LEARNINGラーニング
「中村好文 小屋においでよ!」関連プログラム
つのだたかし「小屋に捧げるリュートの夕べ」
概要
リュートとは、今から400年前、ルネサンス、バロックのヨーロッパで愛された弦楽器です。2本ずつ並べて張られた細い弦と、涙の形の丸いボディからニュアンスのあるまろやかな響きが生まれます。西洋のリュートと日本の琵琶は祖先を同じくする弦楽器ですが、展示室で小屋を紹介している鴨長明も琵琶の名手だったといわれ、小屋には琴と琵琶が置かれていました。小屋と弦楽器は切っても切れない関係にあるのかもしれません。小屋のまわりで、優雅で甘い音色をゆっくりとお楽しみください。
プロフィール
photo: Leonardo Bravo
つのだたかし(リュート)
1946年生れ。ギターを学ぶため22歳でドイツに渡る。在欧中にシェイクスピアの時代の弦楽器リュートに出会い、ドイツ国立ケルン音楽大学リュート科に入学。76年に卒業して帰国以来、ソリストとして、また多くの歌手から満幅の信頼を得る伴奏者として国内外でコンサート、録音を行う。モンテヴェルディのオペラ「オルフェーオ」、フランス中世の歌芝居「オーカッサンとニコレット」、シェイクスピアの「十二夜」や映画の音楽なども手がける。古楽器バンド《タブラトゥーラ》、宗教音楽を演奏する《アンサンブル・エクレジア》主宰。CD「リュート」「南に帰る」などをリリース。現在はすでにリュートを弾きながら鼻歌うたって暮らすような老境に達している。中村好文とは昭和歌謡・懐メロ・ポップス好きの縁。