de-sport : 芸術によるスポーツの解体と再構築

2020年6月27日(土) - 2020年9月27日(日)

インフォメーション

期間:

2020年6月27日(土) - 2020年9月27日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は10:00〜20:00)

会場:

金沢21世紀美術館
展示室1〜6、13

休場日:

毎週月曜日(ただし8月10日、9月21日は開場)、8月11日(火)、9月23日(水)

料金:

観覧券[日時指定入場制]
一般=1,000円(1,200円)
大学生=600円(800円)
小中高生=300円(400円)
65歳以上の方=1,000円(1,000円)
※( )内は当日券料金
※日時指定入場制。団体鑑賞予約対象外。
※本展の日時指定入場制導入に伴い「内藤礼 うつしあう創造」との共通券販売はなくなりました。


友の会会員について:
・日時指定不要でいつでもご入場いただけます。
(ただし、当日の混雑状況により入場制限の可能性があります。)
・当日の再入場はできません。
・友の会会員の同伴者は、事前に日時指定の予約券をご購入いただくか、当日券をお買い求めください。


入場時間枠:
[1] 10:00〜11:30 [2] 11:30〜13:00
[3] 13:00〜14:30 [4] 14:30〜16:00
[5] 16:00〜17:30 [6] 17:30〜19:30
※ [6]は金・土曜日のみ


予約券 注意事項:
・全ての予約券は、指定の入場時間枠以外でのご利用はできません。
券面に記載の入場時間枠内にご入場ください。
・全ての予約券は、指定の入場時間枠ごとの数量限定販売となります(先着順・予定数量に達し次第販売終了)。
・各時間枠の入場開始直後は入場待ち列ができることがございます。
・当日券も若干枚数ご用意がございますが、予約券のご購入をお勧めします。
・ご購入済みの予約券の払戻しはいたしかねます。
・その他詳細は当館ウェブサイトをご覧ください。

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館
TEL 076-220-2800
FAX 076-220-2802

本展は、東京2020オリンピック・パラリンピックを翌年に控え、芸術の視点からスポーツの意味を問い直す展覧会です。展覧会名「de-sport」(デスポーツ)は、中世フランス語で「楽しむこと」を意味する「desport」(デスポール)」と、英語で「スポーツの解体・再構築」を意味する「deconstructed sport」(デコンストラクテッド・スポーツ)をかけあわせた言葉です。スポーツは、その起源をたどれば、「日常の労働から離れた遊び」を意味し、音楽や演劇、絵画、舞踏などの芸術も含むものでした。磨き上げられた身体と技巧を誇示し、勝敗を競うことをエンターテインメントとして商品化する現代のスポーツに対して、本展はその起源に立ち返り、芸術の視点から、遊戯、身体、国家、戦争、非言語コミュニケーションといった今日の諸問題などを映し出す社会的構造物としてスポーツを再考します。9カ国10作家の芸術的視点から解体・再構築されたスポーツをぜひ観戦してみてください。

なお、本展覧会名は、本展出品作家の寒川裕人(ザ・ユージーン・スタジオ)の個展「supervision / Desport」に触発されています。

※会期変更にともない風間サチコの作品展示はなくなりましたが、作家は関連プログラムに参加予定です。

出品リスト・解説

関連プログラム

国民国家のエクササイズ:風間サチコ《ディスリンピック2680》を語る

ライブ配信動画のアーカイブを公開しました。YouTubeでご覧いただけます。
登壇:風間サチコ、高橋洋介(de-sport展担当キュレーター)
日時:2020年7月25日(土) 14:00〜15:30(開場13:45)
会場:レクチャーホール
定員:25名程度(当日先着順/ライブ配信あり)
参加費:無料
※後日、アーカイブ映像をオンライン配信いたします。
※新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から席間を空けての開催となります。
※都合により、プログラムの内容を変更する場合がございます。

de-sport:特別上映(※中止となりました)

上映プログラム:
ヴィック・ムニーズ《これはボールではない》(2014)
※日本初公開(日本語字幕あり)
ダグラス・ゴードン/フィリップ・バレーノ《ジダン神が愛した男》(2006)
日時:2020年8月8日(土)
会場:金沢21世紀美術館シアター21
料金:1,000円

展示構成

  • 柳井信乃《Blue Passages》2016
    作家蔵
    ©YANAI Shino

    起源としての聖火

    古代のオリンピックにおいて、聖火は、スポーツが死者や神々への捧げものであることを象徴するものであった。しかし、近代オリンピックの「聖火リレー」は、ナチスドイツがヨーロッパ文明の正当な継承者であることを誇示するためのプロパガンダとしてさまざまな芸術家を巻き込んで発明された。ナチス・ドイツを追われて亡命したヴァルター・ベンヤミンの道筋を、たった一人、聖火を持ってたどり直す《Blue Passages》は、このような「芸術とスポーツの政治化」に対抗し、聖火の意味を起源へと還すものとして読み解くことができる。

    出品作家:柳井信乃

  • アローラ&カルサディーラ《陸上競技》2011
    映像、作家蔵
    ©Allora & Calzadilla photo:Andrew Bordwin

    国民国家のエクササイズ

    スポーツは、近代以降、ルールを遵守し集団として団結することを学ぶ道徳教育の一端を担ってきた。スポーツは、個人が集団の規律にあわせて身体を操作するための訓練であり、市民社会や国民国家の連帯の強化と、チームへの自己犠牲の精神を陶冶する教育実践の一環へと変貌した。このようなスポーツの側面は、オリンピックという世界的な規模のイベントにおいて、わかりやすく現れる。顕彰における国歌斉唱、国旗掲揚のように、個人というよりも、その個人を生み出した国民国家が称えられる。ここでは、このようなスポーツの機能と政治・芸術の関係を4人の芸術家たちの作品を通して再考する。

    出品作家:
    アローラ&カルサディーラ、シャルル・フレジェ、クリスチャン・ヤンコフスキー
    【展示室2】
    シャルル・フレジェ「RIKISHI」2002〜2003年ほか
    【展示室3】 
    アローラ&カルサディーラ《陸上競技》2011年
    【展示室2】 
    クリスチャン・ヤンコフスキー《重量級の歴史》2013年

  • 西京人《第3章 ようこそ西京に — 西京オリンピック》2008
    金沢21世紀美術館蔵
    ©Xijing Men
    photo: KIOKU Keizo

    競争なき遊戯

    野球、サッカー、ラグビー、テニス、ゴルフ、バスケットボール、卓球、スキー、水泳、相撲、体操など「一定のルールのもと勝敗や記録が競われるゲームの総称」をスポーツと定義することもできる。しかし、近代以前の世界において、スポーツは、仕事や家事といった日常の生活から離れて「楽しむ、休養する」ことを意味し、音楽や演劇、ダンスなどの芸術も含むさまざまな遊びの総称として使われていた。だが、現代のスポーツは、その語源  つまり、楽しむための遊びの総称  から遠ざかっていくようにみえる。ここでは、スポーツを遊びの領域へ再び戻す芸術家たちの試みを通して、効率的に身体を鍛えることでも、ルールにのっとった勝ちを至上とすることもなく、競争のない「純粋な遊びとしてのスポーツ」とは何かを考える。

    出品作家:エルヴィン・ヴルム、西京人

  • ザ・ユージーン・スタジオ《Mr.Tagi’s room and dream #four-handed》2020
    作家蔵
    photo: THE EUGENE Studio
    ©THE EUGENE Studio / Eugene Kangawa

    スポーツの起源にある創造

    スポーツをいくつかの構成要素に分解するならば、身体の鍛錬、競争性、非言語によるコミュニケーション、音楽性を持ったリズム、軍事的な戦略、偶然性、賭博、貨幣経済などを挙げることができる。逆に、これらの要素で構成されたものであれば、それはスポーツと呼ぶことはできるのだろうか。あるいは、この構造を損なわずに、まったく新しいスポーツを発明することはできるのだろうか。ザ・ユージーン・スタジオの《Mr.Tagi’s room and dream》は、 このような問いに対する一つの解答だといえる。架空のスポーツ史家、Mr.Tagiによる新しいスポーツを記録したフェイクドキュメンタリーであり、作家は、ジャズを演奏しながらチェスをするという、新しいスポーツを生み出している。いま存在する全てのスポーツはかつて誰かが日常を離れて夢中になるために発明したものならば、ここには、スポーツの起源にあった創造の楽しみが表現されているといえる。本展では、2014年に大学の卒業制作として発表された同作を、6面の映像インスタレーションとして再構成した新しいバージョンで公開する。

    出品作家:ザ・ユージーン・スタジオ

  • ガブリエル・オロスコ《ピン=ポンド・テーブル》1998
    金沢21世紀美術館蔵
    ©Gabriel OROZCO
    photo: KIOKU Keizo

    ボールの中の宇宙

    身体や記録を測定し、構造や運動が効率よいものとなるように改善していく近代のスポーツは、科学と工業の論理に結びついているといえる。しかし、古代において運動が神や自然や死者といった「見えないものと交流するための手段」であり、そこで「我を忘れること」が重要だった。近代オリンピックの創設者ピエール・ド・クーベルタンもまたスポーツを「自発的で日常的な信仰」と呼んだ。それは、近代においてなお、スポーツにも祈りのような宗教性がはらまれていることを意味する。
    また、ボールを用いた種目でも、サッカーや蹴鞠、ラグビーなど、社会によってスポーツの形が変わることから、スポーツがある時代の社会の価値観を鏡のように映し出していることがわかる。ここでは、そのようなスポーツからみえるスポーツ以外の事象を思考する。

    出品作家:ガブリエル・オロスコ、リアム・ギリック

    ガブリエル・オロスコ《ピン=ポンド・テーブル》
    ガブリエル・オロスコ《ピン=ポンド・テーブル》で実際に卓球してみませんか?
    当日、展示室6内に設置される受付簿にお名前をご記入いただき、予約とさせていただきます。
    開催日:7〜9月 第2・第4土曜日
    定 員:各時間帯ごと1組(4人まで)
    [1] 10:30–10:50
    [2] 11:00–11:20
    [3] 11:30–11:50
    [4] 13:00–13:20
    [5] 13:30–13:50
    [6] 14:00–14:20
    [7] 14:30–14:50
    [8] 15:30–15:50
    [9] 16:00–16:20
    [10] 16:30–16:50

Images

Movies

クレジット

主催:

金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]

協賛:

株式会社ゴールドウイン / ニュートラルワークス

協力:

株式会社アイ・オー・データ機器