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金沢21世紀美術館

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EVENTイベント

まるびぃシネマ・パラダイス! vol.1

白黒からカラーまで…フィルム、綺麗。

2014年11月8日(土) -
2014年11月9日(日)

インフォメーション

期間:
2014年11月8日(土)〜2014年11月9日(日)
※詳細はタイムテーブルをご覧下さい
会場:
金沢21世紀美術館 シアター21
料金:
1回鑑賞券:一般 800円 / 大学生以下 300円
フリーパス:一般 2,000円 / 大学生以下 1,000円
※フリーパスは50枚限定、ミュージアムショップでの前売のみ取扱い
チケット取扱:
・金沢21世紀美術館ミュージアムショップ
 TEL 076-236-6072
・金沢美術工芸大学売店(かゆう堂)
 TEL 076-222-0802
※10/8(水)より発売開始
託児サービス:
※未就学児の入場はご遠慮願います。
託児サービスをご利用下さい。
有料・要申込(お問合せ TEL 076-220-2815)
お問い合わせ:
金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811

概要

蘇ったフィルムたち 〜東京国立近代美術館フィルムセンター復元作品特集〜
東京国立近代美術館フィルムセンターでは、各映画会社の協力のもと、デジタル技術を活用したフィルムの修復・復元に取り組んでいます。今回の特集では、フィルムセンターでデジタル復元された作品の中から、長編・短編合わせて、9作品を選びました。白黒からカラーまで、アニメも実写も無声も…。鮮やかに蘇ったフィルムの魅力をご紹介します。

※この企画は、フィルムの上映環境を確保するための「Fシネマプロジェクト」の一環として、コミュニティシネマセンターの会員館を中心に全国で実施するものです。

まるびぃシネマ・パラダイス!シリーズ

この上映会は、フィルムに魅せられた学生たちとフィルム全盛期に映画に親しんだ世代が交流しながら、企画・運営しています。映画史に残る名作をデジタルではなく、フィルムで上映することにこだわり、併せて、上映技術の継承にも取り組むことで、金沢におけるフィルム上映の環境を市民に提供し、次代につないでいくことを目的としています。

タイムテーブル

11/8(土)12:30
幕末太陽傳 (110分)
黒ニャゴ (3分)
15:15
茶目子の一日 (7分)
くもとちゅうりっぷ (15分)
緑はるかに (90分)
18:00
羅生門 (88分)
11/9(日)11:30
なまくら刀 (1分)
忠次旅日記 (71分)
13:15
パネルトーク (80分)
15:00
幸福 (105分)

※15分前開場

パネルトーク

デジタル化が進み、フィルムで上映される映画を観る機会が本当に少なくなりました。今回のトークでは、フィルム上映やフィルム保存の意義について、ゲストと地元有識者、そしてデジタル世代である学生が語り合います。
ゲスト:とちぎあきら (東京国立近代美術館フィルムセンター 主任研究員/映画室長)
日時:11月9日(日) 13:15〜
会場:シアター21
料金:無料(ただし映画チケット又は半券が必要)

長編作品解説

幕末太陽傳

監督:川島雄三
出演:フランキー堺、南田洋子、左幸子、石原裕次郎、芦川いづみ
白黒/110分/1957年/日活

一文無しのくせに遊郭で遊んだ居残りさん(フランキー堺)がそこでおこる事件を小気味好く解決していくドタバタ喜劇。遊女のお色気に笑いあり涙あり。石原裕次郎達イケメン侍との対決も必見。(執筆者:上原勇希)

緑はるかに

監督:井上梅次
出演:浅丘ルリ子、高田稔、フランキー堺、岡田真澄
カラー/90分/1955年/日活

コニカラー・システムで撮影された初の長編劇映画。科学者である父の研究の秘密を狙うスパイ団に拉致された両親を救おうと奮闘する少女と仲間のお話。開始早々繰り広げられる空想の世界に「なんだこの映画!?」と思わされ引き込まれること間違いなし。セットや衣装からカラー映画を作ることの喜びが溢れていて、とてもかわいらしく綺麗な映画です。(執筆者:小野寺加純)

羅生門

監督:黒澤明
出演:三船敏郎、京マチ子、森雅之、志村喬
白黒/88分/1950年/大映京都

黒澤明の投じた超変化球が海外で絶賛され、大ホームランとなった!本作のキーワードは「人間は嘘をつく」。語り手によって異なる回想シーンやギラギラの太陽が公開当時は話題となったそうだが、僕にはむしろ、巫女を通して死者が話をしたり、彼らの嘘をつく目的が単に面子を守るためだったり、あまり映らないのに羅生門のセットが豪華なことのほうが斬新。(執筆者:岡本和大)

忠次旅日記

監督:伊藤大輔
出演:大河内傳次郎、中村英雄、沢蘭子、伏見直江
無声・染色/71分/1927年/日活大将軍

1927年、公開当時は大ヒット&批評家絶賛で、その後の日本映画の歴史を変えたと言われたそうだ。ただ、肝心のフィルムが行方不明になり、実際に作品を観た観客しかその素晴らしさがわからない「幻の作品」となっていた。しかし、1991年に広島県のとある民家からフィルムが発見され、それが本作のものであると判明した。(執筆者:森田裕介)

幸福

監督:市川崑
出演:水谷豊、永島敏行、谷啓、中原理恵
シルバーカラー/105分/1981年/フォーライフ=東宝映画

仕事と家庭によって生じる人間の二面性。水谷豊演じる主人公村上刑事とその周辺を通して浮かび上がる、現代における幸福とは。シルバーカラーによる制作で現代社会の雰囲気が表現されています。(執筆者:中谷沙貴)

短編作品

黒ニャゴ

作画:大藤信郎
アニメーション/白黒/3分/1929年/千代紙映画社

茶目子の一日

監督:西倉喜代治
アニメーション/白黒/7分/1931年/千代紙映画社

くもとちゅうりっぷ

監督:政岡憲三
アニメーション/白黒/15分/1943年/松竹動画研究部

なまくら刀

作画:寺内純一
無声・染色/1分/1917年/小林商会

主催/ほか

主催:
まるびぃシネマ・パラダイス!実行委員会、金沢21世紀美術館[(公財)金沢芸術創造財団]、東京国立近代美術館フィルムセンター、一般社団法人コミュニティシネマセンター
協力:
金沢美術工芸大学、シネモンド、アカデミア金沢、株式会社フォーライフミュージックエンタテイメント、松本夏樹