに定着した微生物を美術館に援用して考えてみましょう。美術館というシャーレに着床し、はじめて可視化される物事や関係性があるかもしれません。またそれらはどのように変化していくのでしょうか。
1500個のシャーレに寒天床を作り、展示室内の微生物を採取し期間中、培養します。あなたがその場所にいる/いないによって、培養される菌に変化があるとしたら、演繹的に美術館というシャーレにあなたがいる/いないによって美術館にも変化が現れるかもしれません。

Photo:KIOKU Keizo

第1部《発酵作用》

展示室内で除湿機を稼働させ、採取した水を使ってコンブチャ(Kombucha/紅茶キノコ)の製作に挑戦します。コンブチャはモンゴルが発祥の地といわれる発酵飲料で、紅茶や緑茶にゲル状の酢酸菌と砂糖を加えて作ります。微生物の働きによって物質が変化し、人間に対して良い影響を与える「発酵」というプロセスを観察してみましょう。あなたが吐く息や持ち込む湿気によってコンブチャが生成されます。誰かが美術館を訪れて展示室を訪ね、呼吸をして二酸化炭素を発生させなければ、コンブチャは出来ない、ということになります。

第2部《コンブチャ・ペーパー》

美術館という施設の構造を紅茶キノコを使って考えていきます。具体的には、美術館で使っているコピー用紙を染め、番号をつけ、美術館内外で使用します。
コンブチャ・ペーパー(紅茶キノコで染めた紙)は、美術館の運営で使用される紙です。それゆえ、来館者は美術館という装置を介したコミュニケーションに深く関わることになるでしょう。

作家プロフィール

Superflex, Mayotte 2014

SUPERFLEX

ヤコブ・フィンガー 1968年生まれ
ラスムス・ニールセン 1969年生まれ
ビョルンスティエルネ・クリスチャンセン 1969年生まれ

いずれも、コペンハーゲン(デンマーク)在住。
1993年に結成したアーティスト・ユニット。コペンハーゲンを中心に世界各国でプロジェクトを展開している。コミュニティや社会的制度に言及して、課題や新しい価値の創造について機能的で具体的な提案を行う。グラフィック、映像、建築など、さまざまなメディアを駆使、プロジェクトに多角的な視点を折り込み、コミュニティが課題や関係性を自身で気づくことの出来るプラットホームの創出を得意とする。作品を「ツール(道具/手段)」と考え、展覧会場さえも、見る人々に何かについて考えることを促すための、思考/試行的空間と看做している。
主な個展に「Superflex Biogas in Africa」(1997年ヘルシンキ現代美術館、ヘルシンキ/フィンランド)、「Superflex tools + counter-strike」(2002年Rooseum 、マルモ/スウェーデン)、「FREE BEER & counter-game strategies」(2006年Jack Hanley gallery、サンフランシスコ/アメリカ合衆国)、「Flooded McDonald’s」(2010年スミソニア/ハッシュホーン美術館、ワシントンD.C./アメリカ合衆国)「Free Sol Lewitt」(2010年Van AbbeMuseum、アイントホーフェン/オランダ)など。代表的な公共空間プロジェクトに、ワークショップによって地域に暮らす人々と共に創出した公園「Superkilen」(コペンハーゲン)がある。

Images

    展示室13全景
    Photo : KIOKU Keizo

    アーティストトーク風景(2016年4月)

    プログラム・メンバー ミーティング風景(2016年6月)

    《培養作用》デモンストレーション風景(2016年6月)

    《発酵作用》デモンストレーション風景(2016年7月)

    「絵本を読もう」風景(2016年7月)

    「スタジオ みる・つくーる」(金沢市内小学校夏期団体鑑賞受け入れ)風景(2016年8月)

    交流ゾーン展示風景

    《コンブチャ・ペーパー》デモンストレーション風景(2017年1月)

主催/ほか

主催:
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
助成:
スカンジナビア・ニッポン、 ササカワ財団、 芸術文化振興基金
協力:
金沢アスコン、アスワ物産株式会社、日工株式会社